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「厨房で逢いましょう」をお勧めします。

この映画も面白かったです。

画像:chuboude1224.jpg説明
これまでひたすら料理に一生を捧げてきた天才シェフが、初めて味わう恋のときめき。けれども口下手な彼にできるのは、恋する人妻においしい料理を御馳走することだけ。はじめは料理を味わう彼女の幸せそうな表情を見るだけで満足していた彼だが、それ以上進展のない成行きに次第に息苦しさと空しさを覚えるようになり・・・。
そんな彼の切ない片思いの恋の顛末を、魅惑的な料理の品々とほろ苦いスパイスも効かせながら味わい豊かに綴ります。監督は、これが3作目となるドイツの新鋭ミヒャエル・ホーフマン。



 料理の腕は一流だが、人付き合いが苦手な天才シェフ、グレゴア(ヨーゼフ・オステンドルフ)。彼が南ドイツの保養地で営む小さなレストランの看板メニューは、食通たちも唸らせる官能料理こと“エロチック・キュイジーヌ”。そんなグレゴアは、休憩時間に訪れるカフェのウェイトレス、エデン(シャルロット・ロシュ)に恋していた。彼女は夫クサヴァー(デーヴィト・シュトリーゾフ)とダウン症の娘とこの町に暮らす平凡な主婦。ふとしたきっかけから、グレゴアのつくったプラリネを口にしたエデンは、すっかり彼の料理の虜になってしまう。いつしか彼女は、夫が家を空ける毎週火曜日に娘を連れてグレゴアの厨房を訪れるようになる。グレゴアもエデンを喜ばせようと、ますます料理の腕に磨きがかかっていくのだったが…。



シェフと人妻の恋を描く大人の恋愛ドラマです、恋に臆病な天才シェフが常連客の人妻に恋をするお話です。「コックと泥棒、その妻と愛人」や「幸せのレシピ」に、どこか近い映画なのかと思いましたが、全く違った面白いラブ・ストーリーでした。

腕は超一流ですが生まれてこの方女性とお付き合いなどしたことのないグレゴアは、馴染みのカフェで店の給仕の女性を休みの日に観察する寂しい毎日。ある日その店の給仕の娘レオニーを助けた縁から人妻のエデンと知り合いになり、エデンが娘のレオニーにグレゴアが作ってくれたケーキをつまんだことから、グレゴアの料理の虜となって足繁くグレゴアのもとへ通うことに。
グレゴアもエデンを一目惚れのように好きになりますが想いを口に出すことが出来ません、そんなグレゴアは料理でなんとかエデンに愛を伝えようとしますが、想いを伝えることが出来ずなかなか二人の距離は縮まりません、そしてエデンの旦那に二人の関係を怪しまれて・・・。

そんな息苦しさとむなしさを抱える男のホロ苦いラブ・ストーリーです、“エロチック・キュイジーヌ 官能料理”の虜になった人妻と孤独な天才料理人のおかしくも哀しい恋愛模様、モテない天才料理人がひたすら愛のために料理をつくるという僕が想像したストーリー展開とは、全く違いましたがラストまで楽しく見ることが出来ました。

『料理は最古の芸術で、洞窟壁画よりも古い』と言っていました、本当なのかどうかは分かりませんが面白いエピソードだと思いました。

母親が妹を宿した時に母の大きくなったお腹を美しいと思ったことから、そのお腹に憧れて恋愛やデートそっちのけでひたすら食べて大きなお腹を手に入れたエピソードは面白かったです、 女性が全く好きではないというのとは違いましたがラストへ近付くにつれて本当に寂しくて哀しい展開になりましたが、かすかな光が差し伸べられたラストは素晴らしかったです。

ルートヴィヒは元はフランスの一流料理店テュシェンの給仕長でしたが、ウィルス性の病気で聴力と声と仕事を失い今はグレゴアのお店で給仕をしているというエピソードも素敵、段々ルートヴィヒを見ているうちに彼も面白い存在だと思うようになりました。

エデンもドンドン綺麗になって行ってビックリしました、美人だけど華が無いかなと思って見ていましたが段々本当に美しくなっていってラストは後光が差しているかのようでした。