 | なんかこの映画でのティム・ロビンスの演技を見ていたら、謙さんオスカー獲れなくてもしょうがないわと思いました。ティム・ロビンスだけでなくショーン・ペンやケビン・ベーコンやマーシャ・ゲイ・ハーデン、ローレンス・フィッシュバーンやローラ・リニーなど、皆素晴らしい演技でした。 特に悪人顔でいつも悪人ばかりやらされてしまうケビン”トレマーズ”ベーコンと、マトリックスでのモーフィアスがすっかり定着してしまったローレンス・フィッシュバーンは良かったです。彼は本来こういう役が多くて、こういう役はお手の物ですね。 マーシャ・ゲイ・ハーデンも凄く上手かったけど、ペンの妻役のローラ・リニーの最後のセリフとそれを言った時の感じに、思わず鳥肌が立ちそうになりました。 ペンはやっぱりジーニアスですね、特にこの映画での演技が優れているとは思いませんでしたがおそらくパチーノやポール・ニューマン、デンゼルなんかにあげたように長年の功績を讃えてこの作品で渡す事になったのでしょう。 この映画の演技は素晴らしいとは思いますが、「アイ・アム・サム」や「デッドマン・ウォーキング(ティム・ロビンスが監督)」や「21グラム」での演技の方が良かったと思いました。 でとにかくこの作品はイーストウッドがつくって、「ロード・オブ・ザ・キング」と違う年だったら間違いなくオスカーを獲っていたと言われていたので観てみたかった作品でした。勿論謙さんが破れた作品というのもありました、つまらなかったら文句を言ってやろうと。 ボストンの貧困地区。路上ではジミー(ショーン・ペン)、デイブ(ティム・ロビンス)、ショーン(ケビン・ベーコン)の3人組がボール遊びに興じていた。ボールが排水溝に落ちたとき、不審な車が少年たちの傍に停まる。警官を名乗る2人連れは、3人の内からデイブだけを車に乗せ、静かに走り去った。数日後、デイブは暴行を受け、無残な姿で発見される。それから25年、同地区で殺人事件が発生。被害者はジミーの娘だった。捜査を担当するのは、今は刑事となったショーン。やがて捜査線上にデイブの名が浮かぶ。事件は3人の過去を弄ぶようにして、非情な物語を導いてゆく…。 なかなか重たいテーマですがスマートに描ききれていると思います、ただ三人が段々と疎遠になっていった理由をもう少しハッキリとさせて欲しかったかな?大体は疎遠になっていった理由は分かりましたが。 いい映画には違いないとは思いますが、なんか”ガツン”とくるものが欲しかったですね。ストーリーがどうとか脚本がどうとかでは無くて、なんか期待が凄く大きかったからかも知れませんが僕には何か物足りなく感じました。 でも一見地味な作品ですがなかなか良く出来た作品だと思います、お勧めします。 ケビン・ベーコン頑張れ!
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