 | 「GSG−9 対テロ特殊部隊」「スパイ・エンジェル」のような迫力満点のアクション映画&TVが量産されているドイツから、またも興奮編が到着です。 運転上手な主人公がピンチに巻き込まれる物語を、コミカルな場面やド迫力のアクションを畳みかけることで描く趣向は、確かにフランスの「TAXi」シリーズや「トランスポーター」シリーズに通じるものがありますかね。しかしこちらはドイツ作品らしく、高級車を惜しげもなく次々とクラッシュさせるのがサービス満点です、ノリは凄くいいかもしれません。 監督と撮影をつとめるのはTV「ワイルド・ランナー」シリーズ(日本ではビデオ発売)にも参加したアクセル・サンドです。主演はドリュー・ファラーにアリソン・キング、タニヤ・ウェンツェル
違法な物でも何でも運ぶ“運び屋”のドライバー、デヴィッド(ドリュー・ファラー)。突然車に乗り込んできた謎の美女ララ(アリソン・キング)を運んでやるが、彼女は自分がドイツ連邦警察の潜入警官で、殺し屋ロルカ(アリソン・キング)の捜査中、ロルカに正体を知られてしまい、命を狙われていると説明。だが、実はララこそ、マフィアから重要な裁判の証人の暗殺を依頼されたロルカ本人。デヴィッドの恋人ジェニー(タニヤ・ウェンツェル)を誘拐すると、ジェニーを死なせたくないなら証人を殺せとデヴィッドを脅すが!?
ドイツ産のスピード感あふれるカー・アクションです、ロシア映画も変わりましたがドイツ映画も変わりましたよね。 どんな物でも運ぶ゛運び屋゛のドライバーが、殺し屋に恋人を誘拐されて殺人を強要されます、どんな物でも運ぶ゛運び屋゛と聞いた時点で『トランスポーター』と一緒じゃないかと思いましたが、ベルリン運河周辺を完全封鎖して撮影されたというチェイスシーンや、車がビルの間をジャンプするスタントは手に汗握る大迫力でした。 デヴィッドは運び屋というよりは運送業者ですね、『トランスポーター』よりは『TAXI』の主人公に近い感じだったかな、ドイツ映画なのに全編英語というのは少し違和感を感じましたがまあまあのデキでした。 出てくる女優さんは皆さんお綺麗でしたが、凄腕の女の殺し屋を警察は追い詰めていたくせに、誰もその殺し屋の事を知らないし情報がなくて主人公のデヴィッドが間違われるという設定は、どうだろうと思ってずっと引っかかっていました。 ロルカ役の(アリソン・キング)、どこかで見た顔だと思っていたらセガールの『沈黙の追撃』に出てましたね。 ツッコミ所も沢山ありましたが、楽しいカー・アクション映画でした、お勧めします。 |