 | 1990年代にクエンティン・タランティーノが引導した、派手なアクションは無くてもひねりを利かせた物語や会話、そして俳優陣の魅力で犯罪サスペンスを盛り上げるという流れの中で生まれたような、これも遊び心あふれる快作でした。 多彩なキャラクターがおりなす線と線が、やがて意外な形で交錯していく緻密な構成がナカナカ良かったです。 ブルース・ウィリス以外も、2大オスカー男優、モーガン・フリーマンとベン・キングスレー、「ブラック・ダリア」のジョシュ・ハートネットなど、いずれも主演級の豪華キャストでした。他にもルーシー・リューやスタンリー・トゥッチ、ピーター・アウターブリッジにダニー・アイエロなどが出ています。 監督は「 ホワイト・ライズ 」などのポール・マクギガンです。
仕事をクビになり、恋人にも裏切られ、不運続きの青年スレヴン(ジョシュ・ハートネット)は、友人ニックを頼ってニューヨークへとやって来た。しかしニックは不在で、スレヴンはひょんなことから知り合った隣に住む女性リンジー(ルーシー・リュー)と一緒にニックの行方を捜し始める。そして、いつしか2人は恋に落ちる。そんな矢先スレヴンは、彼をニックだと思い込んだギャングによって拉致され、親玉“ボス(モーガン・フリーマン)”の前に引き出される。ニックがつくった多額の借金の返済を迫られ、それを帳消しにする条件として、敵対するギャングの親玉“ラビ(ベン・キングスレー)”の同性愛の息子を殺害することを強要されてしまうスレヴンだったが…。
『パラサイト』『ブラック・ダリア』のジョシュ・ハートネットが、ブルース・ウィリスやモーガン・フリーマン、ベン・キングスレーにルーシー・リューらハリウッドの豪華スターと組んだ、犯罪サスペンスです。ひょんなことから大物ギャング同士の抗争に巻き込まれた、不運続きの青年の運命を描いています。 随所にブラック・ユーモアが織り込まれていましたね、伏線の張り方も結構見事だったと思います、観るものを騙すスリリングな展開にラストの大ドンデンも良かったです。 ハートネットとルーシー・リューの大人のラブ・ロマンスも絡んできます、初めてルーシー・リューが可愛い女性に見えました、なんかいつもの強い女性とは違って凄く魅力的な女の子でした。 前半のコミカルなタッチから後半はガラッとハードボイルドな展開になりますが、そこからのスピード感が良かったです、一気にラストまで大ドンデンな所を描ききったのも良かったと思います。 最初にブルース・ウィリスが出てくるんですが髪があるんですよねー、カツラなんだろうけどヤッパリ彼は髪がないスキン・ヘッドの方が似合っていますね、でもこういうコワモテの役はピッタリですよ。一部では"もう終わった"なんて言われているみたいですが、まだまだアクションでも十分通用しますよ。 ジョシュ・ハートネットもギャング同士の抗争に巻き込まれてしまった不運続きの青年を、愛嬌たっぷりに好演していました。 なかなかスリリングな展開を見せるサスペンスです、豪華なキャストも誰一人手を抜く様子は見られませんでした、お勧めします。。 |