 | 「パッション」「ブレイブハート」のメル・ギブソンがメガフォンをとり、マヤ文明の衰退を壮大なスケールで描いたアクション・アドベンチャーです、単なる歴史スペクタクルではありません。 マヤ文明後期の中央アメリカのジャングルを舞台に、狩猟民族の青年が過酷な運命に翻弄されながら家族を救うため奔走する姿を、過激な残酷描写を織り交ぜハードなタッチで描き出していました。セリフは全編マヤ語で、キャストは新星ルディ・ヤングブラッドをはじめ、主に映画経験のない若者たちが抜擢されていました。
誇り高き狩猟民族の血統を受け継ぐ青年ジャガー・パウ(ルディ・ヤングブラッド)は、妻子や仲間と共にジャングルで平和な生活を送っていた。ところがある日、彼らの村は都会からやって来たマヤ帝国の傭兵による襲撃に遭う。なんとか妻子を涸れ井戸の中に隠すも、捕らえられたパウは他の仲間と一緒に街へ連れ去られてしまうのだった。そして、干ばつを鎮めるための儀式の生け贄になりかけるが、奇跡的にその犠牲を免れたパウ。しかし、それも束の間、今度は“人間狩り”の標的として広場に駆り出され、傭兵たちが放つ無数の槍や矢から必死に逃げ回る。これを機にジャングルの中へ飛び込み難を逃れたパウは、妻子の待つ故郷の村を目指し走り続けるが…。
今やすっかり“監督”になってしまったメル・ギブソンがメガホンを取った、マヤ文明の衰退を壮大なスケールで描いたアクション・サスペンス大作です。 全米公開初週の週末興行収入第1位をマークした、メル・ギブソンによるアクション・アドベンチャーです。 マヤ文明後期を背景に凶悪な兵士らによる“人間狩り”の標的にされた青年が、決死のサバイバルを展開しますが全く無名のルディ・ヤングブラッドが主役に大抜擢、全編マヤ語のセリフや壮絶なバイオレンス描写が圧巻でした。 僕が大変期待を裏切ってくれたと思っているシャマランの『サイン』以来、メル君の演者としての素晴らしい作品は見ていないような気がします、また“リッグス&マータフ”の『リーサル・ウェポン』のようなスカッとした作品に出会いたいです。 オープニングで野生の豚(猪?)を皆で追い立てて倒し、それを捌いて金玉を生で食べるシーンから映画は始まるんですが、これは噂通り迫力があって良かったです。 その最中に“襲われた”という部族と出会いますがジャガー・パウの父は忘れろと言います、次の日の朝彼等の村は沢山の恐ろしい男達に襲われて、村は襲われて焼き払われて村人は殺されたり捕まって縛られたり、ジャガー・パウは妻や息子を穴に逃がしますが父親を殺されます。 彼等は違う部族の傭兵部隊でジャガー・パウらは捕虜となりその部族の生け贄として、捕まって酷い仕打ちを受けることになりますが果たしてジャガー・パウや家族の運命はどうなるのでしょうか? この野蛮な部族の情け容赦無い惨たらしさも凄かったですね、生け贄として捕まったジャガー・パウらが塔の上で生け贄として心臓を抉り取られ、高い塔(舞台?)の上から首や胴体が転がされてそれを皆が楽しんでいるのです。 丁度ジャガー・パウが処刑される寸前に日食となり生け贄としては助かりますが、残った生け贄=捕虜達で今度は“人間狩り”が始まります。 マヤ文明の事は良く知らないし、こんなことが実在したのかも定かではありませんが冒頭の言葉も印象的でした、単なる”歴史スペクタクル巨編”ではありませんでした。 2時間を超える映画でしたが長さを感じさせないテンポの良さと、単なる伝記スペクタクルと片付けてしまうには勿体無いくらいのアクションにサスペンス・シーンにエキサイティングなシーンの数々、景色の美しさも素晴らしかったけど家族の結びつきやジャガー・パウの戦術や勢いも素晴らしかったです。 果たしてジャガー・パウや彼の家族の運命やいかに、メル君は素晴らしいアクション・サスペンス・ホラー映画を作り上げました、とても大満足の映画で久々にメル・ギブソンの才能を感じさせる映画でした、お勧めします。
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