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2005年の初見の映画、ベスト5です。

今年は小粒ぞろいでしたが、年末に来て面白くなりました。

画像:happy.jpg説明
大変遅くなって申し訳ありませんでした、パソコンが壊れたなど色々ありまして遅れてしまいました、ごめんなさい。
今年も沢山の素晴らしい映画に出会いました、しかし例年よりも小粒な印象を受けました。去年・一昨年があまりに素晴らしかったので、仕方が無いかも知れませんが。
「ハッピー・フライト」「スイミング・プール」「深呼吸の必要」「真珠の耳飾の少女」「ホット・チック」「21グラム」「グッバイ・レーニン」「クライモリ」「フォーン・ブース」「Re:プレイ」「真珠の耳飾の少女」「モーターサイクル・ダイアリーズ」「マッチスティック・メン」「ドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット 」「ロイヤル・セブンティーン」「ドッグヴィル」「Bモンキー」「SAW ソウ」「ミニミニ大作戦」「アンダー・ワールド」「キング・アーサー」「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」「コール」「スイミング・プール」「ラスト・サムライ」「N.Y.式ハッピー・セラピー」「ザ・ミュージックマン」「イン・アメリカ 三つの小さな願いごと」「ファイティングXガール」「ヴァン・ヘルシング」「デイ・アフター・トゥモロー」「ビッグ・フィッシュ」「バタフライ・エフェクト」「らくだの涙」「恋愛適齢期」「幸せになるためのイタリア語講座」「オールド・ボーイ」などの映画たちが、僕の心に強い印象を与えてくれました。
しかし去年や一昨年の「スクール・オブ・ロック」や「ショーン・オブ・ザ・デッド」、「アイ・アム・サム」に「チアーズ」といった作品が公開されていれば、文句無く1位を取れたでしょう、そのくらい低いレベルでの戦いでした。
「ラブ・アクチュアリー」や「エリン・ブロコビッチ」などのレベルには、到底及ばなかったですね、今年の1位が例年の初見の4・5位といった感じでした。
「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」は”クワン”の域である永遠の「ベスト1」なので、ここではあえて書きませんでした。
あの映画は評価するのではなくて、僕にとって「ルーカスのイマジネーション」を映像化したものを見させていただくものなので、評価の対象とはなりません。与えられたものをただ見るだけなのです。
まず第5位の発表です。
 第5位はアーシア・アルジェント主演の「Bモンキー」です。
この作品は1998年の映画ですが、去年始めてみました、フジテレビの深夜の放送でしたが「フジTV良くやった」と思ってしまいました。
 イタリアのマスターズ・オブ・ホラー『ダリオ・アルジェント』の愛娘、アーシア・アルジェントが”Bモンキー”と呼ばれている腕利きのストリート・ギャングを演じています。犯罪を繰り返し刹那の輝きだけを求めて生きる3人の男女の運命を描いた異色ラブ・ストーリーです。
僕は「トリプルX」で成長した彼女の美しい姿を見て(デモンズなどに出ていました)感動し、彼女を調べていくうちにこの映画にたどり着きました。
アーシアの魅力満載(ラブ・シーンも沢山あります)の映画ですが、ジャレッド・ハリスやルパート・エヴェレット、ジョナサン・リース=マイヤーズ達も出ていて、恋愛映画としてもとても良い出来だと思います。
でもやっぱりアーシアが素敵です、純愛映画っていいなって感じがします、この「Bモンキー」が2005年僕初見の映画の第5位です。
 第4位はアマンダ・バインズとコリン・ファース共演の「ロイヤル・セブンティーン」です。
こういう”ロイヤル・プリンセス”物の中ではとりわけこの「ロイヤル・セブンティーン」と「プリティ・プリンセス・シリーズ」が、群を抜いている感じがします。
ヒロインを演じたアマンダ・バインズがとりわけ光っていました、溌剌としていましたし演技も上手でした、リンジー・ローハンなんかよりもずっと僕は良かったです。
 、「ラブ・アクチュアリー」や「ブリジット・ジョーンズの日記」などで女性の心を鷲掴みにしたコリン・ファースも素晴らしかったですね、彼には悪役は本当に似合わないですね。「真珠の耳飾の少女」のフェルメール役も良かったですが、やはり彼にはこういった役がピッタリだと思います。
 ニューヨークに住む17歳のダフネ(アマンダ・バインズ)が、実はダフネが生まれる前に母と別れてしまった父が今は爵位を持ち、政治家として活躍する父ヘンリー(コリン・ファース)と念願の対面を果たしたことから巻き起こる騒動を描いています。
 母親役で登場するケリー・プケストンも素敵ですね、ヒロインの母親役というのは少々寂しいですが。
ケリー・プケストンと言えば「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」が印象に残っていますね、「ザ・エージェント」のトム君の恋人役もしていました。今はジョン・トラボルタ夫人として幸せな女優生活を送っているようです。
 脇役陣も頑張っていて面白かったです、最近多い「プリティ・プリンセス」系のストーリーでつまらない、といった指摘もあるようですが、とても楽しくて「やっぱり映画は楽しくないと」と再確認させられる一本でした、期待以上に面白かったです。
 第3位はフランソワ・オゾン監督の「スイミング・プール」です。
この作品はフランスの大女優シャーロット・ランプリングと、フランスで今最も勢いと実力のあるリュディヴィーヌ・サニエによる映画です。
この2人のオゾン作品の新旧を代表する対照的な女性の間で現実と幻想が交錯し、謎が二転三転していくさまを幾重もの仕掛けを張り巡らせたミステリアスかつ官能的に描いたサスペンス・ドラマに仕上がっています。
 創作活動に行き詰まっていた女流ミステリー作家サラ(シャーロット・ランプリング)が、出版社社長ジョンの勧めで南仏の彼の別荘を訪れ社長の娘ジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)と出会う。
裸でプールを泳ぎ、毎夜男を連れ込んでは嬌声をあげるジュリーに苛立ち筆が進まないサラ。だがやがてサラは、ジュリーの若さと妖艶な振る舞いに強い刺激を受け、いつしか彼女をモデルに物語を紡ぎ始めるの…。
と言った内容です。一見映画が終わる1分前までは何の変哲も無い映画なのですが、そこから一気に極上のミステリー映画に変わります。皆さんにも見て欲しいので、大まかなストーリーしかご紹介できません、僕もこの映画の”真実”を理解するためにエンディングを2回見ました。
このフランソワ・オゾンという監督は凄いと思いました、ある種「シックス・センス」や「アザース」にも通ずるようなその手法はお見事だと思います。
お勧めには書き忘れましたが、「8人の女たち」もとても面白い作品でした、フランスを代表する女優さんたちが競演したミュージカル仕立ての一風変わったミステリーです。
特にエマニュエル・ベアールとファニー・アルダン、ヴィルジニー・ルドワイヤンの美しさは際立って見えました、勿論サニエも素晴らしかったですが少しボーイッシュな印象を受けました。
この「スイミング・プール」、なかなかどうして、素晴らしいミステリーに仕上がっています。
 第2位はクライブ・オーウェンとキーラ・ナイトレイ競演の、「キング・アーサー」です。
正直この作品、クライブ・オーウェンなんかに主役のアーサー王をやらせていいのかと思いました、だって「ボーン・アイデンティティー」では主役ではなかったし、「すべては愛のために」は主役だったけど地味でアンJの映画だったし。
でもこの作品ではその”地味さ”が大きな武器にもなっていたみたいです、キーラ・ナイトレイの美しさもより一層映えたように思えました、クライブ・オーウェンの”キング・アーサー”ぶりもカッコ良かったです。
脇を固める「円卓の騎士」焼くの俳優さんたち渋いです、「ドッグヴィル」「エクソシスト ビギニング」のステラン・スカルスガルトに、「タイタニック」に「ギャザリング」のヨアン・グリフィズ。
キーラ・ナイトレイも今やすっかり”コスチューム・プレイの女王”となってしまいましたが、とてもキレイでした。最初に汚い姿で発見された時には”イタリアの宝石”モニカ・ベルッチとよく似ていて、この映画にモニカが出ているのかと出演者の欄を読み返してしまったほどでした。
役柄も自由奔放なブリテンのお姫さんですが、こういう勝気でキュートな姿は似合っていて素敵ですね、とても魅力的でした。
ランスロットや他の騎士達の魅力的なエピソードを、もっと取り入れたらなとも思いましたが、そうするとせっかくの新しい?!アーサーのイメージなどを削らないといけなそうなので、こんな感じでもいいでしょう。
凍った湖の上での戦いなど、脚本と役者陣たちの勝利のような気がします、大胆な発想ですが素晴らしい!
「アレキサンダー」とは大違いでした、恐るべしジェリー・ブラッカイマー!
 そして栄光の2005年初見の第1位は!?
 グウィネス・パルトロウ主演の「ハッピー・フライト」でした!
はっきり言ってこの「ハッピー・フライト」と「キング・アーサー」のどちらを1位にしたらててか迷いました、果たしてこの「ハッピー・フライト」を1位に選んでもいいものかと。
しかし僕が独断と偏見で選んでいる映画だし、別に話題作や超大作でなくてもいいかなぁと思いました。それにこの映画、凄く面白いんだもん!
 片田舎の娘が一流のスチュワーデスを目指すアメリカンドリーム・コメディです、国際線のスチュワーデスを夢見る女の子が、様々な障害に遭いながらも目標へ向けて奮闘して、やがて恋と栄光を掴む姿を描いた『アメリカ版"スチュワーデス物語"』といえる作品です。
監督は「クアトロ・ディアス」のブルーノ・バレット。主演は「恋におちたシェイクスピア」でオスカーを獲って、「愛しのローズマリー」で”マイ・フェイバリット・アクター”の天才ジャック・ブラックと共演したグウィネス・パルトロウ。
共演には「オースティン・パワーズ」シリーズのマイク・マイヤーズや「クリスティーナの好きなこと」のクリスティーナ・アップルゲイト、ジョン・トラボルタ夫人で「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」のケリー・プレストン。キャンディス・バーゲンやマーク・ラファロにロブ・ロウも出ていましたね。
 グウィネスの代表作の「恋におちたシェイクスピア」よりも面白かったです、グウィネスは”時々可愛い女優さん”ぐらいにしか思いませんでした、「愛しのローズマリー」も良かったですが。ですがこの一作だけで僕はグウィネスを見直しました、ファンになりましたもん、DVDももう買ってしまいました。
テッド役のマーク・ラファロとの恋の行方も楽しいですし、「タイム・アフター・タイム」や「ドント・ストップ・ビリービン」、「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」などのBGMの選び方や使い方もとってもグッーです。
マイク・マイヤーズってやっぱりおかしいですね、いるだけで「何か面白いことをやってくれそう」と思わせてくれる人ですね、今回もかなり笑えました。
マイクは”斜視”のためフライトできずに、アテンダントの教育係をしているという設定なのでかなり笑えます、性格も大いに屈折していたし。
グウィネスとマイクのやり取りも面白いです、時には掛け合いの夫婦漫才みたいです。
ライバル役のクリスティーナ・アップルゲイトも可愛かったし、良き先輩役のケリー・プレストンも美しくて面白かったです。「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」や「ザ・エージェント」などではも、美しくて素晴らしい演技を披露してくれましたよね。
キャンディス・バーゲンは幾つになってもキレイで演技も上手ですね、ロブ・ロウが久し振りに元気で愉快な姿を見せてくれています、チョイ役ですが。
マーク・ラファロも「死ぬまでにしたい10のこと」や「イン・ザ・カット」も悪くはありませんが、普通にこういう好青年役をやった方がピッタリしている気がします、こういう役がとても似合っていますよね。
本当に「ハリウッド版・スチュワーデス物語」とも言える作品です、ただし笑いは圧倒的にこちらの勝ち、とにかくやることがデカイですアメリカは。
 この作品を見ると、あなたはグウィネスのことが大好きになっているでしょう、僕は大好きになりました。
見終わった後に気分爽快になれるでしょう、とても明るくて楽しい映画で、見ているこちらまでハッピーな気分に浸れます!
 以上が今年初見の僕の映画ベスト5です、2004年ほどのインパクトのある作品、「ラヴ・アクチュアリー」や「スクール・オブ・ロック」や「ショーン・オブ・ザ・デッド」のような作品には出会えませんでした。
しかし小粒ぞろいでありながら、なかなか面白い作品にも出会うことが出来ました、選ぶ僕も結構悩んだりして。
今年は今のところ大作揃いということもありますが、かなりの確立で楽しい映画に巡り合うことが出来ました、来年の発表を楽しみにしていてください。