 | トム・ハンクスの息子・コリン・ハンクスの、劇場未公開の佳作です。 南カリフォルニア・オレンジ郡の高校生、 ショーン・ブラムダーは成績優秀だが、 人生の目標を見つけられず、 サーフィンに明け暮れる日々を送っていた。ある日、 浜辺で マーカス・スキナーの本を拾ったショーンは、 それを読んで感銘を受け小説家になることを志す。そして、退屈なオレンジ郡を出て、スキナーが教鞭を執る名門スタンフォード大学に進学することに決める。しかし、もともと優秀で自信たっぷりだった彼が、 まさかの不合格。進学指導の先生が誤って別人の成績表を登録したために、 学内最低のおちこぼれ扱いにされてしまう。汚名を返上し入学許可を得るため、 ガールフレンドのアシュリーやできの悪い兄・ランスの力を借りて奮闘するショーンだが…。 というドタバタ・コメディですが、これが結構イケていると思います、主演のコリン・ハンクスも上手いです。レビューでは「ビッグ」の頃のトム・ハンクスに似ているなんてものもありましたが、あまりお父さんのトム・ハンクスには似ていないと思います、それに「ビッグ」のトム・ハンクスは素晴らしい演技で、あの難しい役を演じきったトムと比べてはコリン君が可哀相です。 ぐうたらで頼りにならないけど、どこか憎めない兄・ランスを、「愛しのローズマリー」で主役を熱演した(僕のお勧めにも書いてあります、よかったら見て行って下さい)ジャック・ブラックがいい味出しています。このジャック・ブラックはレビューでもかなり褒められていました、やっぱり彼はこういう役が似合うし生き生きと演じています、こういう役は上手いですね。 他にも父親役にジョン・リスゴー(ガープの世界)、母親役にキャサリン・オハラ(ビートル・ジュース、ホーム・アローン)、ノンクレジットでベン・スティラー(メリーに首ったけ、ミート・ザ・ペアレンツ)やスキナー役のオスカー俳優ケビン・クライン(ここではデーブをあげておきます)など、そうそうたるメンバーが揃っている。これもひとえにトム・ハンクスの人徳かな、皆凄く楽しそうでした。 最後にアシュリー役のスカイラー・フィスクですが、彼女はオスカー女優でお勧め映画・「イン・ザ・ベッドルーム」にも出演しているシシー・スペイセクの娘さんです。彼女のことを「可愛くない」とか「魅力的じゃない」と言っている人達が、結構いました。僕は確かに絶世の美女ではないかもしれないけど、とても魅力的な可愛い女性だし、演技も上手だと思いました。おそらく彼の目が節穴だったんじゃないかな、僕はそれよりトムの息子のコリンが僕のジュニアの後輩A’MOTO君にソックリで、ずっと頭から離れずに笑いをこらえていました。多分ジュニアの子達はそう思うんじゃないかな、今彼は元気なパパで幸せな生活を送っているみたいです。 ごくありふれた題材の青春ドタバタコメディーですが、なかなかどうして、楽しい映画に仕上がっていると思います、お勧めします。 |