 | 2000年に本国イギリスで出版された原作シリーズの第1弾、「ストームブレイカー」を映画化した作品です。 英国情報部《MI6》にスカウトされた少年アレックスの活躍を、スピーディなアクション満載で描いていますが、さすがは《007》の国で生まれたスパイ映画。子供も見られる娯楽作であっても、アクション場面の数々は《007》ほどではなかったですが、スケールたっぷりで本格的でした。格闘場面の監督に、香港からドニー・イェンを招いたのも凝っています。 アレックス役のアレックス・ペティファー(名前が同じなのは偶然)はモデル出身の美少年でした、共演にユアン・マクレガーにミッキー・ローク、ビル・ナイにアリシア・シルヴァーストーンと、英米から集められたキャストも大作級に充実していました。
ティーンエイジャーのアレックス・ライダー(アレックス・ペティファー)は、一緒に暮らしていた叔父イアン(ユアン・マクレガー)が謎の死を遂げたのをきっかけに、イアンが英国諜報機関MI6の諜報員だったことを知る。幼い頃から語学や格闘技、射撃など、スパイに必要な能力を本人も気づかぬうちに仕込まれていたアレックスは、その能力を買われてMI6にスカウトされ、史上最年少のMI6諜報員となる。そんなアレックスに課せられた最初のミッションは、IT事業の成功者ダリル・セイル(ミッキー・ローク)を標的とする潜入捜査。やがてアレックスは、セイルが行う慈善事業の真の狙いを突き止めるが、それはロンドン市民700万人を巻き込む恐るべき陰謀だった…。
アンソニー・ホロヴィッツのベストセラー小説『女王陛下の少年スパイ!アレックス』シリーズの、第1段の映画化で新人のイケメン俳優アレックス・ベティファーが主演してます。 英国情報部にスカウトされて史上最年少の14歳でスパイとなった、アレックス・ライダーの活躍をアクションシーン満載で活写していました。 ユアン・マクレガーにミッキー・ローク、アリシア・シルヴァーストンにビル・ナイといった脇を固める俳優陣も豪華でした。 アレックス・ベティファー演じるアレックスはごく普通の中学生ですが、両親を亡くし今は仕事が忙しい叔父のユアン・マクレガー演じるイアンと、アリシア・シルヴァーストン演じる家政婦のジャックと3人で仲良く暮らしていました。 ところがある日叔父のイアンが突然の事故で亡くなってしまい、イアンが勤めていた銀行のクロフォードやビル・ナイ演じるブラントやソフィー・オコネドー演じるジョーンズ夫人に会い、やがて叔父のイアンはMI6の敏腕スパイだったと知らされてアレックスも腕を見込まれてスカウトされます。 最初は嫌がるアレックスでしたがジャックの永住ビザのために協力、任務先は叔父のイアンが任務中に殺されたセイル率いるセイル社で、ストームブレイカーの秘密を探ります。 アレックスが盗まれたイアンの愛車を追って廃車場でのアクション・シーンは、なかなか見応えがあってアレックスの格好良さが良く分かりました、中学生らしくサビーネという可愛らしいクラスメートとの恋も爽やかでした。 もっと真面目なスパイ映画なんだと思っていましたが、『エージェント・コーディ』同様コメディ路線が基本のファミリー・アクション映画でしたね、アリシア・シルヴァーストン演じるジャックがいきなり日本語を話したのにはビックリさせられました。アリシア・シルヴァーストンは間違いなくスパイの仲間だと思いましたが、本当になんにも知らないで9年間も家政婦をしていたのですね、セイルの手下のナディアとの対決も面白かったです。 しかしビル・ナイの最近のカツ役ぶりは目覚しい、スパイの仕事を『ダレも信用しない事が仕事』と、少しクールにホザクあたりがたまらなくカッコいいです。 悪役のセイル役をミッキー・ロークが演じていますが、復活してからのミッキー・ロークは自信に溢れているように見せますね、ミッキー・ロークもビル・ナイもキッズ向けの映画でも手を抜かずに頑張ってくれました、ユアン・マクレガーの活躍シーンや登場シーンが短かったのが残念でした。 楽しいキッズ・スパイ・アクション映画でした、お勧めします。
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