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「石の微笑」をお勧めします。

やっぱり女性は怖い・・・。

画像:ishinohohoemi.jpg説明
今なお元気に活躍し続けるヌーヴェル・ヴァーグの現役映画作家の1人クロード・シャブロル。かつて同じ原作者ルース・レンデルの代表作をもとに、傑作「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」を生み出した同監督が、今回またしても彼女の小説の映画化に挑戦しました。抑制のきいた演出で、観る者をじわじわと言い知れぬ不安と狂気の世界へいざないます。ヒロインに抜擢されたのは、ジョニー・アリデイとナタリー・バイを父母に持つ期待の新星ローラ・スメット。


母親と2人の妹と共に暮らす、好青年のフィリップ(ブノワ・マジメル)。ある日、妹の1人の結婚式に出席した彼は、花嫁の付添人である風変わりな美女のセンタ(ローラ・スメット)と出会う。彼女は、家の庭に昔からあってフィリップが愛着を抱いていた石の彫像 “フローラ”によく似ていた。その出会いに運命的なものを感じた2人は、たちまち恋に落ちて愛し合うようになるが、次第にセンタは本当か嘘か判別し難い不可解な言動でフィリップを翻弄するようになっていく・・・・。



「いとこ同志」「主婦マリーがしたこと」の名匠クロード・シャブロル監督が、女流ミステリー作家ルース・レンデルの同名小説を映画化した官能のラブ・サスペンスでした、主演は「ピアニスト」のブノワ・マジメルにジョニー・アリディ、ナタリー・バイの娘ローラ・スメット。

母と2人の妹と暮らす25歳のナイーヴな青年ブノワ・マジメル演じるフィリップは、妹ソフィーの結婚式で美しい女性ローラ・スメット演じるセンタと出会う。
やがてセンタの方から情熱的にアプローチしてきて2人は激しく燃え上がる、すっかりセンタの虜になってしまったフィリップだったが謎の多い彼女の不可解な言動に次第に振り回されるようになる。
そしてフィリップはセンタから愛の証明として、とても本気とは思えないある4つの条件を突きつけられるのだった・・・。

『私を愛しているなら証明してみせて』と4つのとんでもなく凄い要求をしてきたセンタ、4つの要求とは『木を植える』『詩を書く』『同性と寝る』の他に後1つの4つ、はたして魔性の女が男につきつけた愛のあかしは守られるのでしょうかというお話しでした。

ヌーヴェル・ヴァーグの現役監督クロード・シャブロルが新たに放つ戦慄のサスペンスでした、事前の簡単な説明でブノワ・マジメル演じるフィリップがローラ・スメット演じるセンタに途方も無い要求をするというのが分かっていましたが、センタがとんでもないのは自分も“愛の証明”だけでなくその行為を実行に移してしまうところでした。

最初はヌード姿は素晴らしいけど言われる程美人でもないしパッとしない娘だなぁと思っていましたが、『さまよえるオランダ人』のヒロインからセンタという名前を取ったステファニーはエキゾチックな魅力を持った女性でした、絶世の美女と言うわけではありませんでしたがどこか引き寄せられるような妖しい魅力と言動で男を虜にする感じでした、盛んに“衝撃の要求”と言われていたのでそれなりにこちらも用意してましたがやっぱりこちらの想定内の一つでした。

末っ子パトリシアに長女ソフィーとフィリップの2人の妹役の女の子が可愛らしかったですが、センタの容赦ない要求はやはり想定内の範囲と言っても恐ろしいモノでフィリップも戸惑います、もしあなたが最愛の人にこのような要求をされたらどうするか、あの首から上の胸像もセンタに似せてつくったのでしょうが気持ち悪くて逆に印象的、お勧めします。