 | ジェシカ・アルバ主演でハリウッド・リメイクもされた第1作「the EYE【アイ】」に始まる、双子の兄弟監督オキサイド&ダニー・パンの人気ホラー第3弾です。 今回は前2作と趣を変え、幽霊と少年とのヒップホップ・ダンス対決などコミカルな要素も取り入れつつ、“幽霊を見る10の方法”という本を手にした若者たちが遭遇する恐怖を綴っていました。10の方法中、1と2がシリーズ前2作で描かれた角膜移植と妊婦の自殺未遂となっていて、本作では残り8つの恐怖がオムニバス風に描かれています。主演は「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」にも出演していた台湾の人気スター、チェン・ボーリン。香港の人気アイドル、イザベラ・リョンやモデル出身のケイト・ヤン、中国のクリス・クーら旬の若手スターの共演が実現しました。
友人チョンカイ(レイ・マクドナルド)(を訪ねてタイへとやってきた香港の若者タク(チェン・ボーリン)と従姉妹のメイ(ケイト・ヤン)、友人コーファイ(クリス・クー)と恋人のエイプリル(イザベラ・リョン)。夜半、怪談話を始めた5人は、恐いもの見たさで、チョンカイが古本屋で手に入れた“幽霊を見る10の方法”という本の記述を実際に試してみようと言い出した。十字路に餓鬼を呼び出す方法を行ない、本当に霊を見た彼らは、次に“幽霊かくれんぼ”を実践し始める。それは、仲間に加わった幽霊が他の誰かの姿を隠してしまうというものだったが、その結果、なんと本当にコーファイが行方不明となってしまった。
香港の俊英と言われるダニーとオキサイドの兄弟による、香港とタイによる人気アジアン・ホラー映画シリーズの第3弾です、ダニーとオキサイド兄弟は新しい事に挑戦したかったんでしょうね。。 「幽霊を見る10の方法」という、聞くだけでも怪しげな本を手にした若者たちが、興味本位で実際に試してみるという映画でした。 香港からタイへ遊びに来た若者たちがバスに揺られながら、旅をするところから物語が始まるのですが、まるでトビー・フーパーの『悪魔のいけにえ』かと思いました、最近の青春ホラー映画は皆『悪魔のいけにえ』の影響を受けてますね。 その若者たちが怪談話を始めるんですが、日本の学生たちとあまり変わらないんだなぁと思いました。 その怪談話にも「幽霊を見る100の方法」が出てきますがその本を手に入れた時の話は笑えました、その中には『アイ』シリーズの1と2も“霊を見られる儀式”として出てきます、本を手に入れたチョンカイの祈祷師のお母さんがコックリさんに出てくる幽霊と間違われるのもおかしかったです。 最初はコメディ色の強いホラー映画かと思いましたが、幽霊を見られるかくれんぼで仲間の一人が消えたあたりから急に展開が変わってきます、ジャパニーズ・ホラーの影響も強く受けているなと思いましたが、タイや香港の独特な感じも受けましたが。 すっかり『アイ』の要素は薄れてしまいましたが、“霊が見える”と言う点ではシリーズの影響も受けているのかなぁとも思いました、お勧めします。
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