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「ザ・マジックアワー」をお勧めします。

あまり大ヒットしなかったけど、三谷さんらしい喜劇はになっていました。

画像:magichou0684478.jpg説明
才人・三谷監督のもと、佐藤浩市に妻夫木聡、深津絵里ほか誰を主演にしても映画数本は作れそうな超豪華共演陣が集結しました。
佐藤演じる熱血俳優の視点を通じ、映画と現実の境界線が曖昧になっていく物語がユーモラスに綴られ、映画や演劇を愛する三谷監督にとって会心の1本となりました。なおタイトルの“マジックアワー”とは、映画や写真の世界で『陽が落ちた直後の数十分』のことを言うみたいです。空が美しくなる“薄明”をさす言葉ですが、本作は“人生で最も輝く瞬間”と解釈して引用した感じ、日本映画を代表する美術の名手の種田陽平によるセットも楽しい仕上がりです。

港町の守加護(すかご)。ギャングのボス、天塩(西田敏行)の愛人マリ(深津絵里)に手を出したナイトクラブ支配人の備後(妻夫木聡)は、天塩から幻の殺し屋“デラ富樫”を5日以内に連れてくれば命は助けてやるといわれる。しかし結局富樫を見つけられなかった備後は困った挙げ句、売れない俳優の村田(佐藤浩市)を映画の撮影だとだましてデラ富樫になりきらせようとし、町に連れてくる。仕事熱心な村田は、町で起きるギャング絡みの事件がすべて撮影中の出来事だと思い込むが!?



「ラヂオの時間」「THE 有頂天ホテル」の三谷幸喜監督が贈る痛快エンタテインメント・コメディです、とある港町を舞台に映画撮影と思い込み本物のギャング相手に幻の殺し屋を嬉々として演じる無名の三流役者と、彼を騙し通して人生最大のピンチを切り抜けようとするしがないホテル支配人の男が繰り広げる大騒動を、実力派キャスト陣総出演の豪華アンサンブルで描き出していました。

港町・守加護(すかご)。街を牛耳るギャングのボス西田敏行演じる天塩の愛人深津絵里演じるマリに手を出してしまった手下のホテル支配人妻夫木聡演じる備後、助かる唯一の条件は5日以内に幻の殺し屋“デラ富樫”を連れてくること。
条件を飲んだ備後は最後の非常手段としてニセモノを用意することに、そこで備後は映画監督になりすまして無名の俳優佐藤浩市演じる村田大樹を雇うと、映画の撮影と称して彼に殺し屋“デラ富樫”を演じさせ天塩の前に差し出すのでしたが・・・。

天才脚本家でストーリー・テラーの三谷幸喜が『役者・佐藤浩市の代表作になる』と言い放った作品です、『マジック・アワー』とは世の中が一番キレイに見える時間のことで村田を演じる佐藤浩市さんが劇中で言っていました、“無名の売れない俳優”にしては佐藤浩市さんは演技が上手すぎたし迫力ありすぎに思えましたが、“世界で村田にしか出来ない役”をモットーとさせることでなんとか成功しましたかね。

それにしても脇役陣も“三谷組”と言えるくらいの三谷作品には欠かせない人ばかりだったし顔触れも凄く豪華、チョイ役の人達以外にも唐沢寿明に中井貴一に天海祐希に“ボス天塩”の西田敏行さんに手下黒川に寺島進さんや香川照之さんに“アンパンマン”戸田恵子さんにその他大勢、村田のマネージャーに小日向さんが扮していて村田が好きな映画『暗黒街の用心棒』の主役高瀬充には谷原章介や鈴木京香さんに寺脇ヤッちゃんと脇役陣だけでもう一本映画が撮れるぐらいに豪華で凄かったです。

しかし妻夫木聡クンは『どろろ』の時も思いましたが演技が本当に上手になりましたよね、売れない俳優役の村田役の佐藤浩市さんも“役者佐藤浩市の代表作”にしたいと三谷さんが言う通り徹底してコメディを楽しんでいましたね、備後の撮影に付き合う『おっぱいバレー』の綾瀬はるかチャンに伊吹吾郎も最高で面白かったしマリ役の深津絵里チャンも最高、ボス天塩役の西田敏行さんも重みのある演技で流石に『ミスター・つりバカ』。

”○取○吾”チャンに似た人が出ていましたが、『まさかこんな役じゃ出ないよな』と思って今確認しました、本当にそうでビックリしました。

三谷さんの作品が好きな人はこの『ザ・マジックアワー』は大好きになると思います、備後と村田の頑張りもやがてエボラ商会の登場や会計士の逮捕からマズいことになってしまう2人、ラストも『演劇大好き』な三谷さんらしい終わり方で“佐藤浩市の最高傑作”かはどうか分かりませんが面白かったです。

『世の中が一番キレイに見える瞬間“マジックアワー”は、必ず明日もやってくる』というのは感動、僕は何度も大笑いさせてもらいました、お勧めします。