 | デビュー作『ドッグ・ソルジャー』が好評を得て、英国ホラーの新鋭として期待されているニール・マーシャル監督。そのマーシャル監督の2作目は、洞窟という逃げ場のない密室を舞台に、閉じ込められた6人の女性たちを襲う恐怖を描いた作品です。 冒険家たちがすべて女性というのが新鮮でしたね、彼女たちはトレッキングやロック・クライミングの知識もありか弱くもなく、体力的にも男性顔負けです。彼女たちが暗闇で出会う恐怖については、ネタバレになるのでここでは書けないですが、見ていてビクッとする瞬間が何度もあることは確かでした。 日本ではほとんど無名な出演者のようでしたが演技力はあり、登場人物たちのキャラクターも魅力的に描かれていました。こういった部門のホラーとしては、出色の一本だったと思います、 ホラー映画の初心者も通も、楽しませてくれる新感覚のサバイバル・ホラーでした。
冒険好きの女性サラ(シャウナ・マクドナルド )は、女ともだちのジュノ(ナタリー・メンドーサ)とベス(アレックス・リード )と激流下りを楽しんだ後、交通事故に遭う。彼女が目を覚ました時には、同乗していた夫と娘はすでにこの世にはいなかった。1年後、悲劇から立ち治ろうとしているサラに、ジュノとベスから女だけの冒険旅行の誘いが来る。参加メンバーはその他にレベッカ(サスキア・マルダー )とサム(マイアンナ・バリング )の姉妹、無鉄砲なホリー(ノラ=ジェーン・ヌーン )を合わせた6人。彼女たちは森林地帯にある洞窟に、ロープを伝わって降りていく。好調な出だしだったが、やがて崩落が起き、彼女たちは洞窟に閉じ込められてしまう・・・。
これってイギリスの映画なんですよね、『ドッグ・ソルジャー』はそんなでもなかった気がしますがこの『ディセント』は素晴らしかったですね、ニール・マーシャル監督は凄いと思いました。 タイトルの『Descent−ディセント』とは、『降下、(不意の)襲来、急侵入』などと言う意味があります、これは『彼女達が洞窟へと落下する』という意味も持っていますし、謎の『人食い地底人』たちから見ると彼女達6人は『侵入者』でもあります、なんて素敵なタイトルをつけたのだろうと感心してしまいます。 最初の物語進行から物語の導入部は「本当にこれホラー映画か??」と思わせてくれて、この映画の舞台となる洞窟探検へ至る路への滑らかな展開、そしてその洞窟で起こる事件の数々・・・・。一気に色々なものを見せてくれるテンポの良さ、かなりいいデキだと思います。 サラの悲劇からの立ち直りを皆でお祝いするために、女性だけの冒険旅行を計画して用意周到に洞窟に入ったつもりが、そこは地図にものっていない禁断の洞窟だった・・・・。 洞窟に入った途端落盤にあい出口を塞がれた彼女たちは、迷路のような暗闇の洞窟の中を出口も求めて探してさまよい、人食い殺人洞窟人?と戦いつつも、出口を求めて逃げ惑う・・・。 そして仲間割れがはじまったりかつての裏切りが発覚したり、洞窟人間の強襲に遭ったりと、見ているこちらを飽きさせませんでした。 あまり有名ではない女優さん達を使ったのも良かったのだと思います、皆綺麗な女優さん達ばかりでしたが物語にドップリはまることが出来ました、ラストもこれで正解だったと思います。 あまりストーリーに関しては書きません、是非ご覧になってみてください、お勧めします。
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