>>一覧  >>修正   前へ<<  >>次へ


「ダ・ヴィンチ・コード」をお勧めします。

本を読んでいれば、もっと楽しめたのかも・・・・・・

画像:davincicodce01.jpg説明
全世界で5000万部を超えるベストセラーの映画化作品です、ダン・ブラウンによる『ダ・ヴィンチ・コード』がついに映画になりました。
去年、雑誌・テレビなどでは公開に合わせてダ・ヴィンチにまつわる数々の謎について特集が組まれ、空前のダ・ヴィンチ・ブームになりましたね。
でも、この映画をより楽しむのにはダ・ヴィンチよりも、キリスト教史や世界美術史など、ヨーロッパ文化に関する知識が必要かもしれないです。
読んでから観るか、観てから読むかがよく議論されますが、キリスト教世界の価値観を知るためにも、先に原作を読む方がいいかもしれませんね。原作を読んでいない僕には、ちょっと難しいモノがありました。
主演はトム・ハンクス、オドレイ・トトゥにジャン・レノ、ポール・ベタニーやアルフレッド・モリーナにイアン・マッケランなども出ていました。監督は「アポロ13」のロン・ハワードがあたっていました。


 ある日、ルーヴル美術館で館長のジャック・ソニエール(ジャン=ピエール・マリエール)が殺害される事件が起こる。遺体は奇妙な体勢で横たわり、周囲には不可解な暗号らしきものが記されていた。フランス司法警察のファーシュ警部(ジャン・レノ)は、講演のためパリに滞在していたハーバード大学教授ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)に協力を依頼、事件現場に呼び出す。宗教象徴学の権威であるラングドンはさっそく暗号の解読を始めるが、この時警部はラングドン自身をこそ疑っていた。そこへ、暗号解読官ソフィー・ヌヴー(オドレイ・トトゥ)が現われる。ラングドンが無実で、事件解決には彼の力が不可欠だと確信する彼女は、直後、ある驚きの行動に出るのだった…。



初めはもの凄く話題になったのに、公開された途端に上映反対運動や抗議運動が起こったので、どんな映画なのか興味があったんですよ。
ついに観ることが出来たんですが、フィクションとしても推理サスペンスとしても、なかなか面白い作品でしたよ。
ちょっと宗教色が強いから分かりづらいトコロもありましたが、あまり知識が無くても楽しめる作品だったと思います。
でも原作を読んでいたりキリスト教をよく知っていたりすれば、もっと楽しめたんじゃないかな、もっと単純な推理サスペンス・ミステリー作品にしても面白かったと思いました。
かなりキリスト教団体などに抗議を受けたみたいですが、ダ・ヴィンチの作品が一つのキリスト教に対する謎を持った作品だとして、それをトム・ハンクスとオドレイ・トトウが解いていくフィクションなんだから、イチイチキリスト教団体も抗議なんかするなと思いました。
もっと違うアメリカ人の行為に抗議しろよと思ってしまいます、キリスト教を好き勝手に解釈しているくせにこういったことには凄く敏感ですよね。
確か「パッション」もそうでしたよね、敬虔なクリスチャンでもあるメル・ギブソンが作ったんだけどメチャメチャヒットしたけど批判も多かったですものね。
でもメル・ギブソンが凄く真面目かというとちょっと違う、アルコール依存症になったり「ユダヤ人蔑視疑惑」とか、問題も多く起こしましたよね、僕はホントに神様でエラかったら「ベイビー、俺だけを信じれば救ってやるぜ」なんて言わないとおもうんですけどね・・・・。
この映画は一つの問題提起をしただけでしょ、まぁ不確かな情報なのに「事実」と思いっきりはじめに宣言しちゃったこともいけなかったですが・・・・・・。
ラジー賞の監督賞候補にロン・ハワードが上げられていましたが、そこまでひどい作品だとは全く思いませんでした、まぁ期待していた程面白くはなかった事も事実でしたが・・・・。
下着の線が出るのがイヤでノーパンで撮影したらしいトム・ハンクスも、もしかしたらジュリー・デルピーやケイト・ベッキンセールに役を取られていたかもしれないオドレイ・トトゥも良かったです、ただジャン・レノの扱われ方というか役が納得いかなかったですかね。
なんかあんな役だったらジャン・レノを使わなくたっていいじゃんかと、製作側は『トム・ハンクス!オドレイ・トトゥ!ジャン・レノ!』って感じで売っていたし売りたかったんだろうけど・・・・・、ジャン・レノはそんなに活躍してくれないし重要な役にも思えませんでした、非常に勿体無かったです。
『ダヴィンチと彼の作品をめぐる謎と、隠されていたキリスト教の秘密を解読する』とかして、あくまでもフィクションとして描けばよかったのに、事実だと言い張ってノンフィクションを語ろうとするからヤヤこしくなるんですよね。
ナカナカ面白い推理サスペンス・ミステリー映画でした、タ・ヴィンチをめぐるフィクションだと思ってください、お勧めします。