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「パパラッチ」をお勧めします。

面白くて、思わず見入ってしまった作品でした。

画像:papa02.jpg説明
これはある意味僕達も考えさせられる映画でした、毎日のように届けられるハリウッドからのゴシップ。
スターの素顔を狙うパパラッチとのいざこざは、ここ最近激化していて訴訟合戦にも発展したりしています。そういえばアヴリルも前に、クラブの入り口にいたパパラッチにツバをはきかけて、謝罪するといった事もありましたね。
本作は、そんなハリウッドの実情をベースにした、リアルなサスペンス・アクション劇でした。
メル・ギブソンに、スターとニュースの間に生まれる皮肉をたっぷりと見せ付けています、カメオ出演もしてくれていました。
パパラッチへの逆襲を開始するララミーには、『ティアーズ・オブ・ザ・サン 』のコール・ハウザー。その妻には『 エンド・オブ・デイズ 』のロビン・タニー、あらゆる卑怯な手を使って特ダネを追うパパラッチのレックスには、本人もゴシップ欄の常連であるトム・サイズモアが扮していて憎らしさは満点でした。事件にかかわるバートン刑事には、『アウト・オブ・サイト 』などのデニス・ファリーナが当たっていて、臨場感を盛り上げていました。
復讐のプロセスには穴も多いようですが、事件を捜査する刑事との関係も絡んできて、リアルな緊張感が漂ってくるようです。こんな風にリベンジできるのなら、さぞ、ハリウッド・スターもすっきりするでしょうね!


 主演映画が大ヒットし、アクション・スターとしての名声を確立したララミー(コール・ハウザー)は、成功に酔いしれていた。しかし、その代償は思わぬ形でやってくる。妻アビー(ロビン・タニー)や息子ザック(ブレイク・ブライアン )の写真を撮られ、報道カメラマンのレックス(トム・サイズモア)を殴ってしまったララミーは、その日以来、レックスの執拗な嫌がらせを受けるようになる。そしてある夜、レックスとその仲間の車に追いかけられたララミーは、自動車事故を起こし、ザックは昏睡に陥ってしまった。家族の命まで危険にさらされたララミーは、あることをきっかけに、パパラッチへの反撃を開始する…。



この映画はタブロイド誌をつい読んでしまう人達に対する、ハリウッドからの一つの(ある種の)答え(問いかけ)だと感じました、ここまでヒドイとは思わなかったけれど"パパラッチ"の本質のようなものも伝わってきました。
はじめに「妻のロビン・タニーは可愛いしビッグ・ネームだけど、主役がコール・ハウザーでいいのか??」なんて思ってしまいましたが、コール・サウザーで十分面白かったし、伝えたい事も伝わってきた映画だったと思います。
「ここまでヤルかっ」っていうくらい撮る側も撮られる側も執拗に相手を陥れようとしますが、ここまでではなくてもこんな風に事実と違ったものを報道されていたら、ハリウッド側も黙っていられなくってこの映画を作ったのでしょう。
それが「パパラッチ達の餌食に遭った」メル・ギプソンにが製作をつとめさせて、マシュー・マコノヒーやクリス・ロック、ヴィンス・ヴォーン 達や名前だけでも出演しようという気になったのでしょう。
コール・サウザーやロビン・タニーも良かったけど、バートン刑事役のデニス・ファリーナとパパラッチの親玉役のトム・サイズモアの怪演が、とりわけ印象に残ったかな??
しかし子沢山の"ボールドウィン・ブラザーズ"は、作品の旅に皆太っていってそのうち見分けが出来なくなるでしょう、昔は皆スマートだったのに・・・・・・。
テンポが良いのでドンドンストーリーも進んでいきます、CSIが絡んできたら一発でコール・サウザーを捕まえてしまうような展開でしたが、妙に後味もスッキリしました、これで終りかよという気持ちもありましたが。
お勧めします、コール・サウザーの復讐をつい、応援したくなりました。