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「シルヴィア」をお勧めします。

こういう役、グウィネスは上手いですね。

画像:silvia1.jpg説明
没後40年以上たった現在でも、アメリカでは知らない人はいないといわれる詩人シルヴィア・プラス。彼女の作品は、年とともに愛読者を増やし、没後29年を経て栄誉あるピュリッツアー賞を受賞しました。
唯一の長編小説「ベル・ジャー」は、没後30年以上を経た今も、「ライ麦畑でつかまえて」の女の子版として、全世界で読み継がれているそうです、僕は読んでいませんけど・・・。名前だけは聞いた事があります。
裕福な家庭に生まれ育ち、幼少時代から新聞に作品を投稿するなど、神童として知られていたそうです。大学時代には「マドモアゼル」誌に特別エディターとして迎えられて、カリスマ女子大生だったとか。没桂冠詩人テッド・ヒューズとの運命の恋を軸に、純粋で繊細な一人の女性の、短くも濃密な人生を綴っています。
なんかクリスティーナ・リッチの「私はうつ依存症の女」の、作家エリザベス・ワーツェルのシリアス版みたいでした、
シルヴィアを演じるのは、文芸作品のインテリお嬢様を演じさせたら右に出る者はいないグウィネス・パルトロウ。一昨年の初見の映画1位に選んだ「ハッピー・フライト」のグウィネスも、可愛らしくて好きでしたが、彼女はこういう”清楚なお嬢様”という役柄が、とても似合っていますね。
共演に「ロード・トゥ・パーディション」のダニエル・クレイグに、「Bモンキー」のジャレッド・ハリス 、母オーレリアには「ミート・ザ・ペアレンツ2」でも褒めた、グウィネスの本当のママのブライス・ダナーが演じていました。



 アメリカの裕福な家庭に育ち、子どもの頃から詩作の才能を発揮して神童と呼ばれた女性シルヴィア・プラス(グウィネス・パルトロー )。彼女は優れた詩人になるとの大志を抱いてイギリスのケンブリッジに入学する。ある日彼女は、イギリス人大学院生テッド・ヒューズ(ダニエル・クレイグ )の詩を読み深い感銘を受ける。その後シルヴィアはテッド本人と出会い、2人は運命の恋に落ちた。結婚しロンドンに居を構え、詩作に没頭する2人。やがてテッドの作品がニューヨークで賞を受賞し、2人はそれを喜ぶが、その頃からシルヴィア自身は行き詰まりを感じ始めるのだった…。



シリアスな物語なので面白おかしい作品ではありませんでしたが、グウィネスが演じたシルヴィア・プラスという人は、天才的な才能の持ち主だったみたいですが、脆くて精神的に弱い人だったんだなぁと感じました。
シルヴィアは天才的な詩のセンスをもち、おまけに美人というまさに才色兼備、やはり天才的と言われていたテッド・ヒューズに自分よりも豊かな才能を感じて惹かれる。そして結婚するわけですが、シルヴィアの母オーレリアは「あなたには敵わない才能を感じたから結婚したのよ、幸せにしてあげて」と忠告します。
でもテッドは浮気を重ねてしまい、シルヴィアの母の忠告を忘れてシルヴィアは精神的にも病んでいきます。
でもこんなことなら自殺しなくても良かったような気がします、このくらいで自殺なんてしていたら世の中の苦労しているお母さん達に失礼な気もしますが・・・・・・。天才ゆえに脆かったのですかね、何度か自殺を過去にも試みたようですが、でもあんな自殺の仕方を選ぶなんて・・・・・・。やっぱり精神的に病んでいたんだろうな、天才とナントカは髪一重というけど、まさにそれを地でいった感じでした。
テッド・ヒューズって、あの傑作アニメ映画「アイアン・ジャイアント」の原作となった「アイアン・マン」の作者だったんですね。
あるレビューで「グウィネスが大胆なシーンに挑んでいて、ビックリした」とありましたが、元々グウィネスはすぐ脱いでいましたモノね、だからブラッド・ピットに婚約解消されたんですものね。
でもいまはロックバンドコールドプレイのボーカル、クリス・マーティンの子供を妊娠したのを契機に結婚、いまや立派なママですものね、幸せになって欲しいですね。
お勧めします、いかにもイギリス映画といった特有の”暗さ”も受けましたが、シルヴィア・プラスという天才と凡人の同居した姿は魅力的でもありました。