 | 「だめんず・コップ」などで知られる米国のコメディ製作集団《ブロークン・リザード》が2006年に放った、引き続いて脱力感あふれる苦笑系コメディです。 謎のビール早飲み大会という、凄いのか凄くないのかよく分からない状況のもと、同集団らしいシモネタや大ボケなど、くだらなさを追求したユルユル・ギャグ・ワールドが展開されます!! 監督は《ブロークン・リザード》の一員で、「爆発!デューク2005 デュークス・オブ・ハザード」も手がけたジェイ・チャンドラセカール、出演はエリック・ストルハンスクにユルゲン・プロフノウ、ウィリー・ネルソンにドナルド・サザーランドもカメオっていました。
ドイツ系アメリカ人の兄弟トッド(エリック・ストルハンスク)とジャン(ポール・ソーター)は、亡くなった祖父の遺骨を故郷に散骨するため、生まれて初めてドイツへ。その頃同国では世界最大のビールの祭典“オクトーバーフェスト”が盛り上がっていたが、一方、陰では知る者ぞ知るもう1つの祭典、“ビアフェスト”も開かれていた。それは国別対抗のビール早飲み選手権で、トッドとジャンは他国の参加者に大敗して帰国。だが再びドイツに向かい、米国代表として再挑戦するが……!?
ビールの本場ドイツで“ビールの祭典”を訪れた兄弟が、もうひとつの祭典の“ビール早飲み世界選手権”に出場するはめに。 エッチでおバカな戦いぶりをドイツ映画ならではの過激な笑い満載で描いています、しかしドイツ映画っていってもこれってアメリカとオーストラリアの合作なんですよね、オージーもくだらないときあるからなー、この映画は関係ないですがドイツには“映倫”なんてないんですかね。 最初に『出演者はプロだけど、素人の皆さんがこんなに酒を飲んだら死にます』と出るので、どれくらい主演者達が飲むのか楽しみでした。 ウルフハウスのおじいちゃんのお葬式から始まりますが、おじいちゃんがドナルド・サザーランドでそのおじいちゃんの違灰をミュンヘンにまくために、孫のトッドとジャンの兄弟はコロラドからドイツのミュンヘンに旅立ちます。 違灰はビールの祭典“オクトーバーフェスタ”の期間中にまかなければならずシュ二ドルビクセンの案内で、“ビール・フェスタ”と言って“オクトーバーフェスタ”よりも更に強力な地下のビールの祭典に行きますが、そこでひい祖父ちゃんやひい祖母ちゃんが“レシピを盗んだ裏切り者”“娼婦”とユルゲン・プロフノウ演じるウルフハウゼン男爵や親戚に言われ、『お前らは親戚じゃない』とコテンパンにやられます。トッドとジャンは酒飲みの仲間を集めて復讐を誓いますが、その酒飲み仲間もランドフィルやフィンクに“トッドの女を寝取った”バリーと、一癖も二癖もある連中ばかりで面白くなりそうな展開でした。 やっぱりドイツ映画は意味もなく過激でエッチですよね〜、途中でランドフィルが死んじゃうんだけど双子の兄と言い張るギルが加わったり、ひいお祖母ちゃんは娼婦だったけど正当なウルフハウゼン家の子孫だと分かったり、凄い展開になりますがなかなか面白いお話でした。 ジャンたちが“ビール・フェスタ”に入り込むために、『トロイのタル』となって“ビール・フェスタ”に乗り込みますが、果たして彼ら“アメリカ・チーム”は見事に優勝してお祖父チャンの無念を晴らせるでしょうか? ラストにウィリー・ネルソンも出ていました、ノリがドイツ映画みたいでしたし舞台もミュンヘンでしたが、殆ど英語でアメリカ人が主役だったからおかしいと思っていたら、オーストラリアとアメリカの合作でした。だから”ドイツ映画”にありがちな“エロチック&バイオレンス”に頼るわけでも無かったんですね。 ストーリーもちゃんとあって楽しめました、勿論エッチで過激な部分もありましたが予想していたよりもちゃんとコメディ映画になっていました、お勧めします。 |