 | 「猟奇的な彼女」を観ました。この映画は話題になっていたので気にはなっていたのですが、「猟奇的」というタイトルが気になって今ひとつ納得がいきませんでした。しかし友達に「タイトルだけだから」と言われて、とりあえず観てみました。 感想は素晴らしいの一言でした、今のところ半年が経ちましたが今年のベスト1です。 タイトルの「猟奇的」とは「クール(カッコイイ)」と同様の意味で使う、若者たちの流行語なのだそうです。 まず全体的なセンスが素晴らしいです、それはギャグのセンスとラブ・コメディのセンスです。観ていて心がウキウキしてくるのですが、それと同時に何故日本にはこういうラブストーリーが出来ないのだろうとも思います。 主人公の大学生・キョヌは本当にどこにでもいそうな男の子で、キムタクとは比較にならないくらいカッチョ悪いです。でも途中で一瞬成長して眼鏡をかけたキョヌを見ることがありますが、なかなか格好良かったです。主人公の「彼女」を演じた"チョン・ジヒョン"はとても美しく、とびきり凶暴でキュートな"彼女"を演じています。 このとびきりキュートで凶暴な彼女、一度も名前を明かしません、調べましたが載っていないのです。きっとそれは監督の狙いだったのでしょう、でも”彼女”の名前が分からなくてもいいんです、彼女は彼女で通用してしまうんです。 途中強引かなぁと思えるところもありますが、この映画ならと許せてしまいます。前半はコメディ要素が強いと感じますが、後半から一気に上質なラブ・ストーリーへと発展します。 一見強引に見えるラスト・シーンも、ストーリーの最初の方から何回も布石を打ってあるところは流石です。 スピルバーグ率いる「ドリーム・ワークス」がリメイク件を獲得しました、彼の事だからつまらない作品にはなら無いでしょうが、どうせならこのまま韓国版の「猟奇的な彼女」をそのまま上映してほしいです。でもどんなリメイク版になるか、ちょっと観てみたい気もします。 この「猟奇的な彼女」、今のところ僕の今年のベスト・ワンです、心を込めてお勧めいたします。 |