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久し振りに「ミシシッピー・バーニング」を観ました。

昔と今とでは、理解力が全く違いますね。

説明
鬼才・アラン・パーカー監督による映画で、ジーン・ハックマンと「プラトーン」でオスカーにノミネートされた当時の注目株であるウィリアム・デフォーが共演した問題作です。
’64年6月、黒人に対する差別感情の激しい南部の田舎町・ミシシッピー州で、3人の公民権運動家が消息を絶った。事件を重く視た連邦政府は、白人たちによる不法なテロ行為を暴くため、叩き上げのルパート(ハックマン)とハーバード出身のエリート、アラン(デフォー)の二人のFBI捜査官を派遣する。二人の捜査官はぶつかり合いながらも、白人たちの不正を暴きだそうとする、といった内容です。
当時デフォーは「プラトーン」での名演もありましたが、僕やファンにとっては「ストリート・オブ・ファイヤー」の”レイヴン”が焼きついていて、普通の彼(プラトーンや今そこにある危機やスピード2)では物足りません。しかしここでの彼はエリートFBIの役なので、結構笑えました。
いかに当時の白人(特に南部)は黒人に対して優越感を抱いているか、というのが良く分かります、監督のアラン・パーカーはこういった作品をつくるのが上手いです。
8年後にオスカーを獲る女優フランシス・マクドーマンドも出ていて、これがマクドーマンドか!というくらいキレイです。
ハックマンは相変わらずこういう荒くれモノタイプを演じるのは、上手いもんですね、「フレンチ・コネクション」のポパイ刑事みたいでした。
監督のアラン・パーカーは、「ダウンタウン物語(娼婦役の若きジョディ・フォスターをはじめキャストが全て子供のギャング映画)」や「エンゼル・ハート(まだカッコイイ頃のミッキー・ロークとデ・ニーロが凄い)」など、優れた作品が多いです、最近ではマドンナとバンデラス共演の「エビータ」などが有名かな?
全編白人の黒人に対する激しい嫌悪と憎悪が、ビンビンに伝わってきます、真面目なデフォーも似合ってなくてかなり笑えますが、優れた作品だと思います。