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「エレクション」をお勧めします。

香港のフィルム・ノワールです。

画像:elect01.jpg説明
近年ますます快調の波に乗り、いまや香港やアジア映画界のみならず、欧米でも熱い注目を浴びる鬼才ジョニー・トー監督。本作はそんなジョニー・トー監督が、またもや香港の黒社会を舞台にその最高権力者を決める会長選挙の舞台裏で、男たちが強引で荒っぽい手段も厭わず壮絶な仁義なき戦いを繰り広げるさまを鮮烈かつスタイリッシュに描写したものです。
第25回香港電影金像奨で作品・監督賞ほか主要4部門を受賞するなど、一躍高い評価を受け翌年には続編の「エレクション2」も生み出されました。主演は「PTU」のサイモン・ヤムと、「愛人/ラマン」のレオン・カーフェイ。



 香港黒社会で最大の組織“和連勝会”で2年に1度の会長選挙が行われようとしていた。新会長の座を争うのは、冷静で伝統を重んじるロク(サイモン・ヤム)と血の気は多いが実行力もあるディー(レオン・カーフェイ)の2人。ディーはなり振りかまわぬ買収工作を仕掛けるが、組織の調和を重視する長老幹部たちは結局ロクを新会長に選出する。この結果に憤慨したディーはすぐさま報復を開始する。さらに、現会長のチョイガイに対しても、会長であることを示す<竜頭棍(りゅうとうこん)>をロクに渡すな、と脅迫する。混乱を恐れたチョイガイによって竜頭棍は中国本土へと運ばれてしまい、両派の抗争はいつしか竜頭棍の争奪戦へと発展していく。その一方で、香港警察による和連勝会幹部の一斉逮捕が決行される。


香港の裏社会で最高権力をつかむのは誰か、血で血を洗うマフィアの抗争を『ブレイキング・ニュース』のジョニー・トー監督が、男達の美学が香るような熱いドラマをスピード感溢れる映像で描いた香港ノワールでした。
竜頭棍という組織の最高権力者の証を巡って、最初は理性のロクと狂暴なディーの争いを描いていました、そしてロクとディーが一つに結託すると今度は他の組との抗争を繰り広げられます、トー監督がお得意のガン・アクションを封印して臨みました。
ちょっとディーが単なる乱暴者に描かれ過ぎではないのかなと思いましたが、 レオン・カーフェイもカッコ良かったです、いつもと違うような感じでディーを不気味に演じていましたが流石にレオン・カーフェイだと思わせてくれました。
実は非情なロクを演じるサイモン・ヤムも良かったですね、サイモン・ヤムとレオン・カーフェイ二人だけの映画と言っても過言ではありませんでしたね。
呆気なく感じるラストも裏社会の掟や厳しさをあらわしているようで良かったです、続編の予感を感じさせてくれるし、ちょっと中途半端だとわざとこちらに思わせているとしたらジョニー・トー監督はヤッパリ凄いです。
ニック・チョンという俳優さんが演じるフェイが、レン○をボリボリ食うシーンがあったんですが、インパクトあって面白かったな〜。
アメリカも日本も中国も香港も、マフィアあヤクザの世界は同じ様なモノなんですね、お勧めします。