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「2001人の狂宴」●をお勧めします。

ハーシェル・ゴードン・ルイスの、傑作のリメイクです。

画像:maniacs20010.jpg説明
後のスプラッター映画に多大な影響を与えたハーシェル・ゴードン・ルイスの名作カルトホラー『2000人の狂人』を、『キャビン・フィーバー』『ホステル』のイーライ・ロス製作で完全リメイクしたホラー作品です。
道に迷って辿り着いた小さな村で住民からの歓迎を受ける若者たち。しかし、そこは南北戦争で虐殺に遭い、殲滅された村だった。亡霊と化した住民は次々と若者たちを…。
主演は『エルム街の悪夢 シリーズ』のフレディでお馴染みのねロバート・イングランド。


 春休みに車でアメリカ南部への旅行に出かけたネルソンとそのツレのアンダーソン(ジェイ・ギルスピー)、コーリー(マシュー・ケイリー)の3人は、スタンドでリッキー(ブライアン・グロス)という男に連れられたジョーイ(マーラ・マルコム)とキャット(ジーナ・マリー・ヒーキン)という中途半端な美女達と知り合います、深夜に山道で道に迷ってしまい、奇妙な裏道から人口2001人の小さな街・プレザント・バレーへと辿り着く。街は、まさにフェスティバルを翌日に控えており、町長のバックマン(ロバート・イングランド)は偶然に通りかかった彼らと黒人バイカーのマルコム(ムションド・リー)と中国系のリーア(ビアンカ・スミス)ら8人を、街のゲストとして住人から歓待を受ける事になる。 しかし翌日になると、彼らの仲間の2人が行方不明になっており、街の住人達の態度も妙に挙動不審な態度が目立つ…。 実はこの街の住人達こそは、南北戦争で北軍に虐殺された人々の怨念から北部の人間を血祭りに上げようと目論む『2001人の狂人』の集まりだったのだ。やがて、フェスティバルの余興として一人づつ殺されていく若者達。果たして彼らは、この呪われた街から無事に脱出する事が出来るのだろうか?



スプラッター・ホラーの生みの親ハーシェル・ゴードン・ルイス監督の最高傑作『2000人の狂人』を、最新VFXを駆使して完全リメイクした作品です、プロデュースしたのは監督として『ホステル』『キャビン・フィーバー』でNo.1を記録した、アメリカの新鋭イーライ・ロスでした。
主演は『エルム街の悪夢』でお馴染みのご存知ロバート・イングランドです、やっぱりこの人は役者さんの方が断然いい味出しますよね、ピーター・ストーメアが大学教授役で出演していたのにはビックリしました。
そのピーター・ストーメアが『歴史に学ばない者は、同じ過ちを繰り返す』ということわざが重要な意味を持ってきますが、やっぱりオリジナルのハーシェル・ゴードン・ルイスの『2000人の狂人』は凄いと思わされました、僕は昔見て朧気に覚えていますがあの時代にスプラッター・ホラーを考えたのは凄い、オリジナルにほぼ忠実に作られていましたね。
殺され方や『2000人』から1人増えて『2001人』になっていたり、どこかのどかで牧歌的でさえあったオリジナルとは、少し違いましたがこちらも面白かったですよ。
ゴーストタウンのようなプレザント・バレー(喜びの谷)に迷い込んだ8人の男女が、町の“百年祭”の特別ゲストとして迎えられますがどうも様子がおかしい、実は南北戦争の怨みを晴らすために通りかかった北部の人々を血祭りにあげようと待ち構えていたのです、若者たちは一人また一人と惨殺されてバーベキューにされて仲間の食卓に上がっていき・・・。
ロバート・イングランドが演じる町長バックマンは黒人ら有色人種を嫌いますが、150年前の南部の人間はそうだったのでしょうね、最初にキャットという女の子が餌食になるんだけどその方法が凄い、そしてその血祭りにあったキャットの肉を知らないでもてなされていると思う皆、凄いです。
黒人の女性を『虐殺への復讐』として釣り鐘で圧死させるし、それを見たリッキーはケツの穴から熱くなったバーベキューの鉄串を突き刺されるしで、かなり虐殺スタイルも色々と考えられていましたが、でも『ホステル』や『キャビン・フィーバー』なんかに比べると、“静かなる残虐性”とでも言ったらいいのかかなりぶっ飛んでいるけど抑えたスプラッターといった感じでした。
リーにジョーイが最後まで抵抗しますが果たしてプレザント・バレーの住人たちや、バックマンにグラニーのお祭りはどんなラストになるのでしょうか・・・・・。
ラストも最近のスプラッター・ホラーのラストとしてはありがちですが、この『2001人の狂宴』にはハッピーエンドの方が感情移入も出来て僕は良かったかな??でも良く考えられていてそれは良かったかもしれませんね。
良く出来たリメイク作品でした、なんでこんなに面白いホラーを劇場未公開で終わらせるのだろう、見る目が無いですね、強力にお勧めします。