 | 続々映画化されるアメコミ・ヒーローに、またもニューフェイスが登場しました!その名も“ヘルボーイ”。読んで字の如く、魔界から現れたアンチ・ヒーローです。先行のヒーローたちと比べて際立つのは、閻魔大王を思わせるルックスと、それを埋め合わせて余りある人間くさいキャラクターです。拳銃片手に派手な立ち回りを演じたかと思えば、片想いのヒロインに女々しい態度で接してしまう。そんな二面性を、決して深刻ぶらず、アクション・コメディの要領で描いたところに本作の面白さがあります。 監督は注目の映像派で「ミミック」や「ブレイド2の」ギレルモ・デル・トロ。大のコミック・ファンという彼がどうしても監督したかった作品とあって、原作の世界観を十二分に引き出した快心の娯楽作に仕上がっています。主演にはナント「ロスト・チルドレン」や「エイリアン4」の、特殊メイクを施したロン・パールマン!まさか彼がアメリカン・ヒーローを演じるとは思いませんでした、ワイルドなヒーローぶりもゴキゲンです!ヒロインには遅咲きの美人個性派女優のセルマ・ブレアです、とってもこの映画にマッチしています。 第二次大戦末期、ナチスの科学施設で世界を破滅に導く計画が進められていた。魔界に通じるワームホールから怪人ラスプーチンの手で産み落とされた悪魔の子、ヘルボーイ(ロン・パールマン)。だがその異形の赤子は連合軍のブルーム教授(ジョン・ハート)に保護され、人間の子供として育てられる。それから60年後の現代。FBIの新任捜査官マイヤーズ(ルパート・エヴァンス)は、配属先の超常現象調査局で驚くべき光景を目撃する。そこは成長したヘルボーイや半魚人エイブに炎を操るリズ・シャーマン(セルマ・ブレア)ら特殊な能力を持つエージェントたちが、ブルーム教授の指揮の下、怪奇事件の解決に当たる秘密機関だった! 僕のように”怪人”ロン・パールマンやセルマ・ブレアを大好きで知っていたら、この映画は大好きになるはずです。そうじゃなくても楽しめると思います、お勧めします。 |