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「大いなる休暇」をお勧めします。

微笑ましい映画でした。

画像:ooinal.jpg説明
カナダの小さな島を舞台に、島にやってきた青年医師と島の人々とのユーモラスな交流を描いたハートフル・コメディです。
働き口のないサントマリ・ラモデルヌ島に工場を誘致させるために、工場誘致の条件である”医者が島にいる事”を実現させるために、島ぐるみで大芝居を打つさまを、切実な社会問題を盛り込みつつほのぼのとしたタッチで綴っています。
監督はこれまで数々のCMを手掛け、本作で劇場長編デビューのジャン=フランソワ・プリオです。
殆ど無名のキャストばかりというのも、この映画には良かったと思います、エヴァを演じたルーシー・ローリアは可愛かったなー。
 


 カナダ、ケベック州のサントマリ・ラモデルヌ島。人口125人のこの島は、かつて漁業で栄えていたが、今ではジェルマン(レイモン・ブシャール )やイヴォン(ピエール・コラン )ら島民のほとんどが失業手当に頼る生活を余儀なくされていた。そんなある日、この島に大規模なプラスチック工場誘致の話が舞い込んでくる。建設には、“島に定住する医師がいること”が絶対条件。しかし、この島は長らく無医島になっていた。そこで、折良く島に1ヵ月滞在だけすることになった青年医師クリストファー(デヴィッド・ブータン )がそのまま定住したくなるよう、島民が一致団結してクリストファーをダマそうとういうことに。そして、そんな島民の魂胆などまるで知らないクリストファーがいよいよ島へとやって来るのだが…。


最初は”医者”の素行の悪さとストーリーに感情移入があまり出来なかったけど、見ているうちに段々良くなってきたテンポと一緒に、この物語を好きになってきてました。医者にも感情移入が出来るようになっていました。
一生懸命医者を島につなぎ止めておく小ネタが、変わっていくのが面白かったですね、カナダの離島では”クリケット”よりも”アイス・ホッケー”の方が、魅力的で人気がある事も分かりましたし。
電話を盗聴したり凍った魚を釣り上げさせたり、お金をわざと拾わせたりと中には犯罪スレスレのものもありましたが、その島民の涙ぐましい努力には、感心してしまいました。
エヴァとの恋愛模様は期待したほど出てきませんでしたが、ラストには未来にそれを予感させるシーンもちゃんとありました。
オープニングとエンディングのシーンが、特に素晴らしかったと思います、和める作品でした、お勧めします。