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「Shopgirl/恋の商品価値」をお勧めします。

スティーヴ・マーティン、またコメディやって欲しいです・・・。

画像:Shopgirl.jpg説明
ベテラン喜劇俳優スティーヴ・マーティンの処女小説にして全米ベストセラーを、マーティン自らの脚色・主演で映画化したものです。
都会に暮らす孤独な女性が、年齢も社会的地位も対照的な2人の男性との三角関係の中で、揺れ動くさまをほんのりビターに綴るロマンティック・コメディです。
ヒロインには「ロミオ&ジュリエット」のクレア・デインズ、共演に「ハッカビーズ」「マリー・アントワネット」のジェイソン・シュワルツマンなど。監督は「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」のアナンド・タッカーです。


 高級デパートの婦人手袋売り場で販売員を務めるミラベル(クレア・デインズ)。仕事にやりがいもなく、お金にも余裕がなく、おまけに恋人もいない。そんな毎日に虚しさを感じていた彼女は、ある時2人の男性と出会う。1人は若くて魅力的だが貧乏なアーティストのジェレミー(ジェイソン・シュワルツマン)、もう1人は店の売り場で出会ったリッチな初老の紳士レイ(スティーヴ・マーティン)。正反対の2人の間で揺れるミラベルだったが、やがて学費ローンの返済まで肩代わりしてくれたレイに頼りがいを感じ……。


クレア・デーンズ演じる高級デパート販売員のヒロインが、リッチな初老の紳士と貧しいアーティストの青年との間で心揺れ動く物語です。
喜劇俳優スティーヴ・マーティンが自作の小説の映画化に主演したラブ・ロマンスです、スティーヴ・マーティンも最近は『サボテン・ブラザース』みたいな“カットンだコメディ”にはあまり出なくなりましたが、色々な才能のある人だから凄いなぁと思っていました、この『Shopp Girl』も味わい深い作品になっていました。
高級デパートで働くクレア・デインズ演じるミラベルは、彼氏もいなくて学資ローンも沢山残っていて淋しい毎日をおくっていました。ある日コイン・ランドリーでジェーソン・シュワルツマン演じる貧しいアーティストの卵のジェレミーと出会い、なんとなく寂しさから付き合いますがイマイチお互いパッとしません。そんなある日デパートでミラベルはリッチで粋な50過ぎのスティーヴ・マーティン演じるレイと出逢い、ミラベルとレイは歳が離れていましたがレイに誘われるようになり、次第にお洒落でリッチなレイにミラベルは惹かれていきます・・・。
スティーヴ・マーティンがこんなシブい小説を初めて書いたことには驚かされました、かなりシリアスな作品で彼のいつものユーモアも多少は見られましたが、最後までシリアス・ベースでお話しは進んで行きました。
ジェーソン・シュワルツマン演じるジェレミーが個性的で面白いキャラクターでした、彼をミラベルのお金持ちの恋人と間違えたミラベルの同僚と寝てしまったり、バンドのライブ・ツアーにアンプを持って同行することに成功して、少しずつ成功と成長して行きます。そのツアー先でバンドのメンバーに“自己啓発系”のCDを沢山買って、どう女の子と接したらいいか勉強したりするシーンも面白かったです。
レイも本当はミラベルを本気で愛していますが告げられず、離婚歴の事や年齢差の事を考えてしまい素直な気持ちになれません。ミラベルも抗うつ剤を服用していましたが止めてしまい、体調不良になったりして精神的にも不安定、ミラベルもレイの本当の気持ちを知ってはいたものの、実際に言葉にしてレイの口から聞きたかったのかな?
ラストは“やっぱり”と言った結末になりましたが違うパターンの最後も見てみたかった、初めてスティーヴ・マーティンが書いた小説の映画化という事なので、あんまり多くのことを望むのは酷かもしれませんね。
クレア・デインズはラブ・シーンでも絶対にヌードになりませんね、別に彼女のヌードを見たくはないですがラブ・シーンも出てくるのに、ここまで頑なにヌードを拒むのは逆に不自然に思えました。
でもまぁまぁ面白かった作品でした、スティーヴ・マーティンに免じてお勧めします。