 | 全米で1993〜2002年に放送され、日本でもヒットしたTV「X−ファイル」。科学で解明できない異常事件にFBIの男女コンビ、モルダーとスカリーが挑んだシリーズだが、1998年に「X−ファイル ザ・ムービー」として1度目の映画化。この第2作は、既にFBIを去ったモルダーとスカリーが再会し、またもコンビを組むのがファンには見もの。TV版の主軸となった、宇宙人の地球到来や合衆国政府の陰謀といった要素は鳴りを潜めたが、原点にあった怪奇ミステリーとしての魅力は健在だ。監督はTV版を企画・製作総指揮したC・カーター。
FBIの女性捜査官が失踪し、捜査官の居場所につながるビジョンを霊感で透視できるジョー神父(ビリー・コノリー)が捜査を手伝うことに。FBIは、かつてX−ファイル課に所属し、今は病院で働くスカリー(ジリアン・アンダーソン)にも、行方不明の元同僚モルダー(デヴィッド・ドゥカヴニー)を探すよう依頼。スカリーとモルダーは再会し、捜査に加わる。ジョーは捜査に役立ちそうな事実を次々と見つけるが、彼が小児性愛者であった過去からスカリーが疑念を覚える一方、モルダーは神父の能力を信じ……。
科学では解明できない超常現象を帯びた未解決事件を追うFBI捜査官コンビの活躍を描き、世界中で人気を博したTVシリーズ「X-ファイル」の6年ぶりの映像化となった劇場版第2弾です、不可解な失踪事件と透視能力を持つ男の出現による捜査協力の要請で、コンビ復活となったデヴィッド・ドゥカヴニー演じるモルダーとジリアン・アンダーソン演じるスカリーが新たな謎に挑みます。
FBIの女性捜査官が謎の失踪を遂げその失踪後サイキックな透視能力を駆使できるとビリー・コノリー演じる神父ジョーが現われる、彼女の“ビジョン”が見えると捜査協力を申し出てきてFBIはかつて超常現象の絡む事件を多く担当し、今はキリスト教系の病院に勤務するジリアン・アンダーソン演じるスカリーと、隠遁生活を送りながら独自に超常現象の解明に勤しむデヴィッド・ドゥカヴニー演じるモルダーに協力を要請するが・・・。
毎度お馴染みの内容と終わり方で僕らを楽しくガッカリさせ続けてくれた『Xファイル』の2回目の映画化でした、毎回スッキリしない終わり方や内容でこちらを楽しませてくれてたり苛立たせてくれたりと、面白くなったりつまらなくなったりの繰り返しでこちらをイライラさせてくれましたが、今回は何時もとちょっと違う内容と違った展開で楽しめたので紹介する事にしました。
今回はこのシリーズの生みの親のクリス・カーターが監督をしたらしいですが、捜査官の行方不明と過去に小児性愛で捕まったサイキックの神父が髪のお告げで協力を申し出るという、なんともオカルト・チックな出だしでしたが段々と行方不明の捜査官と神父の言葉がリンクしだし、やがてはモルダーやスカリーにもその影響が出てくるという今までのXファイルとは一味違った作品に感じました。
今はFBIを辞めて相変わらず超常現象を研究しているモルダー元捜査官と、夫婦では無いがモルダーと暮らす今は医者に戻ったスカリー元捜査官、今は2人とも捜査官を辞めてモルダーは超常現象の研究者でスカリーは医師をしていますが、その事が後の物語へとつながっていき段々と今までの“『Xファイル』”らしい作品になってきました。
今回は超常現象と闇の臓器売買との繋がりを描いていて何時もの『Xファイル』とはちょっと違いましたが、かつての上司スキナー長官がチラッと元気な姿を見せてくれていましたし、随所に『Xファイル』ファンの好奇心をくすぐる作品になっていました、今回の『Xファイル ザ・ムービー』は面白かったです、お勧めします。
|