 | たったひとりで航海に出た女性が次々と幻覚に襲われていき、現実と妄想の区別がつかなくなっていく海洋心理スリラーです。監督はかつてヒッチコックの後継者と言われたリチャード・フランクリン。 主演は「ピッチブラック」や「サイレントヒル」のラダ・ミッチェル、スザンナ・ヨークに。
女性ながら父ビル(レイ・バレット)のヨットに乗り込み、6ヶ月間単独航海に挑むジョージア(ラダ・ミッチェル)。エンジンをかけたり、乗船者を許すと失格となってしまう厳しい規定の下、風に恵まれず大海原のど真ん中で立ち往生を余儀なくされることになった。だが、不気味な静けさの中、孤独に襲われ始めたジョージアは、奇怪な幻覚を頻繁に見るようになる。やがて彼女は幼い頃、自分を助けたためにビルが事故に遭い、そのせいで母キャロリン(スザンナ・ヨーク)が自分を憎むようになったことを思い出す。現実か妄想か、やがてあり得ないはずの“訪問者たち”がヨットを訪れるのだった…。
ヨットでの無寄港単独航海に挑んだ女性ラダ・ミッチェルが、大海原で次第に精神の均衡を失っていき、来るはずのない訪問者の幻覚を見るようになる海洋心理ホラーです、現題通り『VISITTOR訪問者』にした方が良かった気もしましたが。 『ピッチ・ブラック』や『サイレントヒル』と最近すっかり“ホラー付いている”、ラダ・ミッチェル演じるが“レアンドロス号”の乗組員のジョージアが、無寄港単独の世界一周に挑戦しますが孤独感に苛まれて、やがて見える筈の無いものが見えるようになっていきます。 ラダ・ミッチェル以外にも沢山の人間が出演していますが、殆どラダ・ミッチェルの独壇場というか一人芝居のようでした、彼女の単独世界一周の模様の中に色々なドラマがインサートされています。 彼女の小さかった頃に父親を不能にしてしまい、その事から母親は変わってしまい精神的に不安定に陥ってしまいます、結局母親は療養先の施設で亡くなり大好きな父親は病気で亡くなってしまいます。 それがジョージアの心に引っかかっていて、今回の『無寄港単独世界一周』の旅で色々な幻覚に悩まされる事になりますが、ホラー映画としては今一つ面白みに欠けた作品だったように思います。 結局ジョージアが自分で解決して一応ハッピーエンドとなりますが、もう少し面白くしようと思えば出来たのではないかと思います。 ラダ・ミッチェル演じるジョージアの飼い猫で旅のパートナーの猫が、タコというのも笑えましたがその“タコ”という猫と会話している時点で、おかしくなっていると分かりますがラストにはその“タコ”との話が通じなくなるというのは良かったかな? しかし猫に“タコ”というのも笑えました、なんかアメリカでは“ナオミ”みたいに意味でもあるんですかね。 ラダ・ミッチェルの頑張りに一票ですかね、お勧めします。 |