 | 1975年に映画化された、アイラ・レヴィンのスリラー『ステップフォードの妻たち』を、『イン&アウト』のフランク・オズ監督がリメイクした作品です。『めぐりあう時間たち』でオスカーを受賞して以来、『コールド・マウンテン』『ドッグヴィル』と立て続けに出演しているニコール・キッドマン。作品ごとに全く違う顔を見せてくれるニコールが、この「ステップフォード・ワイフ」では黒髪のショートボブ姿をスクリーンで初披露しています。これがニコール?と一瞬目を疑いたくなりますが、実はこの髪型が本作のテーマを表す重要な役割を果しているのです。 気持ち悪いくらいミョーに明るい笑顔のステップフォードの住民たち。彼らに黒幕がいることは容易に想像できますが、ラストで暴かれる真実にはちょっと驚かされるかもしれません。男性社会で女性を差別しているのは、実は女性自身でもあるんだよとこの映画は語ってくれているようです。ポップで毒のあるブラック・コメディに仕上がっていると思います、監督は『イン&アウト』のフランク・オズ。主演は勿論”ミセス・ホワイト・ビューティ”ニコール・キッドマン。共演に曲者クリストファー・ウォーケンやグレン・クローズ、マシュー・ブロデリックにベッド・ミドラーにフェイス・ヒルも!出ています。 ジョアンナ(ニコール・キッドマン)はEBSテレビの敏腕プロデューサー。米国で最もパワフルな女性の1人だ。しかし、ジョアンナの番組に出演したことが原因で妻に捨てられた男が、妻と愛人に銃を乱射したことが発覚。ジョアンナは辞職に追い込まれる。夫のウォルター(マシュー・ブロデリック)は、ジョアンナを気遣い、自身も副局長を辞職。夫の優しさに打たれたジョアンナは、新しい人生を始めようと、郊外のステップフォードに移り住む。そこは豪邸が並ぶ美しい住宅地。人々もみんな幸せそうに見えた。しかし、このステップフォードには恐ろしい秘密が隠されていた。 確かに序盤からこの街は何かおかしいと思わされます、見るからに怪しいグレン・クローズが何かにかかわっていることは想像出来ました。しかし最後のクリストファー・ウォーケンには・・・、原作を見ていないのでなんとも言えませんが、最初に退屈だと感じたことは少し間違っていたかもしれません。 ストーリーは割と読めるけど、ニコール・キッドマンのあまりの美しさにストーリーのあら捜しも忘れていました。 フェイス・ヒルも自分の評判を逆手に取った役柄で笑えました、過大な期待を持たなければ結構楽しめると思います、お勧めします。
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