 | 「めぐりあう時間たち」の原作で知られる作家マイケル・カニンガムの、小説「この世の果ての家」を映画化した衝撃的ラブストーリー?です、脚本もマイケル・カニンガム自身が手がけました。 両親を亡くして親友の家に引き取られた主人公が、いつしか同性同士の恋愛感情に目覚める。だが、やがて成長した主人公は親友のルームメイトだった女性と親しくなり…。3人の男女による性差を超えた愛憎のもつれが綴られていきます。 主演は映画版「マイアミ・バイス」や「フォーン・ブース」のコリン・ファレル。 共演は、親友役に「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」のダラス・ロバーツ、「 プリンセス・ブライド・ストーリー 」のロビン・ライト・ペン。「 スタンドアップ 」のシシー・スペイセクも出ていました。
幼くして親兄弟を亡くしたボビー(コリン・ファレル)は、親友であるジョナサン(ダラス・ロバーツ)の家族に引き取られることになった。兄弟同様に育てられる2人だったが、いつしか彼らは友情を越えて互いに愛情を抱き、ついに肉体関係を持ってしまう。親にも言えない関係に悩むジョナサンは、高校を卒業後、ボビーから逃れるようにニューヨークへ発つ。9年後、ジョナサンの両親の引っ越しで1人となったボビーは、居場所をなくしジョナサンのもとへ身を寄せる。だが、やがてボビーはジョナサンと同居する女性、クレア(ロビン・ライト・ペン)と親しくなってゆき…。
僕は同性愛者でもなければバイセクシャルでもないので、主人公達の気持ちなどがイマイチよく分かりませんが、結構良く出来ていたのではないかと思います。 コリン・ファレルはヤッパリ売れっ子だという理由がなんとなく分かりました、ブラピやトム君達とは少し違うけど野性味溢れる風貌でハンサム、それでいて演技も上手いとなればどのハリウッド映画監督も使いたがるわけですね。 ダラス・ロバーツも「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」ぐらいしか観ていないのですが、こんなにしっかりした演技が出来るとは思いませんでした。 ロビン・ライト・ペンはまだオスカーを獲った事が無いのが不思議なくらいの女優さんですし、シシー・スペイセクもオスカー獲得経験もある大ベテラン、なんか「キャリー」のイメージが強すぎて怖くなる時もありますが(嘘?)最近はヒロインや主人公の母親役が似合ってきましたね。 皆演技は上手かったし伝えたい事は分かるんですが、なんか「ゲイ」に対する僕の理解力の弱さも影響していると思いますが、この物語が曖昧な感じで終わってしまったような気がするんですよね、さりげなくエイズ(HIV)に対する問題なんかにも触れているのですが、いまひとつまとまりには欠けているような感じがしました。 しかし小作ですがスタッフといいキャストといい、豪華で面白い映画でした、お勧めします。
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