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「ハサミを持って突っ走る」をお勧めします。

凄い題名ですよね。

画像:hasamiomotte.jpg説明
情緒不安定な母とアルコール依存の父という家庭から放り出され、精神科医のもとに預けられることになった少年オーガステンでしたが・・・。
まさに小説より奇なりの少年時代を歩んだオーガステン・バロウズが、自らの体験を綴った同名回想録の映画化作品です。
奇妙で個性的な精神科医一家との交流を通じて、大人へと成長する少年の姿を綴ったシニカルな青春ドラマとなりました。主人公を「ブラックサイト」の若手ジョセフ・クロスが好演するほか、「アメリカン・プレジデント」のアネット・ベニングを始めブライアン・コックス、グウィネス・パルトローにアレック・ボールドウィンなど実力派俳優の共演も見どころの一つです。

 
 詩人を夢見る情緒不安定な母ディアドラ(アネット・ベニング)と酒びたりの父ノーマン(アレック・ボールドウィン)という、問題多き家庭に育った少年オーガステン(ジョセフ・クロス)。両親の離婚で母に引き取られた彼は、12歳のある日、突然母のかかりつけの精神科医、フィンチ(ブライアン・コックス)の家庭に預けられることになる。両親に捨てられたことを苦悩するオーガステンだが、そんな彼の前に現われたフィンチの家族は揃いも揃って奇妙な人間ばかりだった。あまりにデタラメな彼らの姿に、オーガステンは戸惑うばかりだったが……。



問題を抱える両親のもとを離れて精神科医一家と暮らすことになった少年が、奇妙で個性的な家族との交流を通して成長していく姿をコミカルかつノスタルジックに描いたドラマです。
監督はこれが劇場映画監督デビューとなるTV『NIP/TUCK マイアミ整形外科医』のクリエイターライアン・マーフィー、出演は『ブラックサイト』の若手の注目株ジョセフ・クロスと『アメリカン・ビューティー』の美しくて気品のあるアネット・ベニング、『ハッピー・フライト』のグウィネス・パルトロウにブライアン・コックスにエヴァン・レイチェル・ウッドにジョゼフ・ファインズなど豪華です。

アルコール依存症の父アレック・ボールドウィン演じるノーマンと、有名詩人になることを夢見る情緒不安定な母のアネット・ベニング演じるディアドラのもとで育ったジョセフ・クロス演じるオーガステン。
彼は同性愛に目覚め将来は美容師や物書きになりたいと思ってきましたが、ディアドラ掛かりつけの精神科医のフィンチの家庭へ預けられることになります、オーガステンはその風変わりな一家に始め戸惑いながらも次第に打ち解けていきますが・・・。

アネット・ベニングはやっぱり華があって演技力もあり素晴らしいですね、ここでも離婚の危機を迎えながらも自らの詩の才能を信じ息子オーガステンを溺愛する、精神的に不安定で危うい母親ディアドラを好演していました。

まず『ハサミを持って突っ走れ』なんてタイトルは笑ってしまいますがドクター・フィンチの一家は更に凄かった、ドッグフードを美味しそうに食べながらホラー映画を楽しそうに見るフィンチの妻ジル・クレイバーグ演じるアグネス、黒い化粧をしてオーガステンに“電気ショック”をやらせようとする次女のエヴァン・レイチェル・ウッド演じるナタリー、父親のフィンチに溺愛されて一番マトモに見えるが実は○○なグウィネス・パルトロウ演じるホープに、養子で今は家を出ていますが少し情緒不安定気味の同性愛者のジョゼフ・ファインズ演じるニール、皆単なる変わり者に見えますがそれぞれ悩みや不安を抱えていました。

でも一番変わっているのはブライアン・コックスが熱演していたドクター・フィンチですかね、型破りの天才医師なのか患者からお金を巻き上げているただのヤブ医者なのか分かりませんでしたね。

ジョゼフ・クロス演じるオーガステンは真面目に作家になりたいと思いますが、周りの母親ディアドラやフィンチ一家に邪魔されて振り回されっぱなし、いったい彼の未来はどうなるのでしょうか?

ラストにこの奇抜なタイトルの意味が分かってきます、ラストのオーガステンと母親ディアドラとバス停でのオーガステンとアグネスのシーンが良かったです、お勧めします。