 | 銀行強盗犯と警察の応酬を鮮やかに描くクライム・サスペンスです。 デンゼル・ワシントンにクライブ・オーウェンにジョディ・フォスターの3人の豪華共演が本国公開時にも大きな話題となったそうです、なんでその中にデフォーの名前がないんだと怒りたくなりますが、クライブ・オーウェンの冒頭のモノローグはカッコ良かったです。 一連の騒動のあとに驚愕の事実が待ち受ける傑作シナリオで、スパイク・リー監督に大抜擢されたラッセル・ジェウィルスは、これが初の映画化作品となる新鋭です。 エレガントでスマートな立ち振る舞いで魅せる、捜査官フレイジャー役にデンゼル・ワシントン。相棒のミッチェルにキウェテル・イジョフォーで地元警察にウィレム・デフォー、被害銀行の会長から雇われ、万事ソツなく行動するヤリ手弁護士役にジョディ・フォスター。そして単なる犯罪者とも思えない度量を持った強盗団リーダー、ダルトン役にクライブ・オーウェン。
狡猾な男ダルトン・ラッセル(クライブ・オーウェン)率いる4人の銀行強盗グループが、白昼のマンハッタン信託銀行を急襲、従業員と客を人質に取り立てこもる。事件発生の連絡を受け、NY市警のフレイジャー(デンゼル・ワシントン)とミッチェル(キウェテル・イジョフォー)が現場へ急行。しかし、周到な計画のもと俊敏に行動する犯人グループを前に、フレイジャーたちも容易には動きが取れず膠着した状態が続く。一方、事件の発生を知り激しく狼狽するマンハッタン信託銀行会長のアーサー(クリストファー・プラマー)は、やり手の女性弁護士マデリーン(ジョディ・フォスター)を呼び出すと、ある密命を託し、現場へと送り出すのだった…。
デンゼル・ワシントンにクライブ・オーウェン、ジョディ・フォスターにウィレム・デフォーの持っている存在感って、もの凄いものがあるんだなぁと、あらためてしらされました。 そこに"真面目な役の時のクリストファー・プラマー"に、"わらしべ長者"ならぬ「 ラブ・アクチュアリー長者 」のキウェテル・イジョフォーも、いい雰囲気を出していました。 クライブ・オーウェン達銀行強盗感が、みんな"スティーブ"に近い名前(スティービーやスティービーOなど)と呼び合うのも面白かったし、人質全員が同じ格好をさせられてそれに紛れて・・・・・・というのも面白かったです。 確かに中盤で間延びしているなぁと感じられる場面もありましたが、全編を通して緊張感を観ているこちらに持たせ続けたのは流石だと思いました、デフォーのデフォーらしさが出ていなかったのが不満でしたが。 主演のデンゼル・ワシントンも、何時ものような”敏腕ネゴシエーター”という役ではなくて、ちょっと賢くて頭の切れるけれど横領の疑惑を持たれている普通の刑事といった役どころでした。オスカーを獲った「トレーニング・デイ」ほどには憎たらしい役ではありませんでしたが、いつも求められるようなスマートな役柄ではありませんでした、まぁ優秀で頭が切れるという点ではいつもに近いかな?? 『銀行強盗』である犯人達の狙いが単にお金ではない事が、ストーリーの途中で分かってくるようなつくりになっていましたし、いかにも頭の良さそうな犯人像をクライブ・オーウェン達が演じていましたので、お金ではないなと感じさせてもくれました。 ラストも想像できるものでしたが、デンゼルの恋人を演じる子がホントにノーテンキで笑えました、ちょっと掘り下げ方が浅かった気もしますが・・・・・・、もっと犯人グループがあるモノに固執した理由がもっと知りたくもなりました。 賛否両論あるようですが僕は面白かったです、お勧めします、でももうちょっとデフォーになんかさせて欲しかった気もします。 |