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「孤独な嘘 」をお勧めします。

ルパート・エヴェレット、年とったなぁ〜。

画像:kodokunausoL.jpg説明
ロバート・アルトマン監督の「ゴスフォード・パーク」で、第74回アカデミー脚本賞に見事輝いたジュリアン・フェロウズが今回初監督に挑み、再び英国の階級社会の裏に潜む偽善を鋭く浮き彫りにすることに成功。
日本では劇場未公開となりましたが、欧米では大人の味の秀作ドラマとして高い評価を得た注目作となったそうです。
主演は「フィクサー」のトム・ウィルキンソンに「奇跡の海」のエミリー・ワトソン、ルパート・エヴェレットにジョン・ネビルなど実力演技派同士の息詰まる競演も見逃せません。

 
 弁護士のジェームズ(トム・ウィルキンソン)は、ロンドン郊外に別荘を構え、愛妻のアン(エミリー・ワトソン)と一見何不自由ない生活を送る毎日。そんなある日、彼らの家政婦の夫が車にひき逃げされて死亡。近所に住む道楽息子のビル(ルパート・エヴェレット)の車に傷があるのに気づいたジェームズは、彼にそのことを問い質し、相手もあっさり罪を白状する。ところがその後、実はアンがビルと浮気を働いていて、事故を起こしたのも彼女の方であることを妻から告白されて、ジェームズは思わず愕然とし…。



ひき逃げ事件をきっかけに上流階級の夫婦とある一人の男性との人間関係が浮き彫りになり、それぞれの裏切りや愛憎が絡み合った末に迎える顛末を描いたラブ・サスペンスです、監督は『ゴスフォード・パーク』でオスカー脚本賞を受賞し本作で初メガホンを執ったジュリアン・フェロウズです。
出演は『フィクサー』のトム・ウィルキンソンと『奇跡の海』のエミリー・ワトソン、ジョン・ネヴィルにルパート・エヴェレットなど。

会社役員を務める上流階級のトム・ウィルキンソン演じるジェームズは妻のエミリー・ワトソン演じるアン、ある時ジェームズ家の家政婦の夫がひき逃げされ命を落とし近隣に住むルパート・エヴェレット演じるビルを問いただすジェームズ、しかし事件当時その車を運転していたのはアンと判明し同時にビルとアンとの関係も明らかになります。
身内のため事件を有耶無耶にしアンもジェームズのもとに戻りすべて収束したかにみえたそんな中で、今度はビルが病魔に冒されていることを知るジェームズでしたが・・・。

トム・ウィルキンソンはこういった“巻き込まれ役”や“浮気され役”が良く似合いますね、なんか真面目で実直で堅物といった役が本当に上手いし似合って可哀相な気もします、エミリー・ワトソンが見事な金髪姿でしたがここまで立派な金髪姿を見たのは初めてだったので、とても新鮮に映り『この女優さんこんなに金髪似合うんだ』と改めて思ってしまいました。

要はルパート・エヴェレット演じるイケメンさんでぐうたらな金持ちのイギリス貴族に、堅物な夫トム・ウィルキンソン演じるジェームズを持つ美しい妻のエミリー・ワトソン演じるアンが浮気したことから全てが始まり、自分の家の家政婦マギーの夫ジョーをひき逃げして殺してしまってそれを隠していることに負い目を感じ始めるアン。
また家政婦のマギーの過去が事件を大きく左右したりして面白くなって行きますが、ジェームズとアンとビルがお互いにお互いをかばうために吐いた嘘が段々と後戻り出来ない嘘になってしまい警察も嗅ぎつけ、マギーがその嘘に加わったことによりすでに後戻り出来なくなってしまい『孤独な嘘』のタイトルの意味も明らかに。

中々ランニング・タイムは短かったですが面白い映画でした、トム・ウィルキンソン演じるジェームズが可哀想になりますがやっぱりイケメンで女性に優しい男は得だなぁと思いました、お勧めします。