 | 第4回日本ホラー小説大賞を受賞した貴志祐介のベストセラーを、1999年の森田芳光監督版に続いて韓国でリメイクしたものです。 本国韓国では歴代ホラー映画トップ3に入る興行収入を記録するヒットとなったとか、バイオレンスやショッキング描写が強められ、よりホラー色を打ち出してはいますが『日本版』には程遠いような・・・・。クライマックスでは30分にわたって主人公と犯人の恐怖の追いかけっこが展開され、見応えある場面にはなりました。主演は「ユア・マイ・サンシャイン」のファン・ジョンミン、薄幸そうな依頼者夫婦の妻を演じたユソンの熱演も印象深かったです。
保険会社で査定員として働くジュノ(ファン・ジョンミン)は、あるときまったく面識のない板金工場主のチュンベ(カン・シニル)から指名を受け、彼の家を訪ねることになった。そこで彼は、自殺したチュンベの息子の姿を発見する。死を悼むより保険金のことしか頭にないチュンベの態度に、ジュノは殺人を疑い、会社に保険金の支払いを猶予するよう申し入れる。だが、チュンベはなかなか金が支払われないことに腹を立て、ジュノの私生活にまで執拗ないやがらせを始め……。
貴志祐介の同名ベストセラーを韓国で再映画化した戦慄ホラーです、保険会社の査定員がひとつの案件に不審を抱いたことからサイコパスにつけ狙われ、底なしの恐怖に突き落とされていくさまを描く和製ホラーのリメイクです。 主演は「ユア・マイ・サンシャイン」のファン・ジョンミン。監督は新人シン・テラ。
保険会社で働くファン・ジョンミン演じるチョン・ジュノは申請された保険金請求を審査する査定員、ある日面識のない男カン・シニル演じるパク・チュンベから指名され彼の自宅を訪問し、ジュノはそこでチュンベの7歳になる義理の息子の自殺現場を目の当たりにしてしまう。 チュンベに不審を抱いたジュノはすぐさま保険金殺人を疑うがチュンベから正式に保険金請求を受けたジュノは、殺人の可能性を捨てきれず支払いの猶予を決めるがその直後からチュンベのジュノに対する執拗な嫌がらせが・・・。
大竹しのぶさんや内野聖陽さん主演で森田芳光監督の傑作スリラー『黒い家』のリメイクでした、あの『黒い家』はホラー映画と言ってもいい出来映えだったので期待していましたが、大竹しのぶさんの役の女優さんがキレイな人だった瞬間に諦めました。
普通の保険調査員が怖ろしい一家に巻き込まれて得も言われぬ恐怖を味わうことになるお話ですが、リメイクだし前回以上のモノをつくる覚悟が必要だと思うのですがちょっと物足りない感じでした、確かに怪しいと思っていた旦那の美しい妻が精神的に異常のある役だということでそのギャップは悪くは無かったのですがオリジナルの大竹しのぶさんの怪演と、内野聖陽さんが普通の保険調査員を好演してくれたお陰で日本映画として素晴らしいホラー映画となりました。
僕は『箪笥』や『4人の食卓』など怖いと聞いて見てガッカリすることが多かったから、あまり過剰な期待はしないようにしていたので“ああ、こんなモンか”と言った感想ですみました、もう少し美しい奥さんをただターミネーター女として描くだけでなくやりようがあったかなと感じました。
でもまあなんとか合格点でしたかね、お勧めします。 |