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「ブラッドウルフ」をお勧めします。

これが劇場未公開なのは勿体無い。

画像:bloodwolf.jpg説明
吸血鬼と並ぶ伝承のモンスター、人狼をテーマにしたホラー・アクションです。人間との許されざる恋に落ちた人狼のヒロインが、味方だったはずの一族から追われることになってしまう切なくも激しいロマンスが彩りを添え、掘り出し物的な1作に仕上がっていて劇場未公開なのが残念な作品でした。
ヒロインには「ヘイヴン 堕ちた楽園」や「怨霊の森」のアグネス・ブルックナー、画家の男には「ルワンダの涙」のヒュー・ダンシーで人狼のリーダーのガブリエルにオリヴィエ・マルティネス。監督は「バンディッツ」の女性監督カーチャ・フォン・ガルニエ、脚本には「ザ・リング」「ブラザーズ・グリム」のアーレン・クルーガーと充実したキャスト・スタッフが揃いました。


 ハンターに両親を殺され、ルーマニア・ブカレストの伯母のもとで育てられた人狼族の少女ヴィヴィアン(アグネス・ブルックナー)。美しく成長した彼女は族長の花嫁に選ばれるが、自分の意志とは無関係に進む婚姻の話に疑問を抱いていた。そんなある日、街に出た彼女は、偶然知り合ったグラフィック・ノベル作家エイデン(ヒュー・ダンシー)と恋に落ちてしまう。人狼族にとって、人間との恋はもちろん最大のタブー。だがヴィヴィアンは一族を裏切る覚悟でエイデンとの駆け落ちを決意する。



正体を隠して生き続けてきた人狼族のヒロインが族長の花嫁に選ばれた矢先、彼女は人間の男性と恋に落ちてしまうといった種を超えたロマンスが展開するホラー・アクションです、「バンディッツ」のカーチャ・フォン・ガルニエル監督が作り出した女性監督らしい繊細さを感じるアクション・ホラーでした。

両親のいないルーマニア・ブカレスト生まれの少女アグネス・ブルックナー演じるヴィヴィアン、彼女は古いしきたりに従って生きている人狼族の末裔だった。
彼女は人狼の資料を集めている漫画家の青年ヒュー・ダンシー演じるエイデンに恋を、それは人狼族の掟に反してリーダーのガブリエルたちを怒らせ一族の絆とエイデンへの愛のどちらかを選べと迫る、彼女の選択は悲しい戦いの幕開けとなった・・・。

「ヘイヴン」「怨霊の森」「ヴェノム」とすっかり“ホラー・ヒロイン”づいてるアグネス・ブルックナーが、人間と人狼族の許されない恋と恋の行方を描いていましたが結構本格的に“人狼族”の事を語っていて、ラブ・ストーリーにしては2人の愛の語らいなんかが少ない気もしますがホラーとしてはグロ・シーンが少ない気もしましたが、しかしとても真面目に“人狼族”の事を語った映画でそのつくりにや作品には好感が持てました。

人狼族のリーダー・ガブリエルにオリヴィエ・マルティネスが扮していていい雰囲気出してました、結構オリジナリティに溢れた作品で“人狼族は七年周期で繁殖を行う”とか“狩りは群でする”、人狼族は同じ人狼族同士でないと繁殖(結婚)出来ないとか人狼族をルー・ガルーと呼ぶとかこの映画オリジナルのようなモノもあって、かなり真面目につくりあげられた作品だったしもっと騒がれても良かったのではないかと思います。

とにかくガブリエルと自分の育ての親の叔母さんの息子で従兄のレイフがムカつきます、レイフが元でヴィヴィアンとエイデンが窮地に立たされますがエイデンもヴィヴィアンに『心配なら最初から近づくな』と言いますが、『近寄るなと言われたのに近付いてきたのはアンタやん』と思わず言いたくなりました。

『ブラッド・レイン』や『トワイライト』ほどには騒がれなかった作品ですが、アグネス・ブルックナーはもの凄く綺麗になっていたし“新ホラー・クイーン”の名に恥じない演技を見せてくれました、これが劇場未公開なのは勿体無いと思います、お勧めします。