>>一覧  >>修正   前へ<<  >>次へ


「28週後...」  ●をお勧めします。

「28日後・・・・」に負けず、いいホラー映画でした。

画像:Weeks28wl.jpg説明
2002年に製作されて小品ながらスマッシュ・ヒットした「28日後...」、怪ウイルスに感染した猿が脱走したXデーから28日後、ほとんどの市民がゾンビと化したロンドンを描いたパニック・ホラーの佳作でしたが、同作品のダニー・ボイル監督は今回製作総指揮に回り、「10億分の1の男」のフアン・カルロス・フレスナディージョに監督を交代しました。
前作は撮影にビデオカメラを駆使したリアリズムが注目されましたが、この続編はパニックものとしてぐっとスケールアップして、賛否両論ありますがよりスリリリングになっている気がします。2011年にはシリーズ第3作の、“28 Months Later(直訳:28か月後)”も完成予定だそうです。


感染した人間が凶暴化する怪ウイルスが蔓延し、ほとんどの住民が死に絶えたロンドン。だがウイルスの蔓延開始から28週後、米軍中心のNATO軍が事態を鎮静化。国内外で生きのびた英国民はロンドンに戻り、NATO軍の厳重な監視下の第1街区で復興の日を待つ。スペインから帰国した姉と幼い弟、タミー(イモージェン・プーツ)とアンディ(マッキントッシュ・マグルトン)は父親ドン(ロバート・カーライル)と再会するが、死んだとされる母親アリスが生きていると信じ、第1街区を抜け出して母親を探すが……!?



世界的にスマッシュ・ヒットしたゾンビ・アクション・ホラー「28日後...」の続編です、前作の監督ダニー・ボイルは製作総指揮にまわり新たに「10億分の1の男」のフアン・カルロス・フレスナディージョがメガフォンを撮りました、主演は「フル・モンティ」のロバート・カーライル。

ウイルス感染発生から28週後のロンドンを再びウイルスの脅威が襲います、、ウイルス感染発生から5週後に最後の感染者が死亡しようやく再建が始まった28週後のロンドン。
スペイン旅行中で難を逃れたイモージェン・プーツ演じるタミーとマッキントッシュ・マグルトン演じるアンディの姉弟が帰国、父親ロバート・カーライル演じるドンと感動の再会を果たすが母キャサリン・マコーマック演じるアリスの姿はなく、タミーとアンディは母親の写真を取りに禁止された安全地域から離れたそこで姉弟はアリスと再会。
軍医ローズ・バーン演じるスカーレットの診断でアリスがウイルスに感染しながらも、発病していないキャリアだと判明しワクチン開発への期待が膨らみますが・・・。

実は傑作ホラー『28日後・・・』の続編でとても気になっていた映画だったのですが、ダニー・ボイルが監督じゃないのと“手ブレがヒドい”画面でストーリーがどうのこうの言う前に最悪という意見もありましたが面白かった、注意しながら見ましたがロバート・カーライルもちょっと薄汚い父親で“ゾンビ”役を熱演していましたし、確かに手ブレや暗い画面で見づらい箇所もありましたが乾いたタッチで綴られた素晴らしいゾンビ・ホラー映画でした。

最近のゾンビ映画の主流となりつつある“走る・速いゾンビ”ホラー映画になってきていますが、その走るゾンビ映画の中でも唯一と言っていいぐらい良くできていて認めた前作『28日後・・・』の続編、その『28日後・・・』とは“謎のRAGE(レイジ)ウィルス”以外は全く繋がりは無と言っていい程ありませんでしたが、とても良くできたゾンビ(死んだ人が蘇る訳では無いですが)ホラーだったと思います。

ワクチンをつくれるかもしれないタミーとアンディを必死で助けようとする、スカーレットやドイルやフリンと『リーピング』にも出ていた民間人を抹殺しようとするフィリップ大佐、ロンドンの街を颯爽と走り抜ける“レイジ・ウィルス”に感染した“ゾンビ”達、果たしてタミーやアンディにスカーレット達の運命やいかに・・・。

ラストは『28日後・・・』のようにハッピーエンドが良かったですがとても面白かったです、速く走るゾンビ映画はつまらないですがこの『28週後・・・』と『28日後・・・』は別、とても良くできていて面白いゾンビ映画でした、お勧めします。