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「シンデレラマン」をお勧めします。

レニーとラッセル、ポールが出ています。

画像:cinderellaman.jpg説明
大恐慌時代のアメリカ。実在し、人々から“シンデレラマン”と呼ばれたボクサーの人生の断片を、カメラは寄り添うように見つめていきます。
この映画も凄く気になっていたんですよね、公開された時は「アカデミー賞確実」とまで言われながらも、ノミネートは助演男優のジアマッティとメイク・アップ賞、編集賞だけだったので。
どんな映画だろうと思って見てみたかったです、どんな映画化きになっていました。
 ラッセル・クロウがボクサーのジム・ブラドック を演じると聞き、「男臭い映画になるのかな」と思っていました、レニーが妻のメイ・ブラドック役をやり、ジアマッティがマネージャー役をやる。これはもう見るしかないと思いました。
彼の演じるジミーはとても穏やかな男。妻を愛し、子どもを愛する夫です。飛び散る汗に、彼の家族への思いが見え隠れして苦しくなるほどに健気な父親でした。ジミーは貧窮の時代、アメリカの国民に希望を与えてくれました。
 何度か描かれるボクシングシーンは、画面から汗が飛び散ってきそうなほどの迫力でした。僕ボクシング好きで試合は良く見ますが、時代は確かに今とは違っていたけど迫力はありました。
しかしそれは、ボクシングの激しさから来る迫力ではなく、主人公の強い思いが持つ迫力なのかもしれませんね。あまりの強さに圧倒され、古臭いスタイルでしたが、みているこちらの胸が熱くなってきました。
『ビューティフル・マインド』のロン・ハワード監督とラッセル・クロウが、再び手を組んで贈る人間ドラマです。共演に「ザ・エージェント」のレニー・ゼルウィガー、「サイドウェイ」のポール・ジアマッテ、ブルース・マックギルなんかも出ていました。



 愛する妻メイ(レネー・ゼルウィガー)と3人の子供に囲まれ幸せに暮らすジム(ラッセル・クロウ )は、ボクサーとしても将来を嘱望されていた。だが1929年、彼は右手を故障してしまったことをきっかけに勝利から見放されていく。さらに時代は恐慌を迎え、やがてジムもライセンス剥奪で引退を余儀なくされ、失業者の一人として肉体労働をして家計を支えていた。そんなある日、元マネージャーのジョー(ポール・ジアマッティ )から、一夜限りの復帰試合の話が舞い込んでくる。相手は勝ち目のない新進ボクサー。それでもジムは、その報酬で家族を救えるという一心で試合を引き受けるのだった…。


とても素晴らしい映画でしたよ、なんでレニーやラッセルがノミネートされなかったのか分からなかったし、レニーの演技はヒラリー・スカンクなんかに劣っているとは到底思えませんでした。
僕は大恐慌を経験していないし、あそこまでの貧乏生活は経験ありませんが、チャンピオンも狙えたボクサーが失業者になってしまうとは凄い世界だなぁと思いました。
ブルドック(ブラドックの愛称)は大恐慌時代のアメリカのヒーローだったんですね、年をとって落ちぶれたかつての英雄が、再び栄光を掴むのは人々にとっての希望であり、それが必然となっていったのだとと思います。
この手の話は、面白みに欠けたり中だるみしやすいのですが、この映画は144分ありますが、全くそんな印象は受けませんでした。本当になんでこの映画が、ノミネートすらされなかったのか僕には理解出来ません、「ミリオンダラー・ベイビー」よりも感動できましたよ。
ポール・ジアマッティも良かった、ブラドックのチャンピオンを賭けた戦いのリングで、ポールがウィンクするんですよ、最高にカッコ良かったです。
レニーも流石、早く主演でのオスカーが獲れればいいのにと思いました、ノミネートくらいして欲しかったです。
これは僕も知らなかったのですが、映画ではマックスベアが試合で2人殺していると描写されていますが、実際は1人だそうです。被害者の家族に慰謝料を払い、被害者の子供を学校に通わせていたそうです、実は優しい人だったのかもしれませんね。
また、彼は傲慢な悪役として描かれていますが、実際にはユーモアに富んだ人物だったそうです、意外な一面が判った気がします。

「シンデレラマン」、その名に恥じない素晴らしい映画でした、お勧めします。その素晴らしさは、是非あなたの目で判断してください。