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「名もなきアフリカの地で」をお勧めします。

第75回アカデミー賞外国語映画賞に輝いた作品です。

画像:afurica.jpg説明
この映画は「ビヨンド・サイレンス」や「点子ちゃんとアントン(楽しい映画ですよ、可愛らしいです)」などで知られる女流監督の、カロリーヌ・リンクが創った感動のヒューマンドラマです。この映画の前に、名作ゾンビのリメイク版「ドーン・オブ・ザ・デッド」のサラ・ポリーが主演した「死ぬまでにしたい10のこと」を観たのですが、こちらの映画の方が感動しました。
本国のドイツのみならず世界各国で絶賛されて、第75回アカデミー賞の外国語映画賞にも輝きました。
ドイツがポーランドに侵攻し始めた1938年、ドイツに住むユダヤ人一家レドリッヒは、ナチスの迫害を逃れるべくドイツからアフリカへと渡ります。
不慣れな地での生活から、主人のヴァルターと妻イエッテルの間には諍いが絶えなかったが、娘のレギーナは大自然の中での暮らしに馴染んでいく。
レギーナが生き生きとしていて、観ていて気持ちがいいです。”小さな奥さん”と呼ばれるのもいいし、そう呼ぶ農場を助ける料理人アフリカ人のオウアも素晴らしい。
特にレギーナが逞しく育っていく過程が素晴らしいです、後半は少し急ぎすぎたのか時間の制約のせいか少々雑に描かれているようにも感じますが。
ドイツ国民がドイツのナチスに迫害されるというのも悲劇ですが、無意識のうちに彼らもアフリカ人を差別していたのですね、人間は時に残酷です。
もう少し長く(140分も長い方ですが)ゆっくりと観たかった気もしますが、とてもいい映画だと思います、是非お勧めします。