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「シリアナ」をお勧めします。

ジョージ・クルーニーが、助演のオスカーに輝いた作品です。

画像:syriana.jpg説明
スティーブン・ソダーバーグ監督の『トラフィック』のチームが、再結集して放つ衝撃の社会派サスペンスです。
今回監督・脚本を務めるのは、その「トラフィック」でアカデミー賞脚色賞を得たスティーブン・ギャガンです。
アンサンブルドラマの手法で、地球規模の麻薬禍を浮かび上がらせたスタイルはそのままに、今作では文明社会の至宝である“石油”をめぐっての駆け引きや、陰謀を俯瞰的に見つめてゆきます。
「石油とは世界が依存するコカインのようだ」とギャガンは語っているそうですが、登場人物は石油会社重役、CIA工作員、経済アナリスト、弁護士、中東の王族、出稼ぎ労働者と多岐に渡り、彼らの人生が相互に絡み合いつつショッキングな結末を導いてゆく様は、ドラマチックであると同時にズッシリと重かったです。
この風変わりなタイトルは、CIA近辺で用いられている中東再建プロジェクトを指す、専門用語のことだそうです。
出演はどう見ても”助演”ではないと思われますがオスカーを獲ったジョージ・クルーニー、マット・デイモンや”恐い顔大魔王”のクリス・クーパーにカメレオン俳優の一味クリストファー・プラマー。ウィリアム・ハート やマックス・ミンゲラ、アマンダ・ピートやミシェル・モナハンにジェフリー・ライトなどとても豪華でした。




 改革に意欲的な王子ナシールが王位継承権を持つ中東のとある小国。長年危険な諜報活動に従事してきたCIA工作員のボブ・バーンズ(ジョージ・クルーニー)は息子の大学進学を機に引退を決意する。そんなボブに最後の極秘指令が下される…。ワシントンの大手事務所で働く野心溢れる弁護士ベネット(ジェフリー・ライト )は、アメリカの巨大石油企業コネックス社が絡んだ大型合併を巡る調査を任される…。ジュネーブに暮らすエネルギーアナリストのブライアン(マット・デイモン )は、ある不幸な出来事をきっかけに、ナシール王子の相談役に抜擢される…。ナシールの国に出稼ぎに来てコネックス社の油田で働いていたパキスタン人青年ワシーム(マザール・ムニール )は、突然の解雇に遭い、路頭に迷う…。まるで繋がりを持たないはずの彼らの運命は、容易に見通すことのできない一つの巨大なシステムの中に深く組み込まれていく・・・・。


いい映画なんでしょうが、4回に別けて見てしまったのと情報不足のせいですかね、ちょっと話も込み入っていて難しかったです。
ジョージ・クルーニーは約11キロも太ってこの役に臨んだそうです、よく体重を増加させたり減量したりしてオスカー獲る人いますよね、あれは太ったとかは関係無くて演技が上手かったから獲れたんですよね。体重の増減は関係ないと思います、どれだけ辛い経験をしてまで役になりきったかの目安に過ぎないと思います、だからこの映画でのジョージ・クルーニーは良かったと思います。
役ですがアンサンブル=群像劇だから誰が主役と言う訳ではないのでしょうが、ジョージ・クルーニーが助演と言うのもおかしな話だとは思いました。
元CIA工作員の告発本がきっかけとなって、それを参考にしたフィクションですが大体は本当なんでしょうね、石油の採掘や利権争いが複雑にこ絡み合っているというのは分かりますが、もう少し分かりやすくして欲しかったように思います。
確かにコマギレに見てしまってただでさえ難しい映画を、余計複雑にしたのはわるいとは思いますが、「トラフィック」のようなスピード感や分かりやすさは無かったように感じました。
すっかり欧米諸国と中東のミゾが深まったと思うと、裏にはこんな事があったのかと思わせてくれる映画でした、難しくてもそういう事は分かりました、世界は広いようで案外狭いんだなって。
お勧めします、報道されない”もう一つのアメリカと中東”を、その目で確かめてください。