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「僕のニューヨークライフ」をお勧めします。

リッチが思ったよりも良かったです。

画像:bokunony01.jpg説明
「マッチポイント」以降、映画作りの拠点をイギリスに移して新作を発表するようになったウディ・アレン監督ですが、本作はそれ以前に彼のホームタウンたるニューヨークを舞台に撮影した、ファンおなじみの皮肉の効いたアレン映画でした。
若き日のアレン自身を彷彿とさせる新進コメディ作家が、仕事や恋愛、人生についてあれこれ悩みながら、遂にはNYに別れを告げて旅立っていく様子をジェイソン・ビッグス&クリスティーナ・リッチという、若手人気俳優同士の顔合わせでオシャレに綴っていました。


 マンハッタンに住む21歳の新進コメディ作家ジェリー(ジェーソン・ビッグス)。彼は互いに一目惚れの恋に落ち、以来同棲している女優の卵アマンダ(クリスティーナ・リッチ)に気を揉んでいた。彼女はいつも気まぐれで不可解な言動が多く、最近はベッドの誘いにも応じてくれない。また、夫と離婚してからいろんな男のもとを転々とし文無しとなったアマンダの母ポーラ(ストッカード・チャニング)がジェリーたちのアパートに転がり込み、ジェリーの頼りないマネージャー、ハーヴィ(ダニー・デヴィート)には自らの生計を立てるために契約更新を迫られるなど、ジェリーの悩みは募るばかり。彼は一方で、教師で先輩作家のドーベル(ウディ・アレン)にそれらの悩み事を打ち明け、人生の指南を仰いでいた。だが、ドーベルもエキセントリックで掴み所がない不思議な人物。そんなある日、アマンダの浮気が発覚するのだが…。


都会派恋愛喜劇のキングのウディ・アレンによる青春ロマンティック・コメディです、ニューヨークを舞台に気まぐれな女優クリスティーナ・リッチに振り回される、新進作家ジェイソン・ビッグスの恋の顛末を綴っています。
ジェイソン・ビッグスが若い頃のアレンにソックリでした、何か彼の作品でラブ・コメディの傑作『アニー・ホール』を彷彿とさせられるようでした、アレンらしい上品で皮肉の効いた映画でした。
クリスティーナ・リッチが自由奔放な可愛い悪女アマンダを好演してました、小悪魔的な魅力はあるけど割としっかりしているイメージがあるし、自由奔放で気まぐれな可愛い女優の卵役なんて大丈夫かなと心配しましたが、魅力たっぷりに気まぐれなアマンダを熱演していました、僕はクリスティーナの大ファンなのでとても魅力的に映りました。
ジェイソン・ビッグスも新進気鋭の作家ジェリーをサラリと演じ上げていました、タイプがアレンとは違いますが段々とジェイソン・ビッグス演じるジェリーが、神経質そうに笑うアレンに見えてきて笑えました。
アマンダの母で男と別れた歌手のポーラがジェリーの家に勝手に居候してきたり、先輩作家のアレン演じるドーベルは訳の分からない男だし、ジェリーのエージェントの“使えない男”ハーヴィは切りたくても恩があるので簡単には切れないし、精神分析医は欲しいアドバイスをしてくれないし・・・。オマケにドーベルにはアマンダが浮気しているとジェリーに吹聴する始末、そしてイカレているドーベルは一緒にロサンゼルスで仕事をしようと誘います、一体ジェリーはこの先どうなるのでしょうか・・・・。
ラストのオチはいかにもアレンらしく思えましたし、ジェイソン・ビッグスもクリスティーナ・リッチも素晴らしかったです、面白くて良くできたラブ・コメディでした、お勧めします。