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2007年の、僕の初見のホラー映画、ベスト10です。

ホラー映画の、ベスト10も発表します。

説明
今年はいいホラー映画も多かったと思います、ホラー映画も人によって感じ方は違うと思いますが、僕なりに良かった映画を簡単に挙げていきたいと思います。



まず、『2007年初見のホラー映画』もうすぐベスト10です。

画像:hell01.jpg説明
私の風邪で予定よりも1ヶ月も遅くなってしまいました、昔から『ホラー映画』は大好きだったんですが、『2007年初見のホラー映画・ベスト10』は発表して来ませんでした。

昨日”うたばん””食わず嫌い”を楽しく見た後に、DVDを1・2と持っているのに『トレマーズ』を観てしまいました、これは素晴らしい傑作なんですが『ホラー』のジャンルにも分類されたりします。

『羊たちの沈黙』もホラーに分類されたりしますしキューブリックの名作『シャイニング』もホラー、最近ではアカデミー賞戦線も賑わせるようになりましたからね、『エイリアン シリーズ』など『ホラー映画』も確固とした地位を持ってきましたね。



「サイレントヒル」「ベーゼ・モア」「ファイナル・デッドコースター」

「怨霊の森」「エコーズ」「ボディスナッチ」「ソウ3」「ヘルゾンビ」「バタリアン4」「バタリアン5」



2007年はいいホラー映画も多かったと思います、ホラー映画も人によって感じ方は違うと思いますが、僕なりに良かった映画を簡単に挙げていきたいと思います。


『2007年初見のホラー映画・ベスト10』もうすぐベスト10「サイレントヒル」

画像:silenthill01.jpg説明
まず、『2007年初見のホラー映画』もうすぐベスト10です。

「サイレントヒル」、これは途中までなら今年のホラーのベスト3に入っていました、ラダ・ミッチェルが頑張っていたし大好きなショーン・ビーンも父親役で出てました。

しかし中盤からなにかアメリカのホラー映画の悪い所である”宗教”を引っ張り出してきてきたあたりから、途端にトーン・ダウンしてきてしまってつまらなくなってきました、途中までの映像とか「なんだこれは」と思わせてくれる映像やストーリー展開があっただけに、非常に残念でした。

ただそれでもベスト10に入れても良かったくらいの完成度だったのですが、何か裏切られたような気持ちが大きかったので今回はベスト10圏外といたしました、いい作品でしたがちょっと残念でした。


『2007年初見のホラー映画・ベスト10』もうすぐベスト10「バタリアン4」

画像:bata408.jpg説明
そして「バタリアン4」と「バタリアン5」、これも非情に残念でした、『バタリアン・シリーズ』初の2話に渡っての作品かと期待しました。

ところが役名も同じでナカナカ面白かったのに、連作で登場人物や人物の名前は同じなのに全く関連性が見られなかったんですよ、一応「バタリアン5」は「バタリアン4」の続きでその後を描いているようなのですが・・・・・。


「バタリアン4」は途中までは凄く面白かったです、主人公ジュリアンの両親が改造されて凄いハイテク・ゾンビとなって登場するんですが、いかにも何か起こしそうで何も起こさないところが『バタリアン・シリーズ』らしくて良かったのに。

最後の最後がも強引過ぎてあの終わり方はちょっと残念でした、能天気なハッピーエンドで終わって『バタリアン5』に続くといった終わり方の方が良かったです、『バタリアン・シリーズ』らしく無かったような感じがしました。


『2007年初見のホラー映画・ベスト10』もうすぐベスト10「バタリアン5」

画像:bata5009.jpg説明
「バタリアン5」も悪くは無かったですが、何か付き抜けるものが欲しかったのと4との連作のはずなのにそれが全く活かされていなかったことが響きました、ジェニー・モーレンが可愛かったのと『タールマン』も復活してましたし。

ベッキー役のエイミー=リン・チャドウィックの扱いは酷かったですね、監督も当初はトビー・フーパーが予定されていたらしいので、トビー・フーパーの『バタリアン4・5』が見たかったです。


『2007年初見のホラー映画ベスト10第10位 』

画像:meatofthedead01.jpg説明
それでは『2007年初見のホラー映画ベスト10』を発表して行きたいと思います。

第10位は、「ミート・オブ・ザ・デッド」です。

これは『ゾンビもの』でアイルランドの作品という、ちょっと珍しい映画でした、”超”がつくほどの低予算映画でメイクなどもところどころいい加減でしたが、結構面白かったです。

最近は少し落ち着いてきましたが、世界中の話題となった”BSE 狂牛病”を取り入れた作品でもありました、アルバトロスの作品だしあんまり期待していなかったら、結構面白いゾンビ映画でした。

有名な役者を使って、クソ面白くも無い”アクション・サバイバル・ホラー”になりさが成り下がってしまった最近の『ゾンビ映画』に比べたら、低予算で特殊メイクすら未完成ではあるものの、よっぽど『ゾンビ映画』として面白かったです。

この映画の凄いところは、恐らく(僕の沢山見てきたゾンビ映画では初でした)世界初であろう”牛ゾンビ”が出てくるところです!!しかも夜になると寝てしまうゾンビなんてあなた、普通の感覚ではナカナカお目にかかれないアイデアだと思います。

ヒロインも芯は強くて魅力的だったし、ラストの展開もちょっとしたヒネリが効いているんですが、クローネンバーグの往年の名作「ラビッド」を思わせてくれるような展開でした。

根底には”低予算のゾンビ映画”というものがありますから、過度な期待は禁物ですがいい『ゾンビ映画』でした。

この「ミート・オブ・ザ・デッド」が、2007年初見のホラー映画第10位でした。


『2007年初見のホラー映画第9位』

画像:devil.jpg説明
『2007年初見のホラー映画第9位』は、ロブ・ゾンビ監督の「デビルズ・リジェクト〜マーダー・ライド・ショー2〜」でした。

実は1作目の「 マーダー・ライド・ショー 」はDVDはやっと買って持っているんですが、観る時間がまだなくて見ていません、ですが「マーダー・ライド・ショー」とは全く違った作品になっているそうなので、「デビルズ・リジェクト〜マーダー・ライド・ショー2〜」を先に見てしまいました。

ロブ・ゾンビ監督の「続編は嫌いだ」らしくて「 マーダー・ライド・ショー」とは違った作品になったそうですが、基本はこちらも『悪魔のいけにえ』ですがそれにロード・ムービー(良くいえば「テルマ&ルイーズ」とか)の要素が加わった感じですかね、殺人鬼一家とそれを追う保安官の物語です。

殺人鬼一家の残虐ぶりには圧倒されましたが、どうせならもっと残虐でワイルドでタフでも良かった感じもします、ウィリアム・フォーサイス演じる殺された兄の復讐に燃えるワイデル保安官も変態チックでナカナカ良かった!!

タイニーの存在はこういったホラー映画では欠かせませんが、最初と最後にだけ出てきておいしい所を持って行ってしまうのはズルいですよね、生ぬるいワイデル保安官役のウィリアム・フォーサイスの仕返しも先が読めちゃいましたが。

ロブ・ゾンビ監督のの美しい妻シェリ・ムーン・ゾンビに超個性派シド・ヘイグ、「ゾンビ」のピーターでお馴染みのケン・フォリーにビル・モーズリイ、ダニー・トレホにこれまた超個性派俳優のマイケル・ベリーマンなんかも出ていました。

タイニー役のマシュー・マッグローリーさん、2005年に亡くなりましたね、32歳の若さでしたね・・・。「ビッグ・フィッシュ」なんかにも出てましたね、世界一足の大きな人としても話題になって日本にもいらっしゃいましたね、優しい人だったので残念です。

ナカナカ良くできたホラー・ロード・ムービーだと思います、購入しても損はないと思います、皆さんにもお勧めします。

この「デビルズ・リジェクト〜マーダー・ライド・ショー2〜」が、2007年初見のホラー映画第9位でした。


『2007年初見のホラー映画ベスト10』第10位 08/04/26(土)17:37:28

それでは『2007年初見のホラー映画ベスト10』を発表して行きたいと思います。

第10位は、「ミート・オブ・ザ・デッド」です。

これは『ゾンビもの』でアイルランドの作品という、ちょっと珍しい映画でした、”超”がつくほどの低予算映画でメイクなどもところどころいい加減でしたが、結構面白かったです。

最近は少し落ち着いてきましたが、世界中の話題となった”BSE 狂牛病”を取り入れた作品でもありました、アルバトロスの作品だしあんまり期待していなかったら、結構面白いゾンビ映画でした。

有名な役者を使って、クソ面白くも無い”アクション・サバイバル・ホラー”になりさが成り下がってしまった最近の『ゾンビ映画』に比べたら、低予算で特殊メイクすら未完成ではあるものの、よっぽど『ゾンビ映画』として面白かったです。

この映画の凄いところは、恐らく(僕の沢山見てきたゾンビ映画では初でした)世界初であろう”牛ゾンビ”が出てくるところです!!しかも夜になると寝てしまうゾンビなんてあなた、普通の感覚ではナカナカお目にかかれないアイデアだと思います。

ヒロインも芯は強くて魅力的だったし、ラストの展開もちょっとしたヒネリが効いているんですが、クローネンバーグの往年の名作「ラビッド」を思わせてくれるような展開でした。

根底には”低予算のゾンビ映画”というものがありますから、過度な期待は禁物ですがいい『ゾンビ映画』でした。

この「ミート・オブ・ザ・デッド」が、2007年初見のホラー映画第10位でした。


『2007年初見のホラー映画第8位』

画像:wax03.jpg説明
『2007年初見のホラー映画第8位』は、エリシャ・カスバート主演の「蝋人形の館」です。

この「蝋人形の館」は33年と53年に映画化された猟奇ホラー「肉の蝋人形」をリメイクしたもので、エリシャ・カスバートにパリス・ヒルトンに”なんちゃってベッカム”のチャド・マイケル・マーレイなど、フレッシュなハリウッド・スターが共演した豪華な再リメイクものでした。

これも基本は「悪魔のいけにえ」でしたが過去の作品や、ダリオ・アルジェントのリメイクの「肉の鑞人形」も観ましたがこの「蝋人形の館」が一番面白かったんじゃないかな、ダリオの「肉の鑞人形」もフルチが作ったものを(予定がフルチの急死で別の監督に・・・)観たかった気もしますが。

大学フットボールの試合に向かっていた6人の若者たちが車の故障で片田舎の町へ迷い込みます、街は異様なほど静まりかえっていましたがなぜか立派な蝋人形館が・・・。

そして中には本物と見まがうばかりに生々しい蝋人形の数々が、しかしその人形には恐るべき秘密が隠されていた・・・・というお話です、もろに「悪魔のいけにえ」に似ていますがテンポもストーリー展開も良かったです。

主演のセクシーなヒロインのカーリーに「24」や「ラブ・アクチュアリー」のエリシャ・カスバートが扮し、殺されてしまうエリシャよりもセクシーなお友達に”パリス・ヒルトン”も出ています、なかなか見事な殺されっぷりでしたが”どーせ脱がないならもっとあっさり死ねよ、勿体つけてないでさ”って感じでした。

ホラー映画のお色気隊長はやっぱり脱がなきゃ、カーリー兄のニック役のチャド・マイケル・マーレイも良かったかな、『シンデレラ・ストーリー』にも出ていたちょっとベッカムに似たいい男です。

ラストの「蝋人形の館」の崩壊シーンは迫力がありました、かなりお金使って凝ったシーンにしましたね、”ホラー映画のお決まりのラスト”といえば言えるんですけど、僕はちょっと違った方が良かった感じがしました。

この「蝋人形の館」が、2007年初見のホラー映画第8位でした。


『2007年初見のホラー映画第7位』

画像:hotd2.jpg説明
『2007年初見のホラー映画第7位』は、ビデオゲームのヒット作を基にしたホラーアクションの第2弾の「ハウス・オブ・ザ・デッド2」でした。

この1作目の「ハウス・オブ・ザ・デッド」は同じゾンビ映画でしたが、最近流行りの”サバイバル・アクション・ゾンビ・ホラー”で、ロメロ×アルジェントの『ゾンビ』ファンの僕にはあの機敏なゾンビがたまらなく許せませんでした。

ところがこの「ハウス・オブ・ザ・デッド2」はまるで別物のようでした、「 ソウ2」や「CSI:ニューヨーク3」のエマニュエル・ヴォージアが強いヒロインを好演し、「デビルズ・リジェクツ」などの超個性派シド・ヘイグや「プレシディオ殺人事件 の」のヴィクトリア・プラットなども良かったです。

大学内で密かにゾンビのDNAから死者を復活させる実験が失敗しろ、ゾンビ群れであふれ出したキャンパス内を鎮圧するために政府は空爆と特殊部隊の投入を決断、さらにゾンビ化抗体ワクチンを作るために必要な最初のゾンビの血液を採取をはかる。

ナイチンゲール(エマニュエル・ヴォージア)、エリス(エド・クイン)ら精鋭チームは、わずかな人員で圧倒的な数を誇るゾンビの大群に突入してゆくが・・・・というお話です。

「ハウス・オブ・ザ・デッド」の1と比べると雲泥の差がありましたかね、まずゾンビが「ハウス・オブ・ザ・デッド1」と違って走らなくなったのがいいです、ゾンビさんにに素早い動きで来られるとそれだけでなんかガッカリですからね、あんなに強いゾンビが素早く走られたら勝ち目はないですから。

つくりも少し軽妙になったというか『バタリアン』に似ていました、こちらが『バイオ・ハザード』の映画化作品と言ってもいいかもしれません、これだけの役者さんでよくこれだけのものを作ったと思います、低予算のワリにはメイクなんかも良かったです。

ただ一流のB級ゾンビ映画と言ったトコロなので、「ゾンビ」や「ゾンゲリア」と比べてしまうと物足りなさもありましたが、前作「ハウス・オブ・ザ・デッド1」よりは段違いに面白いと思います。

僕はゾンビ映画はかなり見ていますがゾンビを”〜世代”と別けて分類し、”ゼロ世代”という”オリジナル・ゾンビ”の血液から血清をつくるというアイデアは結構斬新にうつりました、あの場面では”無謀”と言ったほうが正しいかも・・・・・。

特撮やメイクがチャチいだとか爆弾や部隊がお粗末だとか言われているようですが、十分”一流のB級ゾンビ映画”として楽しめました、ああいうラストもゾンビ映画としてはお約束です。

主役の二人ナイチンゲール役のエマニュエル・ヴォージアとエリス役のエド・クインも良かったです、あの中途半端に強くて賢いのが良かったですね、ヘンソン中尉役のヴィクトリア・プラットも良かったです、生き残るだろうと思われて生き残るのも結構いいです。

この「ハウス・オブ・ザ・デッド2」が、2007年初見のホラー映画第7位でした。


『2007年初見のホラー映画第6位』

画像:historyofvio.jpg説明
『2007年初見のホラー映画第6位』は、ヴィゴ・モーテンセン主演の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」です。

デヴィッド・クローネンバーグ監督が、アカデミー賞にノミネートされるような作品を作り上げたと言うので、この映画は凄く楽しみにしていました。

時としてクローネンバーグ監督は『デッド・ゾーン』や『ラビット』など、ホラー映画の傑作を世に送り出したりしますが、時には難解であったり退屈な作品もあります。

今回はヴィゴ・”アラゴルン”・モーテンセンにマリア・ベロ、オスカー俳優のウィリアム・ハートやノミネートの常連エド・ハリスらでこの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を引っさげて来たワケですが、見事にオスカーにノミネートされることとなりました。

これは厳密に言うと単純に”ホラー映画”と分類するのはどうなんだろうと悩みましたが、とりあえずホラー描写も多かったしサスペンス・バイオレンス・ホラーということにして、ここに名前を挙げさせていただきます。

インディアナの田舎町で小さなダイナーを経営するトム・ストール(ヴィゴ・モーテンセン)は、弁護士の妻エディ(マリア・ベロ)と2人の子どもとともに穏やかな日々を送っていました。

ある夜彼の店を襲った強盗にトムは驚くべき身のこなしで倒してしまって店の客や従業員の危機を救い、トムは一夜にして街のヒーローとなってしまいますが、数日後片目をえぐられた曰くありげな男フォガティ(エド・ハリス)がダイナーに現われ、トムに親しげに話しかけます。

人違いだと否定するトムでしたが、トムの過去を知るというその男は以来執拗に家族につきまとい始めます、ここから物語は思わぬ方向へと写って行きますが・・・というストーリーです。

まずバイオレンス・シーンの描写の仕方に驚かされました、結構リアルでスプラッターじゃないけど直球で来たなという感じがしましたね、下手なスプラッター・ホラーなんかよりも凄かったです。

サスペンス・バイオレンス・ホラー映画なんですが人間ドラマでもありますので、家族の崩壊とそれを再生しようとする家族の皆のドラマでもあります、ラスト・シーンがとりわけ緊張感を放っていて素晴らしかったです。

クローネンバーグらしい”エロス”も重要な役割を果たしていました、マリア・ベロも「 ペイバック」や「コヨーテ・アグリー」の頃から好きですが、まさか彼女のあんなコスプレがこのような映画で見られるなんて思いませんでした。

ヌード姿も披露して頑張ってましたね、ホントに”旦那がいったい何者なのか”と心配しながらも、”家族”をなんとかしていこうという妻役を熱演していました、エド・ハリスはこういう”何者か良く分からない”謎の男が良く似合う役者さんですよね。

それからウィリアム・ハート、名作「蜘蛛女のキス」であの”ラウル・ジュリア”と競演して見事にオスカーを獲得しましたが、それ以降はナカナカ作品に恵まれていなかったように思っていたので、個人的にはとても嬉しかったです。

とても素晴らしい”ラブ・サスペンス・バイオレンス・ホラー”映画でした、順位はもっと上でも良かったかなとも思っています、お勧めです。

この「ヒストリー・オブ・バイオレンス」が、2007年初見のホラー映画第6位でした。


『2007年初見のホラー映画第5位』

画像:seenoevil.jpg説明
『2007年初見のホラー映画第5位』の作品です。

これも評判の高かったスプラッタ・ホラーで、『ホステル』『ソウ』のライオンズ・ゲートと世界最高峰のプロレス団体WWEがタッグを組み、WWEのプロ・レスラーのケインが見事に”鉄の肉鉤の怪人ジェイコブ”を演じていました。

老朽化が著しい閉鎖されたホテルに、減刑と引き換えに修繕の労働奉仕をすることになったティーンの犯罪者8人がやってきます、彼らとウィリアムズら二人の監察官にホテルの女主人以外にはそこには誰もいないはずでしたが、しかしそこには何者かが潜んでいた!

チェーン付の肉カギを振り回す巨体の殺人鬼、その名はジェイコブ。“目”に異常なほどに執着するこの不気味な男によって、若者たちは視覚を失い一人また一人と命を落としていきます。

そしてこの空間から脱出するため、生き残った若者たちはジェイコブとの対決に挑みます、はたして彼らはシャバの空気を吸い込むことができるのでしょうか・・・・。

WWEのプロ・レスラーのケインが映画に初主演していて、見事に鉄の肉鉤の怪人ジェイコブを演じてました、いきなり監禁事件の現場から映画ははじまり初っぱなから目玉をくり抜かれた女性が登場します。

とにかく残酷描写が結構キテました、まぁ『悪魔のいけにえ』パターンの作品でちょっと『ホステル』似た雰囲気もありましたが、頭に銃弾をくらっても元気に生きている怪物ジェイコブの活躍ぶりは良かったです。

犬に生きたまま食わせたり捕らえてスグ眼球をえぐり出すなど、ショッキングなシーンが満載でした、ジェイコブの過去やホテルの女主人マーガレットの謎など必要じゃないと思うシーンもありましたが。

ジェイコブがこのホテルに戻ってきた理由も明らかになったのり意外な人物が最後まで生き残ったりと、もっと頑張れよと思った人がすぐに死んだりしてちょっとした意外性もありました、久しぶりにスカッとしたスプラッタ・ホラーを観た感じがしました。

ワリと良く出来たホラーでした、お勧めします。

この「シー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ」が、2007年初見のホラー映画第5位でした。


『2007年初見のホラー映画第4位』

画像:shimrey6969.jpg説明
『2007年初見のホラー映画第4位』は、アジアン・ホラーの「心霊写真」です。

この映画も前評判が凄く高かったので楽しみにしていました、夜中に一人で観るのは怖い映画だって言われていましたし、実際にも結構面白かった(怖かった)です。

やはり同じアジアのホラー映画なので"恐怖"に対する感覚が似ているのかもしれませんね、アジアン・ホラーはどこかジャパニーズ・ホラーとどこか似た感じがします、この「心霊写真」も日本でつくられたのかと思うほどのイイ出来栄えでした。

心霊写真という最も古典的だけどポピュラーで身近な題材を活用した、アジア発のホラーできっと多くの人が子どもの頃、心霊写真の恐怖で眠れぬ夜を過ごしたという経験を持っていると思います。

この作品『心霊写真』はタイトル通り心霊写真を題材としていますが、『心霊写真』だけではなく題材の特長を生かしながら、古臭さが出ないように現代風のテイストも折り混ぜたキレ味鋭い演出がなされていました。

カメラマンのタン(アナンダ・エヴァリンハム )と恋人のジェーン(ナッターウィーラヌット・トーンミー )は、タンの友人の結婚式に出席した帰り路で飛び出してきた女性を車でひいてしまいますが、動かない女性を目にした2人は現場から走り去ってしまいます。

数日後、タンが仕事で撮影した写真を現像してみるとそこには女の顔のようなものが写っていて、ジェーンは心霊写真ではないかとおびえますがタンは露光の失敗だと言いはります。

しかしその後、2人の周りで恐ろしい出来事が起こり始めて・・・・というお話です。

この映画は結構面白く(恐く)作られていたのではないかと思います、スプラッターやグロ・シーンは殆ど無いので、そういうのが苦手だと言う人にもお勧めです、後に残る怖さはありますが・・・・。

『心霊写真』がただ出てくると言うだけではなくて、あることがキッカケで主人公タンの身の回りで不思議な事が起こるようになります。「貞子的」な幽霊に頼りきるのでは無く『心霊写真』に頼るものでもありません、『心霊写真』を上手に利用した立派なホラー映画でした。

主役の男の子のタン役のアナンダ・エヴァリンハムも、"アジアのオーランド・ブルーム"みたいでカッコ良かったです、怖ろしいネート役のアチタ・シカマーナもキレイなんだけど微妙に気持ち悪くて、まるで”ネート”を演じるためにこの世に生まれてきたみたいです。

ラストが「ネートが普通に除霊されて、つまらなかった」という意見がありましたが、きっとそういう人は最後の元カノのジェーン(ナッターウィーラヌット・トーンミー )が見舞に来るシーンの、怖ろしさに気がつかなかったのでしょう、かなりラストまでシツコイ"ネート"でした。

これいまハリウッドで『シャッター』ってリメイク版、公開されていますね、早く観てみたいです。

この「心霊写真」が、2007年初見のホラー映画第4位でした。


”ネート”

画像:shimrey1.jpg説明
これが怖ろしいネート役のアチタ・シカマーナもキレイなんだけど微妙に気持ち悪くて、まるで”ネート”を演じるためにこの世に生まれてきたみたいです。


『2007年初見のホラー映画第3位』

画像:bata0305.jpg説明
『2007年初見のホラー映画第3位』は、ミンディ・クラーク主演の「バタリアン リターンズ」です。

「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」(68)を原点としつつ、独自の進化・増殖を遂げ5作が作られた「バタリアン」シリーズ中、最高傑作の呼び声も高い「バタリアン リターンズ」が、僕の『2007年初見のホラー映画第3位』でした!!

監督は「ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり シリーズ」や「ミクロ・キッズ」で有名なブライアン・ユズナ、悲劇の女ゾンビ、ジュリーを演じるのは「スポーン」「CSI:科学捜査班 シリーズ」のミンディ・クラークで、素晴らしいホラー純愛青春コメディ映画になっていました。

恋人のジュリー(ミンディ・クラーク)と共に軍施設に忍び込んだカート(J・トレヴァー・エドモンド)は、そこで父の指揮の下で行われていた特殊ガス“トライオキシン”で死者を蘇らせ、最強の戦兵士を作り出す禁断の実験を目撃してしまいます。

その晩事故でジュリーが死んでしまい恋人を失うことへの恐怖と絶望に打ちのめされたカートは、最愛のジュリーの死体を軍施設に運び込むと彼女をトライオキシンで蘇らせてしまいます。だがそれは、更なる惨劇の幕開けだった・・・・・。

「バタリアン」シリーズ第3弾ですが邦題はパート3と謳わず”バタリアン リターンズ”となっています、今までのシリーズとは一線を画す作品になっていましたからそうされるのも理解できます、僕も『バタリアン リターンズ』の方が『バタリアン3』とされるよりもいいです。

なにしろ共通項は、軍の死者蘇生薬トライオキシンとゾンビが脳を食べたがるということしかありませんからね、きっとホラー映画のデキとしてもまだ『バタリアン4』や『バタリアン5』の方がよかったと思います。

なのに何故こちらの『バタリアン リターンズ』を上位にしたのか、それはミンディ・クラーク(メーガン・クラーク)の”バタリアン・クイーン”としての美しさ・恐ろしさに惚れこんでしまったからでしょう、『ヨッ、ユズナ』と叫びたくなるほどそれほどミンディの『女ゾンビ』は見事でした。

僕はこの映画は『バタリアン・シリーズ』の最高傑作ではないかと思っています、正確にはホラー・ラブロマンスの傑作ですかね??ヒロインのジュリー(ミンディ)が苦痛をその肉体に与える事で人間性を保ち、カート(J・トレヴァー・エドモンド)はそんな彼女を必死に守ろうとして頑張ります、時には彼女がゾンビになりそうになったり弱気になったりするのをしかります。

最愛の恋人ジュリーを愛深きゆえに神への冒涜ともいえる死者の復活、つまりゾンビにしてしまうというカートの切なさ、甦った恋人は美しいけれどみるもおぞましい異形の怪物へと変貌してしまいますがそれでも愛してしまう純粋さ・・・、これぞまさしく純愛ホラーだと思うのです。

では何故この作品が評価されないでいるのか・・・・・、それは一重にヒロインのジュリーのカートに対する愛情の描き方が弱いと言うか、ゾンビ化する前と後とでは全く違うように思えてしまうからだと思います。

ジュリーはどこにでもいるようなアメリカのチョイ悪女の子でカートへの愛情もいい加減に見えました、だからゾンビになった途端に急にカート大切に思うようになったと感じてしまい、今一つヒロインのミンディ・クラークの熱演に感情移入が出来ない気がするんですよね、その一点が非常に残念でなりません。

『ゾンビ化』が起こした現象とも思えませんでしたしそうしたエピソードも全くありませんでした、おそらくユズナ監督が描きたかったのはヒロインのジュリーが”バタリアン・クイーン”化したその姿なんだと思いました、ミンディ・クラークは美人だしスタイルも凄くいいのでああいう『女ゾンビ』をつくりたいのは理解できます。

そのためにヒロイン・ジュリーの変身後のゾンビは神々しく感じるほど素敵でしたが、肝心のストーリーの方がおろそかになってしまったようです、それでも僕はこの『バタリアン リターンズ』はバタリアン・シリーズの最高傑作だと思っています。

この「バタリアン リターンズ」が、2007年初見のホラー映画第3位でした。


クイーン・オブ・ゾンビ

画像:bata0301.jpg説明
多分ブライアン・ユズナは、ミンディ・クラークのこの”神々しいクイーン・オブ・ゾンビ”を想像して、疲れちゃったんだと思います。

しかしミンディ(メーガン)の、”クイーン・オブ・ゾンビ”は素晴らしい!!


『2007年初見のホラー映画第2位』

画像:hostel210.jpg説明
気がつけば、第2位まで来てたんですね・・・・。


『2007年初見のホラー映画第2位』は、イーライ・ロスが監督して鬼才クエンティン・タランティーノが製作を務める「ホステル」です。

この映画、ホラー映画ながら「全米No.1ヒット」になったんですよね、スプラッターモノとしても結構いい線行ってると思います。

ジャンル的には少し「悪魔のいけにえ」的なところもあるロード・ムービー風なのですが、『拷問ホラー』とでも呼ぶべき部門を開拓したようにも思えました、完成度は結構高いと思います。

監督は『キャビン・フィーバー』で熱狂的なファンを掴んだイーライ・ロス、主演は『ワールド・トレード・センター』にも出演し、これからブレイクしそうなジェイ・ヘルナンデスです、二人とも今後注目のニューカマーです!!

『 ゼブラーマン』や『着信アリ』などのホラー映画で知られる、三池崇史監督が俳優として出演しているのにも注目ですね、どうみてもホンモノにしか見えない三池崇史監督はある意味凄いです、超個性的な脇役リック・ホフマンも出ていました。

オランダのアムステルダム、アメリカから来た大学生のパクストン(ジェイ・ヘルナンデス )とジョシュ(デレク・リチャードソン )は、バックパッカーでヨーロッパの旅を楽しんでいた。

途中、フランスからアイルランド人のオリー(エイゾール・グジョンソン )が加わり、ホテルの門限を過ぎ通りをふらついていると、ドラッグでハイになった男に声をかけられる。

男は3人を部屋に入れると、デジカメの全裸の女の画像を見せる。このホステルに行けば、最高の女と楽しめると聞いた3人は、スロバキアのブラチスラヴァに向かうのだったがそこは・・・・。

この映画、ホラー映画ながら「全米No.1ヒット」になったんですよね、スプラッターモノとしても結構いい線行ってると思います。

とても良くできたホラーだと思います、サスペンス・ミステリーとも言えるかな、最初にも言ったようにホラーだけどモンスターやゴーストは出てきませんでしたからね。

でも立派にホラーしていましたよ、何よりも僕が驚いたのは主人公が物語の途中で入れ替わってしまうということです、正確には『こちらが主人公だと思っていた真面目なジョシュ(デレク・リチャードソン )が早々と死んで、普通だったら殺される役のパクストン(ジェイ・ヘルナンデス )が実は主役でその後を引き継ぐ』ということなんですが。

でも誰だって物語を見ているとこういうホラー映画では、真面目で取上げられ方がどう考えてもそれまで主役扱いされてきたジョシュが主人公だと思っていた人、僕だけじゃなくて結構いたのではないかと思います。

スプラッタ・シーンも結構豪快で良かったかな、あれぐらいやってくれるとこちらも気持ちいいです、エロティック・シーンもナタリーア役のバルバラ・ネデルヤコーヴァが可愛くて良かったです。

無駄にヌードになってしまうB級感も感じれば、単なるB級のエロ・ホラーでは終らせないミョーな緊張感も感じました、日本がかなりフィーチャーされていますね、タランティーノが日本好きなのもあるのでしょうがかなり嬉しかったです。

とどのつまり、人間が一番恐いということですかね、なんか最後はそう感じました、特別出演の三池監督が一番コワかったかもしれません。

スプラッターというよりもエロ・グロの方がピンとくるかな、この「ホステル」が、2007年初見のホラー映画第2位でした。


交代する主人公

画像:hostel0.jpg説明
何よりも僕が驚いたのは主人公が物語の途中で入れ替わってしまうということです、正確には『こちらが主人公だと思っていた真面目なジョシュ(デレク・リチャードソン )が早々と死んで、普通だったら殺される役のパクストン(ジェイ・ヘルナンデス )が実は主役でその後を引き継ぐ』ということなんですが。

でも誰だって物語を見ているとこういうホラー映画では、真面目で取上げられ方がどう考えてもそれまで主役扱いされてきたジョシュが主人公だと思っていた人、僕だけじゃなくて結構いたのではないかと思います。


三池監督が一番コワかったかも

画像:hostelsh01.jpg説明
この人、一人ぐらい殺しているのかも知れません・・・・・・。

冗談ですが・・・・・


そして栄光の『2007年初見のホラー映画第1位』は

画像:descent002.jpg説明
そして栄光の『2007年初見のホラー映画第1位』は、洞窟という逃げ場のない密室を舞台に、ニール・マーシャル監督閉じ込められた6人の女性たちを襲う恐怖を描いた、『ディセント』です。

これってイギリスの映画なんですよね、『ドッグ・ソルジャー』観たと思っていましたがカン違いかもしれません、がこの『ディセント』は素晴らしかったです、ニール・マーシャル監督は凄いと思いました。

この映画は『2007年初見の映画ベスト10』にも入ってきたほどの作品だったと思っています、ただ今年から『ホラー部門』も発表させていただこうと思っていたのでそうさせていただきました、一部では『評価が高過ぎ』との声もあるようですが僕はこれ面白かったです。

冒険好きの女性サラ(シャウナ・マクドナルド )は女ともだちのジュノ(ナタリー・メンドーサ)とベス(アレックス・リード )と激流下りを楽しんだ後、交通事故に遭い車に同乗していた夫と娘を亡くしてしまいます。

1年後に悲劇から立ち治ろうとしているサラに、ジュノとベスから女だけの冒険旅行の誘いが来ます、参加メンバーはその他にレベッカ(サスキア・マルダー )とサム(マイアンナ・バリング )の姉妹に無鉄砲なホリー(ノラ=ジェーン・ヌーン )を合わせた6人。

彼女たちは森林地帯にある洞窟にロープを伝わって降りていきます、好調な出だしでしたがやがて崩落が起き彼女たちは洞窟に閉じ込められてしまいます、その洞窟は地図にものっていない洞窟で恐ろしいモノが住みついていて・・・。

という映画でした、ホラー映画の初心者も通も楽しませてくれる新感覚のサバイバル・ホラーでしたが、『大掛かりな浮気の仕返し』という見方も出来ますかね。

最初の物語進行から導入部は「これって本当にホラー映画なのか??」と思ってしまうほどでしたが、この映画の舞台となる洞窟探検へ至る路への滑らかな展開、そしてその洞窟で起こる事件の数々・・・・、中盤から後半へのテンポも素晴らしくて飽きさせない展開になっていました。

タイトルの『Descent−ディセント』とは、『降下、(不意の)襲来、急侵入』などと言う意味があります、これは『彼女達が洞窟へと落下する』という意味も持っていますし、謎の『人食い地底人』たちから見ると彼女達6人は『侵入者』でもあります、なんて素敵なタイトルをつけたのだろうと感心してしまいます。

サラの交通事故で夫と娘を失った悲しみから立ち直らせようとジュノとベスが、『女だらけの水泳大会』ならぬ『女性だけの冒険旅行』を計画して6人が用意周到に洞窟に入りますが、ジュノの入れ知恵で(策略と言ったほうがいいかも)予定した洞窟とは別の地図にものっていない禁断の洞窟に替えられていました・・・。

洞窟に入った途端落盤にあい出口を塞がれた彼女たちは、出口の見えない迷路のような暗闇の洞窟の中を光を求めてさまよい歩き、人食い殺人洞窟野人?と戦いながら仲間割れがあったり裏切りが発覚したりと、人食い殺人洞窟野人と闘うだけでも忙しいのに出口を求めて逃げ惑うはめに・・・。

カメラ・ワークが良すぎて(早すぎて)追いつけなくなり、洞窟内で何が起こっているのか分からないという意見もありましたが僕は逆にそれが正解で余計こちらを不安にさせてくれていると思いました、人食い殺人洞窟野人の完全な姿が見たいからこちらも気合をいれて見てしまいます。

その『人食い殺人洞窟野人』のデザインも丁度良かった感じがしますね、モンスターやスプラッター・シーンが無くても十分なサスペンス・ミステリー作品になったと思いますが、せっかく美しい女性ばかりを使っていたのに・・・・なんてことは全く思わないほどエロティックなシーンが出てこなくても面白いホラーでした。

あまり有名ではない女優さん達を使ったのも良かったのだと思います、皆綺麗な女優さん達ばかりでしたが物語にドップリはまることが出来ました、ラストにもちょっとしたヒネりが加えられていますがこれで正解だったと思います。

『イギリスはホラーもイケるんだぞ』といった気持ちが伝わってくるようでした、この「ディセント」が栄光の2007年初見のホラー映画の第1位でした。


あんなに仲睦まじかったのに・・・・・。

画像:descent118150323.jpg説明
こういう映画を観ると、女性の友達同士の裏切りは怖いです・・・・。


人食い殺人洞窟野人?

画像:descent2439.jpg説明
こいつらがすばしっこくて・・・・・、いなくても面白かったかもしれませんが、物語を盛り上げてくれました。

これもまた怖ろしい・・・・。


『2007年初見のホラー映画ベスト10』は・・・・

画像:descent11.jpg説明
僕の『2007年初見のホラー映画ベスト10』は、10位が「ミート・オブ・ザ・デッド」で9位は「デビルズ・リジェクト」、8位は「蝋人形の館」でした。

7位は「ハウス・オブ・ザ・デッド2」で6位「ヒストリー・オブ・バイオレンス」、5位「シー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ」は4位はアジアン・ホラーの「心霊写真」でした。

そして3位が「バタリアン リターンズ」で2位は「ホステル」、栄光の1位は「ディセント」となりました、かなり偏見(主演の女の子が好きだとか可愛いとか・・・)はありましたが、だいたいはきちんと評価できたと思います。


ただ「サイレント・ヒル」の評価を下げ過ぎたりですとか、本当は”Clive Barker's The Plague”というのに「ヘルゾンビ」なんて邦題のために、『怒りの葡萄』を上手く使ったクライヴ・パーカーの傑作もランク・インさせなかったのも残念でしたかね。


『2007年初見のホラー映画ベスト10』は・・・・ A

画像:desent0008.jpg説明
でも”ゾンビ系”に”悪魔のいけにえ系”、”血しぶきスプラッター系”に”サスペンス・スリラー系”と、色々なジャンルから選べたのは良いと思いました。

そして”アジアン・ホラー”からも選ぶ事が出来ました、残念ながら日本の作品は選べなかったですが、どうしても和製ホラーとなると評価するのが厳しくなってしまうようです。

次回からは『2007年初見のホラー映画』では無かったので選べなかった作品などを、紹介して行きたいと思います、楽しみにしていてください。


『悪魔のいけにえ』の、DVD再発@

画像:kazuakumanoikenie0607.jpg説明
『2007年初見のホラー映画』ではありませんでしたが、遂に「悪魔のいけにえ」のDVDが待望の再発となって僕も手に入れる事ができました、昔見たあの恐怖がまた見られると思うと嬉しかったです!

デジタル・ニューマスター版は僕がパソコンを始めた頃には廃盤となっていて、オークションでは1万8千円から3万円で取引されていて「ゾンビ ロメロ版」を手に入れた僕には手の届かない値段でした。

以前日記などにも書いたのですが「悪魔のいけにえ」は「テキサス・チェーンソー」としてリメイクされました、ジェシカ・ビールなんかも出て頑張っていてとても真面目で面白くリメイクされていましたが、オリジナルのなんとも言えない”恐ろしさ”と”怖さ”にはもうまだまだといった感じでした。


『悪魔のいけにえ』の、DVD再発A

画像:akumanoikenie401214584.09.jpg説明
あの特殊メイクやCGもロクに使っていないのに、圧倒的な恐さを植えつけてくれた「悪魔のいけにえ」は凄いです、グロ・シーンやスプラッタ・シーンもそんなにないので、ホラーが苦手な皆さんにもお勧めしたいです。

あのドアを”レザー・フェイス”がピシャリと閉めるところは、未だに強烈に脳裏に焼き突いております、「ゾンビ ディレクターズ・カット」に「遊星からの物体X」、「暗闇にベルが鳴る」に「エイリアン」に「サスペリア」、「ブレインデッド」に「2000人の狂人」らと並んでホラー映画の最高峰の一本であります。

今年は秘かに15周年で、隠れたゾンビ映画の名作「ブレイン・デッド」が、再DVD化にならないものかと切に祈っております。


『マスターズ・オブ・ホラー』の1・2も、面白かったです。

画像:mastersofhorrorphpthumbphp.jpg説明
ホラー映画の巨匠たち13人が、一同に会し競作した究極のドリーム・プロジェクト「マスターズ・オブ・ホラー」が、ついに完成いたしました。

「マスターズ・オブ・ホラー」は、全世界から選りすぐられた13人のマスター=監督によって、60分という恐怖を表現するのにパーフェクトな時間で描かれる、“最恐”の映像プロジェクトなんです。
アメリカでは現在TVで放送中とか、日本ではDVDとして発売されて僕はWOWOWで全て観ました。

13人の巨匠の中には、日本人の三池崇史監督も含まれていて、その他ダリオ・アルジェントやジョン・カーペンター、ジョー・ダンテにラッキー・マッキーなど豪華メンバーが勢ぞろいしました。

なかでも僕が最も好きな作品が『愛しのジェニファー』です、これは人間や動物など全ての”男”の悲しいまでの性=サガをよく表している作品だと思いました、この作品が”影”の『2007年初見のホラー映画(これはドラマ?)第1位』だったかもしれません。

他にも意思を持ったゾンビが墓場からゾクゾクと蘇る、ジョー・ダンテ監督によるゾンビ・ドラマ『ゾンビの帰郷』、ラッキー・マッキー監督の『虫女』にジョン・カーペンター監督の『世界の終り』、ドン・コスカレリの『ムーンフェイス』も面白かったです。

ミック・ギャリスの「チョコレート」やトビー・フーパーの「ダンス・オブ・ザ・デッド」、日本から参加の三池崇史監督の「インプリント 〜ぼっけえ、きょうてえ〜」 もなかなかのデキでした。


『マスターズ・オブ・ホラー2』も面白かったです。

画像:mastersofhorror907Talks.jpg説明
「マスターズ・オブ・ホラー2」は今回も1と同じように、全世界から選りすぐられた13人のマスター=監督によって(マスターズ・オブ・ホラー1の時とは若干監督が変わっています)、また今回も60分という限られた時間で恐怖を表現した“最恐”の映像プロジェクトとなっています。

『マスターズ・オブ・ホラー2』は、トム・ホランドの「アイスクリーム殺人事件」やダリオ・アルジェントの「愛と欲望の毛皮」、ロブ・シュミットの「妻の死の価値」やジョン・カーペンターの「グッバイ・ベイビー」など、こちらも負けてはいませんでした。

アーネスト・ディッカーソンの「Vの伝染」なども良かったですが、こちらにはやはりダリオの「マスターズ・オブ・ホラー/愛しのジェニファー」を、超えるような作品には出会えませんでした。

でもこの『マスターズ・オブ・ホラー2』も良かったですよ、レンタルもされていると思うので皆さんもご覧になってみてはいかがですか??


『愛しのジェニファー』が、『影のホラー作品第1位』かもしれません・・・・

画像:mastersofhorrorJenifer.jpg説明
なかでも僕が最も好きな作品が『愛しのジェニファー』です。

これは人間や動物など全ての”男”の悲しいまでの性=サガをよく表している作品だと思いました、この作品が”影”の『2007年初見のホラー映画(これはドラマ?)第1位』だったかもしれません。


『ランド・オブ・ザ・デッド』

画像:landofthedead01.jpg説明
このレビューを書き上げるまでに、1年以上の時間がかかってしまいました、それぐらい考えさせられる映画でした。

いつもは一度見てレビューを書き上げる僕ですが、この『ランド・オブ・ザ・デッド』は一度みただけでは判断することが出来ずに、何度か観ました。

この映画は楽しみにしていました、ロメロの新作というのもありましたが、”ゾンビ”の正当な後継作品とのことだったので。

“ゾンビ”の生みの親ジョージ・A・ロメロ監督が、「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」「ゾンビ」「死霊のえじき」の三部作に続く新たなるゾンビ映画として放つ衝撃のサバイバル・ホラーとのことでした。

ゾンビで溢れた近未来の地球を舞台に、高層ビルの中で安全に暮らす裕福な支配者層と常に死の恐怖に怯えて生きる貧困層、そしてより“進化”したゾンビの三者による三つ巴の戦いが妥協のない演出で描かれてゆきます。


『ランド・オブ・ザ・デッド』 A

画像:landofthedead2landofthedead.jpg説明
うーん、さすがはロメロと言った感じでした、普段は一回観ただけでその感想を書いている僕ですが今回は何回か観ました。
最初に観た時に正直『こんなものなのか??』と思ってしまいましたが、こんなはずはないと思ってもう一回見直しました。
さすがはロメロ、こちらの思いに彼流の答えを用意しておいてくれましたね、『ゾンビ』はこうやって進化するものだと。
彼は時々有名な俳優を使ってあまり面白くない作品を作ったりしますが、こと『ゾンビ映画』に限っては”有名俳優”を使う事も”駄作”を創ったこともなかったので、ある程度は信用していました。
サイモン・ベイカーにアーシア・アルジェントに”ハリウッドの異端児”デニス・ホッパー、ジョン・レグイザモに”ゾンビ役”の サイモン・ペグ(分かりましたか??)に盟友のある意味お約束のトム・サヴィーニ、ロメロにしては名優が集まりすぎるぐらいの映画でした。
今回も前回三部作の時と同様にチクリと現代のことを風刺していたり、ドンドン素早くなって跳びまわるゾンビが活躍して単なる”サバイバル・アクション”と化してしまっている現在の『ゾンビ映画』たちに、『ゾンビとはこうやって進化・成長するものなのだ』と言ってくれているかのようでした。
やっぱりこの『ランド・オブ・ザ・デッド』は、最近の”感染型”や”アクション・サバイバル・ゲーム”化している他のゾンビ映画とは違いました、やはりロメロの描くゾンビは特別なものだったし、彼が考えた”ゾンビの進化”も他のヤツラには考え付かない
モノでした。


『ランド・オブ・ザ・デッド』 B

画像:landofthedead1landofthedead.jpg説明
ただグロ・シーンが少ないのと、ランニング・タイムが短すぎてコンパクトにまとまりすぎている点が心残りでした、ミーナ・スヴァーリやヴィング・レイムス共演の『デイ・オブ・ザ・デッド(死霊のえじき)』のリメイクや、アメリカで公開中の『ダイアリー・オブ・ザ・デッド(原題)』も楽しみです。

『ロメロのゾンビ映画、ここにあり』と言える作品でした、、ロメロの創る”ゾンビ映画”にはランクはつけられません、よって『2007年初見のホラー映画ベスト10』には入れませんでした。