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「接吻」をお勧めします。

「接吻」をお勧めします。

画像:Seppuna1.jpg説明
冒頭の恐ろしい場面に続いて描かれていくのは、淡々としているがどこか歪んだ、小池演じるヒロインの日常。歪みは見る者の予想を覆すかのように肥大を続け、衝撃的なクライマックスで頂点へ……。かつてない“愛のかたち”で見る者を刺激した、2008年日本映画屈指の問題作。これまでTVタレントとしての活動が中心だった小池だが、演じるのが困難だったであろう役どころを繊細かつ存在感たっぷりに演じ、あらためて女優として高く評価された。共演男優の2人、豊川悦司と仲村トオルも巧演。監督は「UNloved」の鬼才、万田邦敏。


OLの京子はTVのニュースで、坂口という男が、両親と幼い娘という3人家族を衝動的に殺した事件のことを知るが、逮捕された坂口が笑顔を浮かべたのを見てハッとなる。幼い頃から孤独な人生を送ってきた京子はなぜか坂口に共感のような感情を抱き、事件や坂口に関する報道をみずからスクラップブックにまとめはじめる。そして事件の公判が始まると京子は坂口の弁護士、長谷川に対し、“坂口に差し入れをしたい”と申し出て……。