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「光の六つのしるし」をお勧めします。

丁寧な作りは、流石イギリス映画。

画像:hikarinomutsu.jpg説明
スーザン・クーパーによるファンタジー小説「闇の戦い」4部作の第1部「光の六つのしるし」を映画化した作品です、いにしえより続く光と闇の戦いに巻き込まれた1人の少年が、やがて秘められた自分の力と運命を知る事になります。力を増大させる闇に対するには、6つに分割して隠された光のしるしを見つけ出して再び1つに戻すよりほかはない。探す者=ザ・シーカーとしての宿命に目覚めた少年は時空を超えた冒険に旅立ちます、「トレインスポッティング」「ザ・ビーチ」のジョン・ホッジが手がけた脚本も注目でしたかね。


米国から家族と共に英国へ越してきた、ごく普通の少年ウィル(アレクサンダー・ルドウィグ)。クリスマス近いある日、彼の前に馬に乗った黒ずくめのライダー(クリストファー・エクルストン)が現われ、“しるし”を寄越せと襲いかかる。町の老女、ミス・グレイソーン(フランセス・コンロイ)と執事メリマン(イアン・マクシェーン)に助けられたウィルは、2人から闇と光の戦いのこと、そしてウィルこそがその戦い勝敗の鍵を握る光の使者であることを告げられ、6つに分割された“光のしるし”を見つけ出すことがウィルの使命だといわれるが……。



“光の六つのしるし”を発見できなければ世界は闇に支配されてしまうという、光と闇の戦いに巻き込まれた少年の運命を描いた世界的ベストセラーを映画化した冒険ファンタジーです、スーザン・クーパーのファンタジーシリーズ“闇の戦い”の第1作を映画化したものです、監督は「エンド・オブ・オール・ウォーズ」のデヴィッド・L・カニンガム。

かつて世界を守るために光の力は6つの“しるし”に分けられ異なる時代に隠された、イングランドに暮らすごく普通の少年アレクサンダー・ルドウィグ演じるウィルは14歳の誕生日に、<闇>の力から世界を守る<光>のものたちが現われウィルが世界の救世主だと告げる。
ウィルは過去の異なる時代を行き来して“6つのしるし”を見つけ出し、光の力を取り戻すという大きな使命を帯び危険な旅に向かうのだった・・・。

最近『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリー・ポッター』に『ライラ 黄金の羅針盤』のヒットで数が増えたファンタジー・アクション物の一作でした、はるか昔から続く『光』と『闇』の戦いで最強の『闇』が目覚めようとしている時14歳の少年が世界の命運を託されます、訳も解らず『光』と『闇』の闘いに巻き込まれたウィルでしたが“光のしるしを捜すもの”として闘いに挑んでいきます。

主人公のウィルが兄たちから邪険に扱われ兄のマックスが大学から帰郷したため部屋を追い出されて、仕方なく屋根裏部屋に押し込まれたことから物語が始まりますがその過程もなかなか面白かったです、あるクリスマス・パーティーでウィルの“使命”が明らかになりますが沢山使われてきたテーマですし、新鮮味はあまり感じられませんでしたが丁寧に物語を作ろうといった雰囲気は伝わってきていかにもイギリス映画らしいつくり、“時空の超え方”も面白かったし実はウィルは古老たちに言われたように『七男の七男坊』のカラクリも楽しかったです。

兄たち皆からからかわれていますが妹のグウェンだけは兄のウィルに優しく接してくれます、従軍している兄スティーブンからの誕生日プレゼントや優しいグウェンへのプレゼントの包みがヒントとなって、ウィルは『光』のしるしをドンドン捜し出して行きますがもう少し『闇』の騎手や魔女に迫力があったら良かったかなと思いました。

なんていうか『闇』と『光』の対決が小規模過ぎたというか広範囲に渡ったものでは無かったので、なんだか“隣町戦争”みたいに見えてしまってスケール感は乏しかったのがかえってそれが良かったのかもしれません、いかにも丁寧なイギリス映画らしいつくりも良かったです、お勧めします。