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「華麗なる恋の舞台で」をお勧めします。

やっぱりアネット・ベニングは素晴らしい!!

画像:AnnetteBening01.jpg説明
人生の第2幕を迎え、近頃いささか倦怠状態に陥っていた人気舞台女優のヒロイン。そんな彼女が、親子ほどにも年の離れた若い青年にすっかり入れあげた挙げ句に裏切られ、手痛い心の傷を負ったものの、新作舞台でものの見事なしっぺ返しをして女優としての輝きを再び取り戻すまでを、ゴールデングローブ賞主演女優賞に輝いたアネット・ベニングが大物女優としての貫禄と魅力たっぷりに熱演していました。
文豪ウィリアム・サマセット・モームの原作をもとに軽妙な演出を披露するのは、ハンガリーの名匠イシュトヴァン・サボー監督です。


 1938年、ロンドン。ジュリア・ランバート(アネット・ベニング)は女優として演劇界の頂点に立ち、興行主兼舞台監督の夫マイケル(ジェレミー・アイアンズ)との結婚生活も順調で満ち足りた日々を送っていた。しかし、変化のない生活に不満を感じずにはいられなかった。ちょうどそんな時、親子ほども年の離れたアメリカ人青年トム(ショーン・エヴァンス)がジュリアの前に現れる。彼女の熱烈なファンだというトムと瞬く間に恋に落ちるジュリア。求めていた刺激を得て喜びに浸る彼女だったが、ほどなくトムは若い女優エイヴィス(ルーシー・パンチ)に心移りしてしまう。しかも、あろうことか、トムはジュリアにエイヴィスを今度の新作で使ってほしいと願い出るのだった…。


文豪W・サマセット・モームの「劇場」をもとに、倦怠気味の大物舞台女優が再び輝きを取り戻すまでを綴っています、『アメリカン・プレジデント』や『アメリカン・ビューティー』のアネット・ベニングがヒロインを熱演していました。
この『華麗なる恋の舞台で』はアネット・ベニングがオスカーにノミネートされた作品で、今回もニックきヒラリー・スワンクにオスカーを盗まれたので、どんな演技をしてくれているのか楽しみでした。
結論から言うとアネットは、この『華麗なる恋の舞台で』でオスカーを穫るべきだったと思います、それはただ僕がアネット・ベニングのファンであると言うわけでなく、本当にアネットはこの映画で“ジュリア・ランバート”を素晴らしく演じ上げていたからです。
アネット・ベニングの演技ばかり観ていたので、ジェレミー・ アイアンズやマイケル・ガンボン、ブルース・グリーンウッドにミリアム・マーゴリーズなども好演していましたが、とにもかくにもこの映画はアネット・ベニングのジュリア・ランバートが素晴らしく輝いていました。
関係ないですがトム役のショーン・エヴァンスが、ピーター・マクニコルに見えてしまって一人で笑っていました、似ていますよね。
停滞気味の大物女優が自分の子供ほども若いアメリカの男と出逢い、段々と彼に夢中になって行って恋をするようになり、再び輝きを取り戻していくというお話しでしたが、アネット・ベニング演じるジュリアの表情や仕草が秀逸です、本当にアメリカの野心的な青年トムに恋をするヒロインだと思わせてくれました。
そして新作の舞台初日でのジュリアの演技と彼女がとった行動、“舞台こそ唯一の真実”そのままにジュリアの舞台の初日が終わってラストの表情まで、アネット・ベニングだけを見るだけで『女優って素晴らしい、女優って恐ろしい』と思いました。
特に色々な思いや感情が入り混じったジュリアの表情、あれを見るだけでもこの映画を見る価値があります、やはりオスカーはアネット・ベニングにあげるべきだったと思いました、お勧めします。