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「Ray/レイ」をお勧めします。

ジェイミー・フォックスは、完璧に”レイ・チャールズ”でした!

画像:3db8aee5.jpg説明
ピアノの前で、身体をのけぞらせて歌うレイ・チャールズの姿は、世界中の観客の目に焼きついている光景でしょう。生前から進められていたレイ・チャールズの伝記映画は、2004年6月に彼が逝ってしまった後、一層の重みを持って完成しました。そこには、音楽への情熱と恋愛への愛着を胸に生きたレイの、力強い人生が映し出されています。主演の「コラテラル」や「エニイ・ギブン・サンデー」などのジェイミー・フォックスは、レイにそっくりです、つうかレイにしか見えないくらいなりきっています。3歳からピアノを始めたというフォックスは、実際にレイと共にピアノを弾いてこの役をもらったとのこと。
 監督は、『愛と青春の旅立ち』のテイラー・ハックフォード。1987年にレイ・チャールズに出会い、15年にわたる交流の中で彼のストーリーを纏め上げました。最近聞かなかったのはこの映画のため?と思わせてくれるほどの作品でした。ひとりの天才の魅力、欠点、カリスマを描いたこの作品は、始まりから終わりまでレイ・チャールズのソウルに満ち、ご覧になったあなたの魂は揺さぶられるでしょう。
 レイ・チャールズ・ロビンソン(ジェイミー・フォックス)は、弟の溺死によりトラウマを背負い、9ヵ月後、視力を失うが、母は幼い彼を決して甘やかさなかった。1948年、17才でシアトルに出たレイは、「盲目の天才」と評判になる。やがてレイは、ゴスペルとR&Bを融合させた新しい音楽、ソウルを誕生させた。一方、名声の裏では複数の愛人、そして麻薬に手を出し、その生活は荒んでいく。1965年、麻薬の密輸で逮捕されたレイは、自ら厚生施設へ入り、薬を断ち切る決意をする。
天才音楽家、レイ・チャールズの栄光だけでなく、影の部分もキチっと描いているところに好感が持てます。伝記映画としても素晴らしいですが、ラブ・ストーリー、サクセス・ストーリーとしても優秀です。
何よりジェイミー・フォックスの熱演が素晴らしいです、脇役女王のレジーナ・キングも流石の存在感でした。お勧めします、納得のアカデミー男優賞でした。