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「再会の街で」をお勧めします。

アダム・サンドラーのシリアスもの、ドン・チードルも良かったです。

画像:saikainomachide.jpg説明
元親友同士だが片や2001年9月11日の同時多発テロで妻子を失い、自分の殻に閉じこもってしまった男性。また片や生活は恵まれているが、“中年の危機”に見舞われた男性。出会いの街NYで偶然再会した2人が、最初はぎこちなさこそ残るが交流を続けるうちそれぞれ心に空いた穴に気づいていくドラマです。
正反対に思える2人ですがいずれも現代を生きる者なら誰もが思い当たり、共感することができるような存在、小品ながら大きな感動を誘われる秀作でした。コメディ派アダム・サンドラーのシリアス演技への挑戦も見もので、「ホテル・ルワンダ」のドン・チードルにジェイダ・ピンケット=スミスとリヴ・タイラー、サフロン・バロウズにドナルド・サザーランドなどが共演です。


 マンハッタン。歯科医アラン(ドン・チードル)は学生時代のルームメイト、チャーリー(アダム・サンドラー)を偶然街で見かけるが、彼はアランに気づかない。2人は再び出くわすが、何とチャーリーはアランを憶えていなかった。実はチャーリーは同時多発テロで妻子を亡くして心に傷を負い、仕事を辞めてゲームや音楽などの趣味に没頭し、狭い殻に閉じこもっていた。アランはチャーリーを心配し、夜な夜な彼の遊びにつきあうが、アランも家庭の問題という苦悩を抱えていた。



9.11テロで妻子を失い心に深い傷を負って殻に閉じこもってしまった男と、彼の大学時代のルームメイトで仕事も家庭も恵まれた生活を送りながら満たされないものを感じていた男、そんな2人がニューヨークの街で偶然に再会し再び友情を育んでいく中で、少しずつ互いの心を癒やしていく姿を切なく描いた感動ドラマでした。

ニューヨークのマンハッタン。歯科医のドン・チードル演じるアランは大学時代のルームメイトアダム・サンドラー演じるチャーリーを街で見かける、アランは再びチャーリーと遭遇し言葉を交わすが彼はアランを覚えていなかった。
彼は9.11テロで最愛の妻と娘を亡くして以来すっかり心を閉ざしそんなチャーリーのことが気がかりなアランは、歯科医として成功し美しい妻と2人の娘にも恵まれ幸せな人生を送っているかに見えたが、実際には公私両面で問題を抱え苦悩していた・・・。

主演のアダム・サンドラーが何時もの面白い役柄・コメディではなくてシリアスな役というのも興味深かったです、ドン・チードルもモテモテの歯医者で暖かい家庭も持ちますが実は心の中にある不安な気持ちを抱えていました、実は悲しい目にあって奇行に走りますが最後まで優しくチャーリーを見守るミス・ドナ役のサフロン・バロウズやアランの妻ジーン役のジェイダ・ピンケット=スミスも良かったです、精神科医で何時もアランに待ち伏せされるアンジェラのリヴ・タイラーはなんかすっかり大人の女性に見えて父親譲りの長い顔も気にならなかったです。

ドナルド・サザーランドもなかなか出てこないので心配しましたがラスト近くに重要な役で出てきますが、威厳と存在感のある演技で流石ドナルド・サザーランドだと思わされました、登場時間は短かったですが流石の存在感を見せてくれました。

最愛の妻と娘たちを亡くして何時も精神的に不安定なチャーリーを心配して彼と一緒だから、君はチャーリーに嫉妬してると言ったら妻のジーンから逆にあることを指摘されたアランはもう一度自分を見つめ直してみます、アランは医者に診てもらうとやっと言ったチャーリーをアンジェラのところへチャーリーを連れて行きます。

歯科助手の南米から来たアンナに受け付けのなんでも自由に喋るメラニーも面白かったですが、チャーリーの妻ドリーンの母ジンジャーや夫に機械的に見えたチャーリーの会計士のジュマーマンも実はチャーリーの元親友、あまりにも大きな悲しみを受けたチャーリーをなんとか助けようとします。

こういった『9.11後』のアメリカやアメリカ人の姿は至る所で映画化されたりテレビの番組で見ますが、その姿を少しずつ変えているように僕の目には映りました、皆がショックを受けたチャーリーの心をなんとかしてやりたいと願う一方、アランも自分の知らなかった・隠れていた問題に対峙していきます、見応えのある映画になっていたと感じました、お勧めします。