 | オーストラリアの作家M・ヌーナンの同名小説を、時代を1930年代から1960年代に置き換えて映画化。少年4人がひと夏(北半球では冬だが)を通じておりなす体験をみずみずしく描き、彼らの友情に感動を誘われる。もう1つの見ものはロケの素晴らしい風景。撮影が行われたのは南オーストラリア州、フリンダースチェイス国立公園の中にあるカンガルー島。あまりの美しさは目に焼きつくほど。撮影を担当したのはクレイグ・R・バクスリー監督とのコンビ作が多いデヴィッド・コンネル。おなじみの魔法使いハリーの役を離れたダニエル・ラドクリフの新境地も見もの。
オーストラリア内陸部の身寄りのない子供たちの施設。少年4人、マップス、スパーク、スピット、一番年下のミスティーは全員12月生まれで、“ディセンバー(12月)・ボーイズ”と呼ばれる。誕生日のごほうびで夏休みを与えられた4人は、海辺に住む元海軍将校夫妻の家に預けられる。内心、身寄りがほしい4人は近所の若夫婦が養子を欲しがっていると知って落ち着かなくなる。またマップスはルーシーという少女と出会って恋に……。 |