 | ナショナル・ジオグラフィック協会が制作に名を連ねたドキュメンタリーです、温暖化で30年後には完全に氷原を失ってしまうとされる北極圏で、懸命に生き抜こうとする動物の姿をシロクマのナヌーとセイウチのシーラを中心に描いた作品でした。 海洋研究家のアダム・ラヴェッチと、北極のドキュメンタリーで多くの賞を受賞したサラ・ロバートソンの両監督が10年以上にわたって撮影したという映像素材を基に、ホッキョクグマのナヌーとセイウチのシーラの2匹を軸にした物語仕立てで自然の厳しさと美しさ、そして環境保全の必要性を問いかけています。 スマップの稲垣吾郎が、日本語版のナレーションを担当して話題を呼びました。
春の北極。生まれて間もないホッキョクグマの子供ナヌーは、双子の兄弟と共に初めて氷の穴から外の世界へ顔をのぞかせた。母グマに守られながら、厳しい環境で生き抜く術を教え込まれる2頭の子グマたち。一方、北極海では、セイウチの子供シーラがやはり子守り役の大人に野生のルールを教わっていた。すくすくと成長する子供たちだったが、その陰で北極の環境は少しずつ、だが着実に変化し始めていた。
本作の監督を務めたアダム・ラヴェッチとサラ・ロバートソンのコンビが北極で10年以上にわたって、撮影した驚異の映像素材を中心に温暖化が深刻さを増す北極の自然環境と、そこに生きる動物たちの生態をドラマ仕立てのナレーションと編集でわかりやすく再構成して描いた感動のネイチャー・フィルムでした。 “ナヌー”と名付けられたかわいいシロクマの子どもとセイウチの子ども“シーラ”を主人公に、温暖化による環境変化でさらに困難さを増す北極の過酷な自然の中で懸命に生き抜いていく動物たちの、奇跡のアドベンチャーが壮大なスケールで綴られてゆきます。
スマップの稲垣吾郎チャンがナレーターに挑戦した作品でしたが、映画のオープニングの字幕に“ストーリー・テラー クイーン・ラティファ”の名前があったので、別の(オリジナル)のクイーン・ラティファ版も見てみたかったです。
なかなか面白いドキュメンタリー映画でしたね、シロクマの狩りのダイナミックさだとかセイウチの猟の仕方だとか、特にオープニングのホッキョクグマ対セイウチの海中での対決は迫力があって凄かったです、セイウチの食事の後の儀式の○ッ○や○○ラ?も皆揃ってやるのが面白かった!
ホッキョクグマ(シロクマ)は狩りの成功率が20回に1回だとか、セイウチは3日間続けて狩りをして1日に約4000個もの二枚貝を食べるとか知らない知識が沢山ありました、セイウチが母親の他に乳母のような別の子育てのプロみたいなメスが付いてくれるのも人間の姑みたいで楽しかった、しかしこんなところにも温暖化の波が押し寄せているのが恐ろしかったです。
ナヌーとシーラの可愛らしい生態を追いながら、ちゃんと地球温暖化の恐怖も織り込んでいて見ている者に“大切な自然”を壊してはいけないと訴えています、声高に温暖化を訴えるのではなくて静かに温暖化の恐怖が北極や地球を襲っていると語りかけています、シロクマやセイウチだけでなくイッカクやホッキョクギツネにウミガラスも登場していました。
ラストのコメントやメッセージの出し方も素晴らしかったです、“if”の出し方も凄く効果的に思えましたし温暖化の恐怖と主役二頭の可愛らしさが際だっていて見事、お勧めします。
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