 | 「ブレイブハート」のメル・ギブソンが12年の構想を費やし、私財を投じて監督として撮り上げた壮大な宗教映画です。メル・ギブソン自身は敬虔なクリスチャンで有名で、僕も知っていました。シャマランの「サイン」でも神父役していましたしね。 イエス・キリスト最後の12時間と復活を描き世界各地で空前の大ヒットを記録。全編ラテン語とアラム語だけを用い新約聖書の記述を忠実に再現したとされる一方で、ユダヤの描写を巡っては宗教関係者の間に激しい論争を巻き起こしたらしいです。また、観客があまりにヒドイ拷問シーンにショックを受けて、死者も出たという残酷な描写についても賛否が渦巻いたそうです。主演は「シン・レッド・ライン」「オーロラの彼方へ」のジム・カヴィーゼル。共演は"イタリアの宝石"モニカ・ベルッチ 紀元前700年のエルサレム。ある日、イエス(ジム・カブィーゼル)は十二使徒のひとりであるユダの裏切りによって捕らえられる。イエスを尋問した大司祭カイアファは、イエスが自らを救世主であり神の子と認めたとして激怒し、イエスが神を冒涜したと宣告する。ローマ帝国総督ピラトのもとに身柄を移されたイエスは、そこでも揺るぎない姿勢をみせる。やがて荒れ狂う群衆に気圧され、ピラトはイエスを十字架の刑に処する判決を下す。凄惨な鞭打ちを受け変わり果てた姿となったイエスは、ついに十字架を背負いゴルゴダの丘へと歩を進めた。 確かに拷問のシーンなどは残酷ですね、結構ナマナマしいです、死にはしませんが。しかし聖書には忠実になっているとのことなので、聖書はある意味「悪魔のいけにえ」よりも残酷なのかも。 ギブソンはかなりこの映画制作に熱が入っていたようですね、役者も瞳の色にこだわったりして選んだようです。 ちなみに"イタリアの宝石"は『マグダラのマリア』を演じています、ここでもやっぱりモニカ・ベルッチは美しいです。気高さを感じますね。 この映画を「反戦映画」だとか「人類愛に目覚めた」とか、「映画ではじめて泣いた」とか絶賛されてますね、「キリスト教ってこんなに素晴らしい」っていう映画ですが、本当にアメリカ人がそう思っていたらイラク戦争とか起こっていないですから。 ギブソンは単にそういう映画をつくりたかっただけじゃないのかな、WOWOWの映画紹介で「キリスト教が世界に広まった意味が分かる映画」って紹介されていましたが、僕には分かりませんでした。 とはいえキリスト最後の12時間を描いているだけの映画ですが、面白い映画には違いないと思います、お勧めしておきます。 |